《俺+UFO=崩壊世界》ようやく激の一日が終わる!! マジで長かった 編
芋売りオジサンの言に従い、道順を辿っていくが周りから人がなくなってきた。
自然と警戒を強くして歩みが遅くなる俺とは逆に、ルイは何かを確かめるように周りを見渡しながら早足になってきた。
「ソーヤ。私、ここ見覚えあるよ」
「お、そうか。なら、あとしなのかな」
しかし、ここら辺の荒廃っぷりときたら一段と激しいがある。
ルイは本當に此処に住んでいるのだろうか?
疑うわけでは無いが、住むのに適した場所とは思えない。
だって建が中央から分斷してたりするんだよ?
一見無事そうに見えた建は前面だけ無事で、後ろは完全に崩壊してたりとか意味わからん。
里津さん達が住んでた辺りはまだし手を加えれば、住めそうな建が多かった。
しかし、ここら辺の建造は一から立て直すしか手はなさそうな所が多い。
「……!! ソーヤ、あっち! あそこから家に帰れる!」
「ん、んん~? ルイさんよぉ。俺には瓦礫の山しか見えないわけだけども、それとも君には別の何かが見えておるのかな?」
ルイが指差した場所は、完璧に建が崩壊したと思われる瓦礫の山だ。
大半は大小の巖の塊で構されているが、所々突き出した鉄の柱は捻じ切れており、先端が尖っててちょー危ない。
細かい鉄屑や、ガラスも散らばってるし、子供を歩かせるのは危険極まりない。
「でもでも、あそこをいつも通ってるよ? で、通りの反対に渡ってゴミ山に向かうの」
ルイは興冷めやらぬと言わんばかりに振り手振りで説明してくれる。
反対側と指差された場所をよーく見てみると、確かに遠くに建とは違うでかい何かが暗闇の中に浮かんで見える。
あそこがゴミ山かな、言ってる事に間違いはない様だが、此処を通るのかぁ……。
「おーけー。知ってる場所だろうが、暗いから気をつけろよ? カンテラの燈りを頼りにゆっくり行こうな」
帰りの事を思うと気が滅るが、ここでさよならする訳にもいくまい。
ルイが先走らない様に注意しつつ、その瓦礫の山に足を踏みれる。
流石に此処を手を繋いだまま走破するには危険なので、ルイとはもう手を離している。
しかし、それを良い事にギリギリ燈りの範囲外から出ないようにしつつ、ルイは素早く昇っていく。
時折後ろを振り返っては、俺がちゃんと著いて來ているか確認する余裕すらある。
こ、これが世紀末都市を生き抜いてきた子供の能力か。
逞しいな、自分がけなくなってくるぜ……。
『ソーヤおそーい』とか言われたら僕のプライドはズタズタです。
「ソーヤ……大丈夫?」
「は、はぅあ! なるほど、急かされるよりも心配される事の方がダメージがでかいのか……」
俺の頼りになるお兄ちゃん像が臺無しですわ。
いろんな意味で憔悴しながらも、何とか瓦礫の山の頂上に著くとルイが嬉しそうにある場所を指差す。
「あそこが家だよ。みんなと一緒に先生と住んでるの」
「…………教會? 宗教はまだあるのか?」
荒廃した街中に佇む寂れた教會は、人が住んでる事を示すように中から明りが零れ見える。
だが周りの建には燈りや人の気配は全くなく、まるであの場所がこの世に殘された最後の楽園の様にさえじさせてくれる。
一見すると幻想的だが、どことなく寂しさも伝えてくるのだった。
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下りは上りより注意が必要だ、上りより踏ん張りが利き辛いし、こんな場所で転がり落ちたら大怪我間違いなしだ。
瓦礫の山から下っている途中、教會から誰かが燈りを持って近づいてきてるのが分かった。
恐らく、此方のカンテラのが見えたのだろう。
俺とルイが下り終える頃には、燈りを持った誰かは下で待ちけていた。
「先生! せんせ~~~~!!」
「ルイ……。ああ、よかった」
