《ヤンキーが語る昔ばなしシリーズ》10 『の王様』
……うっす。
わり……ちょっと待たせちまったな。
あ?
今日なんか元気ないっすねって?
そうなんだよ。
実はよ、最近すげー悩んでることがあってよ。
……まあ、いくら悩んでも解決しねーことなんだけどよ。
え?
聞くだけ聞いてやるって?
おう、おめー、時々やさしいな。
いやよ。
ラーメン屋とかうどん屋にるとよ、たまに「大盛無料」って店があるだろ?
あれってよ、あんまりお腹が減ってないとき、大盛にしないとちょっと損した気分になるべ。
でもよ、かといって無理して大盛食べると気持ち悪ぃしさ。
とはいえ、大盛注文して殘すなんてもっての外だしよ。
一どうするのが正解かと思ってよ……。
そう思うと夜も眠れねーのよ。
ま、こんなこと自分で解決するしかねーよな。
でも、聞いてもらえただけでちょっとすっきりしたぜ。
じゃ、そろそろ本題にるとするか。
今日もいいネタ、仕れてきたからよ。
今日はまた外國の話なんだけどよ。
外國の、王様の話よ。
ものすげー昔の話だよ。
とある町によ、服の仕立て屋がいたんだよ。
こいつがわりーやつでよ。
王様に「バカには見えない服」つって、なんもないのに服だって噓ついて売りつけたの。
王様もよ、自分がバカだって思われたくねーもんだから、それをみすみす買っちまうわけだ。
いや、分かるぜ。
人間よ、なんか無駄に見栄を張っちまうことってあるよな。
俺もよ、こないだ電車に乗ってたらよ。
妙に向かいに座る兄ちゃんがチラチラ俺の間見てくるなと思ったら、俺、ズボンのチャックがあいてたのよ。
でもよ、そこで慌ててチャックを上げたらよ、なんか負けた気がするだろ?
だから、意地でもあげなかったワケ。
むしろ見てくれってじでを広げてたのよ。
こうなると俺と兄ちゃんのタイマンだよな。
俺ぁ、ぜってー負けねーつって、そうやって目的地までずっとチャック開けてたのよ。
……そしたらよ。
その兄ちゃんに寫メ撮られてツイッターに曬されてたわ。
しかも妙にバズッちまってよ。
チャック全開のヤンキーっつって、トレンドりしちまったのよ。
あとでユミに何やってんのよってマジギレされたぜ。
マジ、ネット社會の闇だよな。
おめーも気をつけろよ。
でよ。
王様は「バカには見えない服」を著て、そのままパレードに出かけるんだよ。
當然、そんな服は存在しねーから、王様はパンツ一丁だよ。
國民はみんな心の中で大笑いよ。
俺は思ったよ。
この話……
王様がおっさんじゃなくて人の王様だったらよかったのにって。
それならよ、多分、國民は大満足よ。
王様も騙された甲斐があるってもんだよ。
もしくは、超イケメンの王子様とかよ。
ユミとかキャーキャー言って喜ぶぜ。
そしたら、きっとだれも「王様はだ!」なんて言わねーよ。
もったいなくてよ。
それならきっと、めでたしめでたしだったよな。
もしも変わってしまうなら
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