《外れスキル『即死』が死ねば死ぬほど強くなる超SSS級スキルで、実は最強だった件。》僕にできるのは即死だけかよ その②
それで、僕はグルツおじさんを馬車の相乗り所まで見送らなければならなかった。
「わしは再びハルフォードの名をこの魔導王國に轟かせてみせるでおじゃる。君たちも何か困ったことがあれば、頼ってしいでおじゃるよ」
「グルツおじさんも、せっかく逃げだしてきたんだから、もう捕まっちゃだめだよ」
「そこはうまくやるから、安心するでおじゃるよ。それでは!」
そう言い殘してグルツおじさんは馬車に乗って行ってしまった。
おじさんは親切にも、僕らがあと數年は暮らしていけるだけのお金を殘していってくれた。
これで當面お金の心配は要らなくなったというわけだ。
さて。
この數日、ミアは敵の戦力とかそういうのを調べていて、その間僕も休憩の延長線上でダラダラしていたから、久しぶりに部屋から出てきたことになる。
相乗り所からミアの住むアパートまで片道徒歩數十分。
今日も空は曇っていて、石造りの建が鬱々しい雰囲気を醸し出している。
こんな日は僕の魔導學院時代を思い出すなあ。
覚えたての火炎魔法で僕の教科書を燃やしたあいつとか、僕を固有スキルの実験臺にしようとしたあいつとか。
……いいや、思い出すのはやめよう。あんまり楽しいもんじゃない。
固有スキルで僕の部屋をズタズタに引き裂いて卒業していったあいつのことなんか思い出したって、暗い気持ちになるだけだろう。
ノーモアクライ。
「おっと、ごめんよ」
ずれ違いざまに、僕の肩に誰かがぶつかってくる。
立ち止まり僕の方を振り返るそいつは、真っ白な髪をしていた。
白いシャツを著ていて、年齢は恐らく僕とあまり変わらないくらいだろう。
「あ、いや、別に。大したことじゃないんで。ぶつかられるの、慣れてるんで」
僕はそう言って立ち去ろうとした。
だけど面倒なことに、白髪のそいつは僕の前に回り込んで、
「いやいや、そういうわけにもいかないよ。大丈夫? ケガはないかい?」
「全然大丈夫なんで。ケガとかしてないんで」
「そうかい? いや、しかしぶつかったのはボクの方だからな。この罪は帳消し(・・・)にしておきたい」
「あ、マジそういうのいいんで。急いでるんで」
「急いでいる割には、君の歩く速度はゆっくりだったように思うな。とにかくお詫びをさせてもらいたいんだ。しだけ時間をくれればいい。お茶の一杯でもご馳走するよ」
「あ、僕、アレルギーなんで」
「お茶の? だったら別のものを」
「いや、その、ヒトアレルギーなんで」
白髪の男は一瞬、きょとんとした顔をした。
それからふいに大聲で笑いだし、
「気にったよ、君。ますます興味が出た。君がいくら嫌がろうとも、ボクについて來てもらうよ」
白髪が僕の肩に手をかけ、気持ち悪いくらいさわやかな笑みを浮かべる。
……なんだこいつ、ホモか?
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