《リターン・トゥ・テラ》12話『ノアの箱舟』
月面基地のドッグへと到著する。そうすると様々な人が僕らの到著を待っていたように出迎えてくれた。
僕らが下船すると、その出迎えに応えてる余裕もない様子で、ムラクモ、ユウカ、マキシは忙しそうに去っていく。おそらく僕らが新しく乗る艦の事で忙しいのだろう。
フィルのは大きな箱に丁寧にれられ、運ばれて行く。シャーロットの話によると、月面都市にある、地球がよく見える墓地に埋葬されるそうだ。なんでも地球軍の戦死者はそこに埋葬されるそうで、フィルも地球が見えるから嬉しいだろうとシャーロットはし涙ぐみながら言っていた。
アームドや戦艦の発なんかに巻き込まれたら、確かには殘らない。特にエーテライトエンジンにした場合はそうだろう。
月面都市にある墓地も、ほとんどの場合、そこにあるのは墓本だけで、を埋葬するケースはほとんど無いらしい。
を埋葬出來るだけでも幸運な事だと、シャーロットは僕に謝してくれた。
シャーロットはそれに付き添うようで、出航までには戻ると言っていた。
僕も本當はそれに付き添いたいところではあったが、月面基地の司令室に呼ばれており、殘念ながらそれは葉わなかった。
司令室は月面基地の地下にあった。エレベーターで地下まで降りる。どのぐらいまで降りただろうか。
そこからし歩いたところに司令室があった。
扉を開けると、マキシと同じ年齢ぐらいだろうか、白い帽子を被っており、その下には白い髪。そして鼻の下に白い髭を生やした細の男が立っていた。
「待っていたよ。ケイ年。」
優しく語りかけるその男の聲には聞き覚えがあった。小型艇で通信を取った、ジェームズだ。
「しかし、本當に子供だとはな……」
今度は別な男から聲がかかる。椅子から立ち上がり、僕の前までやってくる。髪のは無く、その代わり髭が濃い男だった。
「紹介しよう、ケイ年。こちらが地球國家代表のジョージ大統領だ。」
ジェームズが男を紹介する。大統領と言うことは……
「君に會いに、地球から飛んできたよ。よろしく。ケイくん。」
ジョージに握手を求められる。僕はそれに応え握手をわす。
「大統領と言うことは、地球國家の最も偉い人という認識で良いのか。」
僕はジョージに問う。
「それは名ばかりのものだな。」
男はため息混じりに答える。
「結局のところ、統治もうまくいかず、今では地球國家の中でも富裕層、貧困層の格差は大きい。さらには、いざ、こうやって戦爭が起きても、軍に指示を送る事はできるが、自らはただ見ているだけ。そんな男さ。」
半分ぐらい何を言ってるかはわからないが、自分を卑下している事はわかった。
「大統領……」
ジェームズは悲しい表でジョージへと聲をかける。
「いかんな、子供の前で。」
ジョージは目を瞑り、首を橫に振る。
そう言えばヴィンセントはそんなじではなかった。むしろ真逆で、モニターの映像を見るに、自信に満ち溢れていたような人だった。
そうだ、ジョージもヴィンセントのような事をしているのだろうか。僕は疑問に思った。
「ジョージもヴィンセントのように共和派のデモを弾圧し、指導者を死刑にしたりするのか。」
話を聞いていた2人は驚愕する。
「驚いたな、共和制を求めた者が銀河帝國にもいたのか……」
ジョージは獨り言のように呟く。そして
「そんな事しないよ、私はね。」
「私がヴィンセント皇帝の立場だったら、民の意見を尊重し、そうできるようにすぐ手配するぐらいさ。なんなら地球國家は、各星の居住都市やスペースコロニーに代表がいてね、その代表たちが、民の意見を取りれ、日夜會議を行い、さらにその意見を取りれて賢人達が日夜會議を行い、最終的に私がしだけ手を加えて政治をかすのさ。」
「政治において、人の意見とは大切なものなのだよ。」
と優しく答えた。
権力者といえばヴィンセントのイメージしかなかったので、安心した。こう言う優しい権力者がいるからこそ、地球軍のみんなは明るく會話したりしているのだろう。
