《ヤンキーが語る昔ばなしシリーズ》番外編 『ヤンキーの祝辭』
あー、ちっす。
さっき司會の兄ちゃんに紹介された、ダイゴす。
今日はお祝いの言葉を言わせてもらうす。
えー、タカシ、シズカ、結婚マジおめでとう。
いや、めでてえな。
めでてえよ。
なんていうか、もう逆にめでたくねえんじゃねえかってくらいめでてえよな。
そんなわけでよ。
早速だけどよ。
結婚には3つの袋が大切なのよ。
まず、金玉袋よ。
そして、嚢袋。
最後に、睪丸よ。
二人には、とにかくこの3つの袋を大事にしてもらいてえ。
あ?
全部金玉じゃねーかって?
……ほんとだ!
わり。
こりゃあ完全に俺のミスだよ。
まあよ。
俺ぁ學がねえからよ。
そのへんは許してくれよ。
それじゃあよ。
ツレを代表して、祝いの言葉をしゃべらせてもらうぜ。
あれはもう3年前にもなるか。
タカシとの出會いは、そう、大宮にあるキャバクラ『竜宮城』だったぜ。
タカシはそこでいつもキャバ嬢と『首當てゲーム』やっててよ。
あんまりしつこいんで、キャバ嬢から嫌われまくってたの。
そんでよ。
俺ぁ、でいつもその愚癡を聞かされたワケ。
あ?
首當てゲームってのは何かって?
そらおめー、服の上からキャバ嬢の首の位置を當てるっていう遊びだよ。
今度やってみろよ。
マジでクソつまんねえから。
でもよ。
タカシはどういうわけか、そのウンコみてえな遊びが大好きでよ。
店直後から退店するまでずっとやってんのよ。
俺ぁよ。
キャバ嬢に泣きつかれてよ、タカシに一言言ってやることになったのよ。
そしたらよ。
タカシ、俺の首を當ててやるって言い出してよ。
もうよ。
こいつの首への執著は一なんなんだよって思ったんだけどよ。
俺も男だよ。
売られた喧嘩は買うしかねーべ。
おう、當ててみろよってなもんで、上著をいでTシャツ姿になったのよ。
その代わり、もしも一発で當てられなかったら2度とキャバ嬢と首當てゲームすんじゃねーぞってよ。
男の勝負の始まりだよ。
……そしたら、だよ。
ちょうどその時、ナンバーワンのアケミちゃんがこっち見ててよ。
俺、興しちまって――
首がクソっちまったのよ。
……負けたよ。
タカシの野郎、俺のミスを見逃さず、一発で當てやがった。
完敗だよ。
俺ぁ、負けたらしょうがねえ、もう2度とこの店には來ねえ、つって、店を出ようとしたのよ。
當然だよな。
一つの縄張(シマ)にボスは二人いらねーべ。
そしたらよ。
タカシ、俺に向かって、
「へへ。お前、なかなか良いタンポポしてんじゃねーか」
つってよ。
一緒に飲もうぜってってくれたのよ。
俺ぁしたぜ。
なんだよコイツ、意外といい奴じゃねえかってよ。
あ、タンポポってのは首のことな。
タカシは首を花の名前で呼ぶのよ。
しかしよ。
男同士ってのはいいもんだな。
喧嘩してもよ、お互いに全力でやりあえば、あとはもうすぐ仲直りよ。
その日から、俺たちは親友(マブダチ)になったぜ。
……でもよぉ。
そんなタカシがよぉ……こん……こんな……
…………わり。
出會った頃のこと思い出したら、泣けてきたぜ。
へへっ。
おっかしいよな。
今日はめでてえ日なのに、よ。
なんでこんなに涙が出ちまうんだ。
……でもよ、タカシ。
そのくらい、あの頃の俺たちは夢中だったんだよな。
キャバクラ『竜宮城』に、よ。
まあ、嬢の半分は玉手箱開けたようなババアばっかりだったけどよ。
なにより飲み代が安くて助かったよな。
しかしよ。
あのタカシが、こんな良い嫁さんもらうなんてよ。
俺ぁ嬉しいよ。
はっきり言って、タカシには過ぎた嫁さんだと思うぜ。
果報者だよ、タカシオメーは。
何よりよ。
そんなタカシが選んだんだ。
きっと、シズカはチューリップみたいな可憐な首してるんだと思うぜ。
ま、そんなわけでよ。
いつまでも二人が首のように仲良く並んでられるように祈ってるぜ。
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