《50日間のデスゲーム》毆り合い42day

ゾンビが迫るなかで、毆り合いを始める。と言っても得はスコップと。

染めの鉈」

「はははははははははははははははははっ悠長に観察してる余裕が」

「あるんだけど」

鉈と何度か打ち合うが軽い、軽いので打ち合えれば押し返せる。

「くそっなんでスコップで」

スコップは打ち合える武ではないのだが、こっちもただのスコップではなく軍用だ、ノコギリ代わりのギザギザでければ刃が流れない。だから簡単に打ち合える。

「くそっくそっくそっくそっくそっくそっ」

「うるさいっ」

鉈をけ、弾き、毆り返す。向こうはけようとするが掛けられる力の差で押しきれる。

「なんでだ、なんでなんだよっ」

片腕の男は騒ぎ立てるが、こちらも言い返したい。なんでここまで有利なのに殺せないんだと。最後の最後、ギリギリのところで押しきれずに回避される。まるで時間稼ぎかのように。だがそんな様子はないのだが。

「師匠早くしないとゾンビの大群が」

「ママ、頑張って」

ある意味では防ぎきれない罠が迫ってきている、だから無理にでも押したいのだが、本能が危険とぶ。なので膠著しゾンビが來る時間が迫る。迫るのだ。それがミスを。

「おっと隙ありっと」

無理矢理にスコップでギリギリでけ止める。

「ははははははっどうした、もう疲れたのか」

「疲れてなんか」

ないとは言い切れなかった、だが疲れをじないように思い込む、思い込む、思い込む。

「師匠の旦那さん頑張れっ」

「頑張れ」

「パパ頑張れっ」

思い込んだ上に聲が聞こえる。

「あなた、頑張れ」

紗枝の聲にが。

「なっ」

鉈を弾き。

「死ねっ」

一歩踏み込み。

「お前がなっ」

腕を蹴られスコップを取り落とし。

「お前が死ねっ」

拾うことなく腕を振り。

「なんだとっ」

ナイフを抜いたそいつを、袖口から出したリボルバーで撃ち抜いた。

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