「あれ、あなた」

「ん」

「私たちなにもしないの」

「ってことらしい」

ほぼ全員が出ていったために靜かになった部屋に殘される。

「でだ」

その靜かになった部屋の主、石井が口を開く。

「どこまで計畫を進めてるんだ」

「計畫、なんのこと」

「なんのことって、壁を壊そうとする計畫だよ」

石井はなんか怒ってる。

「えっ今朝方思い付いただけだけど」

「そうか、はぁ」

石井は怒りを引っ込めるとため息をつく。

「井上さんたちの事だからもうすでに破用意してるのかと思ったよ」

「あなたいってくれればすぐ用意するよ」

「まあ、危なくなったら頼む」

「うん」

「今さら道徳を説くわけにはいかないが、引き下げる気は」

「ない」

「だよな」

石井は深いため息をつく。

「なにか飲みを」

「はいただ今」

書が出ていく。そしたら急に真面目な顔をしだし。

「で功率はどれくらいなんだ」

と話に急に乗ってくる。

「えっ」

「どうしてそんな単純かつ明快な考えが思い付かなかったんだ、くそっ自分がいやになってくる。外がまともに生活を送れているのなら水際で食い止められるだろうし、もし外が同じになっていたらなにも変わらない、実際いい手じゃないか、で井上さん行うとしたらどうするんだ」

「どうするってなにも、なぁ」

行き當たりばったりなのだからどうしようもない。そんなように話を伝える。

「なら裏にくのがいるな」

とのこと。まるで作戦を実行するかのような。

「當たり前だ、FOXにせよ出口にせよ、誰かの手で踴らされるはいやなんだ、だが地下道出手段だとすればこちらの渉材料はゼロに等しい、だが壁の破壊もしくはこの事件を引き起こした原因を確保すれば切り札になり得る。まぁこの切り札は平時に持ってれば即逮捕だが、今は非常時だ持ってて損はない、っと」

「コーヒーです、ですが殘りは」

「わかってる、切り詰めるよ。でだ壁を破壊するとしてどこを工作するんだ」

「そこまで考えないといけないのか」

「當たり前、勘づかれでもしたら止められる、だから混に乗じたい、だから今の狀態を引き起こした、そんなどこぞの科學者1人の命で全員なんて助からないだろうしな」

そういうと石井はまた黙り考えている、その間することと言えば。

「そろそろ家に帰りたいね」

「うん、最近帰ってないし、と言うか食べもらってくか」

「なくなってきたしね」

といういつも通りの會話であったが心は焦っていた、早く外にでて紗枝を守る手段を得なければいけないのだが、焦りさえを不安にするわけにはいかないそんなことを考えながら紗枝と話す。

「……………………ひとつ提案なんだが」

「んっ」

そしてある計畫が始した。