「銀河帝國では皇帝と違う意見を持つ者は全て逆賊とみなされていた。戦爭反対派なども多くいたが、皆おそらく年兵団に鎮圧されている。自分はその直接戦闘に加わったわけではないが、そんな話もかつての仲間から聞いた。」
それを聞いたジョージは下を向きながら
「それではまるで、恐怖政治ではないか……」
とこぼした。
「ケイ年、銀河帝國の詳しい話をもっと聞かせてもらえないか?」
ジェームズは僕にそう言う。
「今の我々には銀河帝國の素を知る事が大切なのだよ。ケイくん。私からもお願いするよ。」
ジョージも僕にそう言う。
「話そう。生まれてからの事しかわからないが、話せるだけ話す。」
そう言って僕は過去の話を始める。
「僕は海王星のラグランジュポイントにある、シリンダー型銀河帝國軍事スペースコロニー、ファクトリー06、キャベツ畑というコロニーで僕は生まれた。」
「他にも天王星のラグランジュポイントにも同じ型のスペースコロニーがあって、そっちはファクトリー07、コウノトリと呼ばれている。」
「キャベツ畑で僕は育った。生まれてからすぐ、訓練ばかりの毎日だった。アームドの縦技もそこで學んだ。」
ジェームズは僕に質問する。
「そこではどんな事を學んだんだい?」
「基本的な語學や作戦の考え方、遂行の仕方についてだ。後はほぼ戦うための訓練が主だった。」
「あまりなどについては教えてこられなかった。だから知らない言葉も多く、もわからないものが多い。」
「ただ、よく聞いていたのは、銀河帝國は人口も軍事力も地球國家に遅れを取っている。だからこそ、僕らは頑張って戦わなければならないと。」
ジョージとジェームズは何かに気づいた様子だった。
「確かに、銀河帝國保有の宙域で、テラフォーミングが行われている星は、木星のエウロパぐらいしかない。それも、木星からの放線の影響で完形ではない……そうすると、宙域は広くても、住んでいる人々の數は圧倒的にない訳か……」
「だからこその、クローン、か。」
と、ジェームズは口にする。
「何か問題があったか?ジェームズ。」
と言う僕の問いに
「いや、なんでもない。ケイ年、話を続けてくれ。」
と返す。
「了解した。」
と言い、僕は話を続ける。
「そうだな、先程、ヴィンセントが共和派を弾圧したと話したが、その話は訓練所で聞いた。皇帝は共和派という逆賊をすべて死刑にした。これで國は安泰だと。」
そこでジェームズは口を開く。
「酷く無理のあるプロパガンダだ。」
ジョージは黙って聞いてる。僕は話を続ける。
「その後、僕は年兵団D-03部隊に配屬された。戦爭反対派を鎮圧させたというのはそこにいるA階級兵から聞いた。」
ジョージはそこで初めて口を開く。
「戦爭への反対派、その思想を持った者たちは銀河帝國にまだ殘っているのだろうか。」
「わからない。全員を鎮圧し、企てた者たちは全て死刑になっている。」
ジョージは悲しい顔をしている。
「その者達を味方につける事ができたら、この狀況も打破できたかもしれないな……」
僕はジョージへと聲をかける。
「でも、僕のように、想いを託された人がいるとしたら、その想いは消えないと思う。」
「僕は気付かされたんだ。戦爭は悲しい事だと。」
「銀河帝國の一般市民層の事は全く聞かされていない。どんな生活をしているかも知らない。でも、同じ人間で、そういう気持ちを持っている人たちがいるのなら、戦爭を嫌がっている人は必ずいるはずだ。」
ジョージはふふっと笑いながら
「まさかこんな年に気付かされるとはな。私ももうし大人になるべきかもしれんな。」
と言い、壁にかかってる太系の地図を見る。
「ヴィンセント皇帝を討てば、あるいは……か。」
ジェームズはそう言う。しかし、それは困難だろう。僕はそれに答える。
「ヴィンセントはインペリアル・ロイヤル・ガード部隊に守られている。討つのは困難だ。」