ルイがその人に走り寄って抱きつく。
抱きつかれた人も、カンテラを脇に置いて両手でルイを深く抱き返す。
的だ、苦労した甲斐があったと言うものです。
ただ、し疎外をけて寂しいとです。
「怪我はない? どうして遅くなったの? どこに行ってたの? 心配したのよ?」
矢継ぎ早にルイに問いかけているはルイと同じ金髪でロングストレート、涙を溜めた瞳のは茶。
ルイと同じく白いは興のせいか、それともよほど泣いたのかスラッとした鼻の先端と頬は赤みを帯びている。
歳は二十代前半って所だろうか? いや、西洋人は年の割りに大人びて見える人もいるしなぁ。安易な予想はよしておこう。
著ているは上にシャツとガウンを羽織った様な変わった風貌で、下は所々裂けている黒いロングスカートと目のやり場に困る裝備だ。
よくよく思い返せば、この町でスカート類を履いている人を初めて見たかもしんない。
「あの、これサビをとったら売れると思うの。先生手伝って?」
ルイが手に持った鉄屑を先生に見せると、先生は驚きに目を見張る。
「ルイ。あなた……ゴミ山に? あそこにはもう行っちゃいけないって言ったのに……」
彼は鉄屑にれると困った様に微笑んだ。
怒っていいのか、喜んでいいのか分からないってじがありありと見える。
ルイもその気配をじ取ったのか、指先を合わせながらたどたどしく言葉を紡ぐ。
「あの、えっと。私……ごめんなさい。でもでも、良いはやっぱりあそこにしかなくて……ぅーー」
あ、こりゃ泣くぞと思ってたら、ルイは踵を返して俺の腹部に顔を埋めてきた。
振り払う訳にもいかず、苦笑しながら頭をでてやる。
そこで初めて先生と呼ばれた彼は俺に視線を向けると、頭を下げてきた。
「その子が大変お世話になったみたいで……謝を申し上げます。私はペネロ・ブレナンです」
「あ、どうも……俺は木津 沿矢です。ルイ? 俺の服で鼻をかむのは勘弁してくれ」
「……ぅー、端っこならいい?」
「止めるという選択肢はないのかね、君は」
俺のおニューの制服が二日と持たずにボロボロにされていく、その死闘を繰り広げたサイ○人みたいに半になるやもしれん。
俺とルイのやりとりを見て、し警戒していたペネロさんの表から険が抜けていくのが分かった。
まぁの人だし、こんな治安の悪い場所なら警戒するのは當然だろう。
「宜しければ家に寄ってって下さい。お禮もしたいですし、ルイも懐いてる様なので」
「ぅえ? あー……じゃあ、お邪魔します」
此方としても、歩きっぱなしでし疲れているのでその申し出は素直にありがたかった。
また背後の瓦礫の山を休み無しで上り下りするのはキツイからな。
教會に向かう道中で、ルイがペネロさんに何があったのか話しているのだが。
所々容が合ってないので、俺が修正をいれるツッコミをしなければならなかった。
「ソーヤはね、突然空から真っ直ぐ降ってきてね」
「二階からだよ、どんだけ正確に落ちてきたんだ俺は」
「うんと……それですぐに怖い人達を叩きのめしたの」
「のめしてないよ、転ばせただけだよ。まともにやってたら負けてたと思うよ」
「んで、ソーヤはいきなり私を抱えてはぁはぁ言いながら走り出したの」
「最初からはぁはぁ言ってないよ!? それだと変な風になっちゃうよ?!」
「それで、ソーヤはリモコンを探すのが得意らしいの」
「なんでソコだけ正確に覚えてるの? 印象深い所もっとあったはずでしょ?!」
「あとあと、お芋で火傷しちゃわない様に助けてあげたの」
「あ、うん……。その節はどうもね」
ルイは子犬の様にペネロさんに纏わりつきながら、表をコロコロ変えて楽しそうに話しかけている。
ペネロさんは一つ一つ頷きながら、微笑みを絶やさない。
包容力抜群やな、大人のってじ。
大人の? 里津さん? 義手、ナイフ、うっ、頭が……。
