《ヤンキーが語る昔ばなしシリーズ》27 『一寸法師』
……おっす。
いや、すまねえな。
今日はちっとセンチメンタルになっちまってんのよ。
あ?
なんかあったのかって?
そりゃおめー……
もう8月も終わり、だぜ?
なんつーかよ。
この時期っつーのは祭りのあとみてーでよ。
ワケもなく寂しいじゃねえか。
夕暮れのとき。
オレンジに染まった町にひぐらしが鳴いてよ。
徐々にが短くなってきて。
燃えるような夕日を見ながら、こう思うわけよ。
ああ――
今年も夏が終わるなって。
ほんと、せつねーよな。
でもよ。
この夏の思い出が、そのせつねー時期を妙に魅力的にするのよ。
……ん?
あれ?
いや、ちょっと待てよ?
よく考えたら俺――
今年の夏、特になんもしてなかったぜ。
べつにイベントもなかったしよ。
的なフラグは全く立たなかったぜ。
つーか。
休日はほとんど大宮のイオンにいたしな。
夏の思い出なんか一つもねーわ。
大、夏なんてよ。
ただただあちぃだけだしよ。
言うほどいいもんじゃねーよな!
やっぱよ、季節は春と秋が過ごしやすくて最高だぜ。
じゃ、今日も始めんべ。
ちょー昔の話よ。
あるところにジジイとババアが住んでたのよ。
二人には子供がいなくてよ。
ある日、神様にこう頼むのよ。
「神様。親指ほどの大きさでいいから、私たちに子供をお授けください」
謙虛なのかそうでもねーのかよく分かんねえ願いだけどよ。
とにかく神様はこの願いを葉えてくれたのよ。
親指ほどのガキはよ、一寸法師って名付けられてすくすく育つのよ。
で、街へ出て世界を見てみたいって言うわけ。
一寸のガキ、お椀に乗って川を渡って行くのよ。
んで、そこでしいお姫様に出會うワケ。
でよ。
そのお姫さんを家に送っている途中によ、鬼に出會うんだよ。
超こえー鬼だよ。
普通は逃げるべ。
でもよ。
この一寸法師、そのちっちぇえで、鬼に挑むのよ。
いや、こいつは勇気があるぜ。
どうみても勝ち目がねえのに、立ち向かう勇気。
大事なのはこれだぜ。
勝てるかどうかは分かんねえけどよ。
立ち向かわなきゃ100%負けなのよ。
勝てるかどうかわからない戦いに挑むと言えば――
お待たせしました。
埼玉の一寸法師こと、キムラ先輩だよな!
そう。
みんな大好き、バツイチ子持ちの“アイプチおじさん”よ。
今日はそんな全國に8人はいると言われてるキムラファンのためによ。
久々の報告と行こうじゃねえか。
最近の先輩はよ。
ついにチークとかマツエクまでし始めてよ。
本格的に立ち向かい始めてるよ。
“”に。
いや。
というより最近じゃもうはっきり“子高生”を目指してるよ。
もう、孫ギャルと化してるよ。
そう。
先輩は――
Kawaiiに立ち向かってんのよ。
まあ一寸法師と違って――
先輩の戦いは100%負け確定だけどよ。
はっきり言って、本の子高生とは真逆だよ。
彼たちは化粧を覚えてどんどん綺麗になっていくけどよ。
キムラ先輩は――
どんどん浮世離れしたルックスになってきてるよ。
フリーザで言うと、今ちょうど第3形態よ。
そう。
あのエクレアみてーな頭の時だぜ。
いっそ第4形態まで言ってくれればよ。
もうちょっとスッキリしたフォルムになると思うんだけどな。
未だにパンチパーマだけは健在よ。
ま、本人が満足してるようだからよ。
ファッションっつーのは、それが一番だよな。
というわけでよ。
これからも定期的にキムラ先輩の容報をお送りするぜ。
あ、一寸法師は鬼を退治して打出の小づちを手にれて大きくなって姫と結婚したらしいわ。
まじでめでたしめでたしだぜ!
感じるのは快楽だけ
拘束、目隠しされ、恐怖を感じていたはずなのに、だんだんと違う感覚を感じてしまう。 BLです。 ご理解頂ける方のみお読みください。 一話だけの短編の予定だったのですが書けるだけ書いてみることにしました。よろしければ見守っていてくれると嬉しいです。 何かご要望がございましたらコメントにてお知らせください。
8 50お願いだから別れて下さい!
俺、佐藤大雅(さとうたいが)は高校生になり、初めての彼女が出來た。 だけど、それは好きだからという訳ではなく 無理矢理だ。 俺には、他に好きな人がいる。 だから 「お願いだから別れて下さい!」
8 103嫁ぎ先の旦那様に溺愛されています。
宮內(みやうち)莉緒(りお)は、3年生の始業式まであと一か月という所で、夜逃げをした父親の莫大な負債を背負ってしまい、婚約者と語る高槻総司という男の元で働く事になってしまう。 借金返済の為に、神社での住み込みの仕事として巫女をやらされることになるが、それは神社の神主である高槻(たかつき)総司(そうじ)の表向きの婚約者としての立場も含まれていたのであった。
8 68男嫌いの悪役令嬢はイケメン悪魔と契約し攻略対象から逃げ切ります
男嫌いの侯爵家令嬢とイケメン天然ピュアな悪魔のおかしな戀愛物語。--- 前世から男嫌いで觸られると蕁麻疹の出る體質なのに乙女ゲーム世界に転生させられた私…侯爵家令嬢アリーセが考えた唯一の方法!それは悪魔を召喚して男とか攻略対象とかから遠ざかること!!………と思っていたのに召喚した悪魔がイケメンだしこいつにだけは觸れるし蕁麻疹でないし?ちょっと私も変だし?
8 60お嬢さまと犬 契約婚のはじめかた
「おねがい久瀬くん。お金あげるから、わたしと結婚して」 幼い頃の事件で心に傷を抱えたひきこもりの畫家・鹿名田つぐみと、久瀬 葉は半年前に結婚したばかりの新婚夫婦だ。 繊細なつぐみとおおらかな葉。表向きは仲睦まじいふたりだが、じつは葉はつぐみが不本意な見合いから逃れるために3000萬円で「買った」偽りの夫であり――。 お金で愛を買った(つもりの)少女×買われた(ことにした)青年の、契約結婚からはじまる、面倒くさくて甘くて苦い戀。 第2部連載中。 【登場人物】 鹿名田 つぐみ(19歳) 戀人のヌードと花を描く「花と葉シリーズ」のみ発表する畫家。 もとは名家の令嬢。見合いから逃れるために葉を3000萬で買った。 久瀬 葉(23歳) つぐみの専屬モデルで、続柄は夫。 素性不明の貧乏な美青年。
8 193幽霊公女(プランセス・ファントム)
退廃の空気ただよう世紀末のパリ。人ならぬものの血を引く美しい公爵令嬢が、二人の契約魔をしたがえ、闇夜にひそむミステリーを解く物語。主人公は見た目はお人形のように綺麗ですが、面倒くさがりのけっこうイイ性格です。俺様で過保護なインキュバスや、悪運の強い貴公子(煮ても焼いても食えない性格と體質)との戀とか愛とかもあったりなかったり。 R15は保険です。 偶數日ごとの投稿です。
8 87