「訓練所にいた頃、アームドの模擬戦闘プログラムでそのうちの1人、アルファと戦った事がある。100戦挑んで1勝もしていない。そのぐらい強い。」
「アームドから降りていても強いそうだ。とにかく完璧な兵士がいる。それが4人。」
ジェームズは僕に質問する。
「ふむ、一騎當千の兵が4人いるのか。それが戦線に上がってくる可能は?」
「わからないが、基本的に皇帝を守る事しかしないらしい。出てくる時はおそらく皇帝が戦線に出てきた時だな。」
僕はそう答えるしかなかった。
「なるほど、リベレーション・オブ・レッドについては、今のところヴィンセントが出てこない限り、組み直す必要はない、か。」
そう言ってタブレットを取り出す。僕の話をメモしているようだ。
「ええと、何か語れる事が他にあったか。相棒V-21との思い出話ならいくらでもあるのだが、基本的に訓練所で教えられてこなかった事を學ばせてもらったからな、相棒には。」
「ええと……ええと……」
僕が考えている時に、ドアがノックされ、「大統領、そろそろです。」と聲がかかる。
「すまない、ジェームズ提督、ケイくん。そろそろ失禮する。」
と言いジョージは支度を始める。
扉を出る時に
「ケイくん。今度は地球で話を聞かせておくれよ。待っている。」
と言い、部屋を後にする。ジェームズは敬禮してジョージを見送る。
「忙しいところ、ケイ年に會いに來たのさ、大統領もね。」
ジェームズは僕の方に向き直り、そう話す。
「とても貴重なお話ありがとう。そして、今後の作戦にも活かせそうな容もあったよ。」
「ところでケイ年」
ジェームズは真剣な顔で僕に話始める。
「先程大統領とも話していたのだがね、ストライカーに乗り、サイとパイロットリンクを繋ぐ君に知っておいてしい事があるのだよ。」
「何故、あのような第7世代機に無いスペックを誇るような機が出來上がったのか。」
「サイが何故人間のようなをしだけ理解しているのか。」
「ケイ年、こっちに來てくれたまえ。」
僕はジェームズに近づく。そしてジェームズは僕にタブレットを見せながら説明する。
「4年ほど前、地球を探査している機械が妙なものを地下深くで見つけてね。」
「それは、部屋ほどの広さを持つ空間だった。地球軍と開拓団で協力して、その空間にたどり著いたのだよ。」
「そこにあったものは、1000年前の戦爭の産、簡単に説明すると、ラグナレク戦爭の戦爭の記録。そして、アームドや戦艦の設計図だったのだよ。」
「古代人達が何をもってその空間を作ったのかはわからないが、ちょうど戦爭が発した頃でもあったのでね。我々はそれをノアの箱舟と呼んだ。」
「そのデータを解析して作られたのが、君のアームド、地球軍のフラッグシップ機、ストライカーなのだよ。」
「アルテミス級戦艦もそうだ。君たちの乗る、セレーネもね。」
「そしてサイなのだが、これもノアの箱舟にあった技でね、これにはものすごいプロテクトがかけられていて、解析にかなり時間がかかったのだよ。」
「サイ、それは完全に古代人達が殘したロストテクノロジーだ。我々も完全に理解はしていない。その中はブラックボックス化されている部分も多い。」
わからない単語が多い。
「ロストテクノロジー、ブラックボックスとはなんだ。」
僕はジェームズに問う。
「そうだな……簡単に説明すると、現在には存在しない技で、その中が未知であるという事さ。」
ジェームズは答え、話を続ける。
「ただ、我々の知り得る報では、學習をし、人格を持ってしまうAIという事だ。」
「我々は結局サイを作り上げてしまったが、量産はしなかった。何故だかわかるかい?」
今度はジェームズが僕に問う。
「わからないな。人にとって合理的な機械なら本來なら量産するべきだろう。」
と答える。
「本當に合理的であるかがわからない。と言うのが我々の見解さ。」
そう言ってジェームズはまた話始める。