俺のトラウマが呼び起こされる前になんとか教會に辿り著くと、中からルイと同じくらいの歳の子達が一斉に飛び出してきた。
そしてルイとペネロさんを取り囲んで騒ぎ出し始めた。
「「「ルイ、大丈夫?!」」」
「オマエ本當にゴミ山にいったのかよ~!?」
「アイツだれ? ペネロ先生」
「……ルイ、良いニオイがする」
「え? お芋のニオイかなぁ?」
「芋?? いいなぁ~、どこに落ちてたの?」
しは落ち著けと言いたいが、俺が言った所で効果は無いだろう。
ペネロさんが落ち著くように諭してはいるが、一向に騒ぎが収まる気配が無い。
「みんな、落ち著きなさい。お客様の前ですよ」
何時の間にか教會のり口に立っていた人の一言で、騒ぎは鳴りを潛めた。
白髪じりの中年男、彼もまた白人だ。
苦労が滲み出ているかの様に、目元には白いと合わさって隈が目立つ、だが視線は優しさを帯びており人柄の良さが伺える。
「ルイ、お帰りなさい。々あったと思うが、みんなとても心配したのだよ? わかってるかい?」
「はぃ、ロイ先生……。みんな、心配かけてごめんなさい」
ルイが謝るとロイと呼ばれた男は小さく頷いて、子供達に中にる様に促した。
子供達はルイを取り囲みながら教會にっていく、ルイが此方を見ていたので小さく手を振って見せた。
子供達が中にっていくのを見屆けると、ロイさんは此方に向かって頭を下げた。
「お騒がせしました、私はロイ・ブレナン。ルイはどうやら君に世話になったみたいだね」
「木津 沿矢です。ルイが困ってたので、し手助けしてあげただけです」
「手助け、ですか。 あなたは優しい人なのですね……」
ロイ先生は目を丸くして、ありえないものを見るかの様な視線を向けてくる。
そんなにマジマジと見られると、居心地が悪くて仕方が無い。
しばらく沈黙が場を支配していたが、ペネロさんが気を利かせたのか、俺の手をとると教會の中に案してくれた。
教會の中は俺の予想とは大分違った。
長椅子は隅に撤去されており、開いたスペースはや布で仕切りが作られプライベートな空間を無理矢理作っている。
十字架なんてのも何処にも見當たらないし、どうやら此処は宗教施設のを既にしていない様だ。
「ご覧の通り、ここには子供達と一緒に暮らしております。騒がしいのは、どうかご理解の程を……」
「あ、いえ。気にしないで下さい。 子供は嫌いじゃないんで」
二人の案をけ、部屋の片隅にある食卓っぽい所に腰を落ち著かせる。
ロイ先生が正面に、案してくれたペネロさんはそのまま俺の隣に座る。
席に著くとロイ先生はテーブルに手を置いてまた頭を下げた。
「しつこいようですが、本當に謝しております。ルイがいなくなった事に気付き、皆とても心配していたのです」
「いえ、そんな! 俺が好きでやった事なんで……。あの、失禮ですが此処の子供達は……その、親を……?」
気になっていた事を尋ねると、ロイ先生は悲しそうに瞼を閉じて頷いた。
「親を亡くした子は勿論、生活苦の為に捨てられた子もいます。珍しい事ではないでしょう?」
どことなく、訝しげに様子を伺われてしまった。
どうやら常識と言うか、今更な疑問であったようだ。
「そうですか、この辺りには來たばかりなので些か戸う所もあって……」
離れた所で遊ぶ子供達を見ていると、一人の男の子とバッチリ目が合った。
すると遠くから駆け寄ってきて、俺の顔を近くで覗き込んでくる。
「……どうした? お兄さんに何か用か?」
「……お前、ほんとうにルイがいうように強いのか? 変なカッコウだし」
「こら! お客様になんて事を言うの!」
突然俺に舐めた口を聞いたガキに向かって、ペネロさんが叱りつける。
どんな話をルイから聞いたかは知らんが、俺の実力を疑っている様だ。
態々何でそんな事を聞いてきたのかは大想像は付く。
コイツ、ルイに惚れてるな?
子供らしい真っ直ぐな嫉妬心だ。
青春してるね~、等とニヤニヤしてると更に突っかかってくる。
「聞いたぞ。芋を食わせてルイをかいじゅうしたみたいだけど、そんな事したって無駄なんだからな」
「ほほ~、そいつは殘念だなぁ。お近づきの印に余った芋をたった今プレゼントした所なのに、お前食べないんだぁ?」
がさこそと芋を鞄から取り出してペネロさんに無理矢理手渡す、ペネロさんは俺の突然の行に困し袋を抱えている。
「いいから、ソイツを皆に配ってやって下さい。 ルイがやっかみをける訳にもいかないし」
子供ってのは平気で傷付くような事もしちゃうしな、ルイだけがいい目を見て仲間はずれになる様な事があったら気が気でない。
小聲で囁くとペネロさんは納得が言ったように頷きを返し、一言お禮を述べてそのまま裏に引っ込んでいく。
「な……なんだよぉ。お前も軍の奴等みたいに油斷させて、俺達を連れてくつもりか?!」
「ん? 軍だって? なんで軍が出てくるんだ?」
話が読めないにも程がある。
俺が困しているとロイ先生が助け舟を出してくれた。
「ベニー、もうやめなさい。ほら、皆の所へ行って」
「……はい、先生」
まさに渋々と言ったじで、ベニーと呼ばれた子供はを尖らせながら元居た場所に戻っていく。
ベニーが戻った事を確認すると、ロイ先生が頭を下げる。
「すみません。あの子が言っていた事は、半年前に起きた事が関わっているのです」
「はぁ……。軍が何かしたんですか?」
俺がそう問いかけるとロイ先生は一瞬驚きを見せたが、すぐに納得がいった様に小さく何回か頷いた。
「木津さんはこの辺りに來たばかりと仰っていましたね……。実は、私達も一年前にこのヤウラに來たばかりなんです」
「そうなんですか? それはそれは……」
何が『それはそれは』かは知らんが、こう言っておけば場を繋げる事ができる魔法の言葉だ。
「此処に住んで暫くたったある日、軍の方がお見えになって食料を恵んでくれる様になったのです。勿論突然の好意に疑問を持ちましたが、ただ『子供達の為』と食料を押し付ける様に置いて去っていくだけ。そしてその行為が半年程繰り返された時でしょうか、突然『今まで與えた食料の代金を支払え』と言ってくる様になったんです」
「そ、それはそれは……」
この世に救いはないんですか?! と言いたくなる。
そりゃに対価を支払うのは當然の事だが、タダと思わせておいて支払いを要求するなんて鬼畜ですわ~。
しかも明らかに払えない程の量を與えた後を狙ってるっぽいし。
「提示された代金はおよそ一萬ボタだったでしょうか。仕方なく支払いに応じ、手持ちにあった三千ボタをまず支払いました。足りない分は返していくと言ったのですが、軍の方は『一年以に支払いを終えないと、子供達を徴兵する』と通告したんです」
「ちょ、徴兵? あの子達を……」
自然と視線が子供達に向いてしまうのも無理はないだろう。
しかし、徴兵っつたって々が十歳いってるのがソコソコいるって程度なのに。
もしかして隣國との勢が切迫しているとかかな? いや、でも一年の猶予ってのがあるし。うーん?
「ええ……。聞けば、昔は問答無用で連れて行く事もあったとか。それを考えると……解決策を模索できる私達はまだ幸運かもしれませんが」
「……あの、支払いはどれくらい返せたのか聞いても?」
聞いた所でどうしようもないってのは分かるが、ルイも徴兵されるかもしれないと思うと、つい聞きたくなってしまったのだ。
「この半年で二千を新たに返す事ができました。この調子ですと足りない分は三千程と目安を付け、ボタを借りる手はずを整えていたのですが……。一月程前から、子供達が資源を集めてくれていたゴミ山を獨占する人達が現れたんです。 ゴミ山からの収も計算にれていたので、困った事に」
「はぁ、そのゴミ山って公共の場と言うか……。獨占とか許されないんじゃ? 軍は介してくれないんですか?」
「それが壁に行っても門前払いで……。かと言って組合にゴミ山の件を依頼したのでは、結局ボタを消費する事になってしまう。正直、お手上げですね。今は知り合いにもっとボタを貸してくれないか、そうお願いしている最中なんです」
「そうですか……」
また子供達に視線を向けると、ペネロさんが切り分けた芋を配っている最中だった。
厳しい場所だ、厳しい世界だ。だけど此処で生きてる人達は、それを當たり前の事と捉えて普通に暮らしている。