「サイは機械というものの領域を超えている。もはや一種の人間にもなり得る。」
「もし、サイが怒りや憎しみのを理解し、それを地球軍側に向けたら?」
「仮にサイを量産した場合、そのが戦データリンクで共有されたら?」
「アームドの大群が我々を殺しにくるのさ。」
僕は言葉を失っていた。だからサイは寂しいとか、悲しいとかを知っていたのか……
「でも、サイはそんなやつじゃない。パイロットをもう二度と失いたく無いと言っていた。」
僕はサイが怒りや憎しみに飲まれて復讐する姿なんて想像できなかった。
「それが、恐怖というの可能は?」
ジェームズは冷靜に僕にそう言い返す。
「とにかく、良くも悪くも無限の可能をめているのがサイだ。」
「そのサイが搭載されてるのが、君の乗るストライカーなのさ。」
「どうか、サイをいい方向に導いてやってくれ。君が復讐という道を選ばなかったように。」
「り行きとは言え、君のような年にこんな重荷を背負わせた事を深く謝罪させてくれ。」
ジェームズは帽子を取って深く頭を下げる。
「ジェームズ、謝らないでくれ。僕はやってみせる。地球を守る為に。サイと上手く連攜してみせる。」
顔を上げたジェームズは
「頼む……」
と一言、そして帽子を被り直す。
「さて、私もそろそろ時間だ。」
そう言ってジェームズも支度を始める。
ジェームズと共に部屋を出る。そうするとオートロックで鍵の掛かる音がした。
僕はサイの事で頭がいっぱいだった。しかし、地球を守る為、やってみせるしかない。
サイだって、いつか相棒のような存在になるはずだ。
心を通わせて會話しているうちに、仲良くなれる。
思えば僕もサイも似ている部分がある。
僕は學習したをサイに教えてあげよう。そしてサイからは言葉やや現狀、いろんな事を教えてもらおう。
そんな事を考えているとジェームズから聲がかかる。
「そうだ、ケイ年。君は新しく乗る戦艦、セレーネを見て回るのもいいかもしれないな。」
「確かに、視察は大切なことだ。出航まではまだまだ時間があるが、セレーネに向かう。」
「4番ドッグに停泊中だ。エレベーターで上がれるはずなので、乗る戦艦、間違えないようにな。」
ジェームズは笑いながら言う。
「善処する。」
と僕は言い、4番ドックに向かう。
13話へ続く。
乙女ゲームのヒロインで最強サバイバル 【書籍化&コミカライズ】
【TOブックス様より第4巻発売中】【コミカライズ2巻9月発売】 【本編全260話――完結しました】【番外編連載】 ――これは乙女ゲームというシナリオを歪ませる物語です―― 孤児の少女アーリシアは、自分の身體を奪って“ヒロイン”に成り代わろうとする女に襲われ、その時に得た斷片的な知識から、この世界が『剣と魔法の世界』の『乙女ゲーム』の舞臺であることを知る。 得られた知識で真実を知った幼いアーリシアは、乙女ゲームを『くだらない』と切り捨て、“ヒロイン”の運命から逃れるために孤児院を逃げ出した。 自分の命を狙う悪役令嬢。現れる偽のヒロイン。アーリシアは生き抜くために得られた斷片的な知識を基に自己を鍛え上げ、盜賊ギルドや暗殺者ギルドからも恐れられる『最強の暗殺者』へと成長していく。 ※Q:チートはありますか? ※A:主人公にチートはありません。ある意味知識チートとも言えますが、一般的な戦闘能力を駆使して戦います。戦闘に手段は問いません。 ※Q:戀愛要素はありますか? ※A:多少の戀愛要素はございます。攻略対象と関わることもありますが、相手は彼らとは限りません。 ※Q:サバイバルでほのぼの要素はありますか? ※A:人跡未踏の地を開拓して生活向上のようなものではなく、生き殘りの意味でのサバイバルです。かなり殺伐としています。 ※注:主人公の倫理観はかなり薄めです。
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