同と言うを違う場所から來た俺が持つのは、この人達に対する侮辱になってしまう様な気がしてしまう。
それとも違う場所から來た俺だからこそ、彼等に同してしまうのだろうか。
「木津さん、ありがとうございます。子供達も喜んでおりました」
そうこうしているに芋を配り終えたペネロさんが、近くに來てお禮を述べてきた。
「いえいえ……。それじゃあ、そろそろ帰ろうかと思います。 もう深夜ですから……」
殘念ながら俺にできる事はもう何も無いだろう。
どことなくじる空しさを隠しながら、笑顔を浮かべて別れの挨拶を切り出す。
「え? もうですか? お禮も何もできておりませんのに……。この辺りは治安が良いとは言えません。せめて今日はお泊りになってって下さいな。ね、お父様? そうしてもらいませんか?」
「そうですね……。木津さん、是非そうして下さい」
う、うーむ。宿に戻って主人に釈明もしたい所なのだが、ここに住む人達が治安が悪いと言うのなら、よほど悪いのだろう。
正直、帰り道をよく覚えている自信も無いし、お言葉に甘えるとするか。
「じゃあ、お言葉に甘えさせて頂きます。 お世話になりますね」
俺がそう言うと、ペネロさんはをで下ろして見るからに安堵した様子だった。
え? 何? そんなに危険な所だったの? 怖いなぁ、もう……。
「良かった……。では、寢床の準備をさせてもらいます。しばらくお待ちを……」
ペネロさんはそそくさと準備に取り掛かり始めた。
しかし、そんなペネロさんの周りを構ってしい子供達が數人うろうろとついていってる。
ペネロさんはそんな子供達に構ってあげながらも、自分がやっている仕事を疎かにはしない。
やはり長年の経験と言うか、慣れている様だ。
「ソーヤぁ、ここにお泊りするの?」
「ん? うん、先生達が泊めてくれるってさ」
何時の間にか近くに來ていたルイに返事を返す。
するとルイは目を輝かせて満面の笑みを見せた。
「本當?! ねぇねぇ、私といっしょに寢よ!」
「ぅえ? え、いやぁ……。俺、イビキとか凄いし…………」
なんて事を言う子でしょうね、この子は。ベニーが聞いたらショックで泣くぞ。
まさか此処で俺のの子から聞きたい言葉、第四位の『ねぇ、今夜は一緒に寢ましょ?』系が飛び出すとは。
うーん、でも子供の発言をカウントしていいなのだろうか……。
いや、でもそうしないともう一生聞けない言葉かもしれん。
とはいえ誰かと寢床を共にしたことはないし、こんな小さい子が隣で寢てたら俺の寢返りで怪我とかしそう。
口を濁す俺の対応をけ、ルイは唖然とした表を見せたと思ったら瞳に涙を溜め始めた。
「ぅー……」
「あ、いや、ルイと一緒に寢たいよ? うん。でもでも、先生達がどう思うかなぁ~? 先生達が許可をくれないと、ねぇ?」
分かってますよね? と話を聞いていたであろうテーブルの向こうに居たロイ先生に視線を向ける。
ロイ先生はニッコリと『分かってます』と言うように頷いてくれた。
「ルイ、木津さんと寢るなら水分を摂るのは控えておきなさい。君はまだオネショ癖が抜け切ってないからね」
アンタ何にも分かってねぇ! そうツッコミたいのをグッと抑える。
「ぅー……最近はしてないもん」
ルイはオネショ癖がばれたのが恥ずかしいのか、頬を赤く染めながら俯いた。
仕方がない、どうやら俺に逃げ道はないようだ。
「おーけー……。ルイ、俺の人間湯たんぽになってくれ」
「うん! 私、人間タンポポになる!」
なんだその人種は、子化問題なさそうだな。
その後ペネロさんが寢床の用意を済まして戻ってくると、すぐにロイ先生が皆にもう寢る様に促した。
用意された寢床にルイと一緒に橫になる。
最初は々と話そうとルイが息巻いていたが、五分もしないに眠りに落ちてしまっていた。
まぁ々あって疲れていたのだろう。
それは此方も同じであり、ルイの寢顔を最後に目に焼きつけ瞳を閉じる。
ようやく、激の一日が終わりを迎えたのだ。
こんなに度が濃い日を過ごした事は初めてである。
明日はできれば平和な日である様に祈るばかりだ。
崩壊した世界も々ありますよね。
この作品の様に何とか秩序が保たれてる崩壊世界。
全くの無政府狀態でヒャッハーしてる崩壊世界。
下の混合は凄い欝な事になりそうなんで、上を選びました。
私はMETRO2033という崩壊世界を題材にした小説が好きです。
ゲームにもなってて、続編も出てるらしいので知ってる方は多いですかね?
【完結】「お前の嫉妬に耐えられない」と婚約破棄された令嬢の醫療革命〜宮廷醫療魔術師に推薦されて、何故か王國の次期騎士団長様に守られる生活が始まりました〜【書籍化】
《エンジェライト文庫様より発売中!》 サクラ・オーラルはメイル王國の子爵令嬢だ。 そんなサクラにはウィンという婚約者がいた。 しかし、ウィンは幼馴染のモミジのことをサクラより大切にしていた。 そのことについて指摘したらウィンはいつも『モミジは妹みたいなもの』としか言わなかった。 そんなウィンにサクラは徐々に耐えられなくなっていた。 そしてついにウィンから「お前の嫉妬に耐えられない」と婚約破棄をされる。 サクラはこれに文句がなかったので少し癪だが受け入れた。 そして、しばらくはゆっくりしようと思っていたサクラに宮廷魔術師への推薦の話がやってきた。 これは婚約破棄された子爵令嬢が王國トップの癒しの魔術師に成り上がり、幸せになる物語。 ※電子書籍化しました
8 160俺はショートヘア女王が大嫌い
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8 136ヤメロ【完】
他人との不必要な関わりや人混みが苦手ということもあり、俺はアウトドア全般が昔から好きではなかった。 そんな俺の唯一の趣味といえば、自宅でのんびりとホラー映畫を鑑賞すること。 いくら趣味だとはいえ、やはり人が密集する映畫館には行きたくはない。それぐらい、外に出るのが好きではなかったりする。 だが、ある映畫と偶然出會ったことでそんな日常にも変化が訪れた。 その映畫の魅力にすっかりとハマッてしまった俺は、今では新作が出る度に映畫館へと足繁く通っている。 その名も『スナッフフィルム』 一部では、【本當の殺人映像】だなんて噂もある。 そんな噂をされる程に上手く出來たPOV方式のこの映畫は、これまで観てきたホラー映畫の中でも一番臨場感があり、俺に最高の刺激とエンタメを與えてくれるのだ。 そして今日も俺は、『スナッフフィルム』を観る為に映畫館の扉を開くーー。 ↓YouTubeにて、朗読中 https://m.youtube.com/channel/UCWypoBYNIICXZdBmfZHNe6Q/playlists ※ 表紙はフリーアイコンを使用しています 2020年4月27日 執筆完結作品
8 97引きこもりLv.999の國づくり! ―最強ステータスで世界統一します―
毎日引きこもっていただけでLv.999になっていた―― ちょっと前まで引きこもりだったのに、王女様やら幼女やらが近寄ってきてハーレムも起きてしまう。 成り行きで勇者をぶっ飛ばし、代わりに魔王の娘、ロニンを助けることになった主人公・シュン。 みなが驚く。 引きこもっていたくせにこんなに強いなんてありえないと―― 魔王の娘と関わっていくうち、シュンはすこしずつ変わっていく。 ――平和な國を作るとか、そんなめんどくせえことやりたくねえ。 ――でも誰かがやらないと、またロニンが不幸な目に遭う。だったら、俺が…… いつまでも自分の世界にこもっていられない。 引きこもりによる國づくりである。 皇女セレスティアとの爭い、國王エルノスとの政治的駆け引きなど、さまざまな試練を乗り越えながら、シュンは自分の國を育てていく―― 全力で書いております。 読んで後悔はさせません。 ぜひお立ち寄りくださいませ。 *キャラクター人気投票を実施しております。よりよい作品にするため、ぜひご協力をお願い致します。リンクは目次と各話の一番下にございます。 *アルファポリスにも掲載しております。
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スキルーーそれは生まれながらにして持つ才能。 スキルはその人の人生を左右し、スキルのランクで未來が決まる世界で主人公の少年イクスが手にしたスキルは、【加速】 【剣術】スキルは剣の扱いが上手くなる。 【農耕】スキルは作物が育ちやすくなる。 だが、【加速】スキルは速くなるだけ。 スキルがすべての世界ではこんなスキルはクズ呼ばわり。それもそうだ。速く走るなら馬にでも乗ればいいのだから。 「こんなスキルで何ができる。こんな役立たず。」 そう、思っていた。 あの日【加速】スキルの本當の能力に気付くまではーー 『さぁ、全てを加速させろ!』 これはクズと呼ばれたスキルを持つ少年が、最速で世界最強を目指す物語。 前作『魔術がない世界で魔術を使って世界最強』もよろしくお願いします!
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