《【書籍版・講談社ラノベ文庫様より8/2発売】いつも馬鹿にしてくるモデルの元カノも後輩も推しのメイドも全部絶縁して好き放題生きる事にしたら、何故かみんな俺のことが好きだったようだ。》グループ
いつも誤字字報告ありがとうございます。
「で、黒咲は京都のお土産はなにがいい?」
「……私は先輩と一緒に旅行したいです」
さて翌日、黒咲と共に登校している俺は、彼に何かお土産を買って帰ろうと思いついたのでめぼしい商品を聞いてみることにしたのだ。
しかしその返答はなんていうか、京都と俺に用意できるものではなかった。
「あのな、これは修學旅行だから個人で行くわけじゃ――」
「それはわかってますけど! でも、淺川先輩もいるし……」
「淺川? 淺川がどうかしたのか?」
「なんでもないです! とにかく、私も先輩と京都観したいー!」
黒咲は淺川のこと苦手そうだもんな、何か思うところがあったのだろう。
それにしても今日の黒咲はいつもより強だな。
わーわー喚きながら俺にくっついて歩く姿はとても可くじるが、どうにか機嫌を戻してもらいたいものだ。
「なら、今度ちょっと遠出してみよう」
「え!? いいんですか!?」
「俺たちはまだ高校生だし、そんな遠くまでは無理だけどな。ちょっとした溫泉旅行くらいなら許されるだろ」
「行きたいです! え、どうしよう凄く嬉しい……」
口調がボロボロになりながらも喜ぶ姿を見ると、提案した甲斐があったと言うものだ。
二人で溫泉旅行なんて楽しそうだしな。
金髪のインナーをかきあげながら湯に浸かる艶かしい姿。
その後の彼の浴姿を想像しただけで、既に溫泉にっているのと同じくらいの効能を得られている気がする。
「じゃなくて、京都のお土産は何がいい?」
「そうでしたね。うーん、八つ橋とかは腐っちゃいそうだし、そもそもこっちでも買えるし……」
「全部終わっちゃうぞそんな事言ったら」
その通りなんだけどな。
生八つ橋だろうがなんだろうが、ちょくちょくやっている京都フェアなんかでいくらでも買えてしまう。
むしろ普段見かけないような特別な味のものまで揃っているし、効率だけならこっちの方が良い気がする。
「あ、じゃあ先輩が京都の名所で撮ってもらった寫真がしいです!」
「キラキラJKが想像するよりも遙かにキャは寫真を撮らないもんだぞ」
「あ、じゃあ先輩が京都の名所で撮ってもらった寫真がしいです!」
「……わかった」
俺の寫真をもらって何が嬉しいのか分からないが、機械のように同じ言葉を繰り返されてしまい、渋々了承する。
もしかしなくとも、段々と俺の扱いが上手くなってきてないか?
「それで、先輩のお友達は修學旅行で告白するんですよね?」
「そうだよ。俺的には勝率は6割くらいかなぁ。でも旅行中にもっと距離がまれば可能は上がるはず」
「……そうですね。でも、そのお相手さんはまだ何か考えてるんじゃないかなって思います」
「何か?」
どういう事だろう。
実は特殊能力を使う事のできる組織のメンバーで、片山を監視するために同じ高校に潛したとか?
「……先輩が考えてる事なんとなく想像できますけど、違いますよ」
「勝手に読み取らないでくれ。そして當てないでくれ」
「何か、確かに距離はまったと思います。お相手さんも普通に會話してたみたいですし、片山さんの気持ちもしは伝わったのかなって」
「そうだな、なくとも警戒は解けたように聞こえた」
あそこでキザに會話をしていれば、おそらく巖城さんは今も警戒したままだったろう。
普段堂々としている片山が焦るように、本音で説明したからこそ必死さが伝わって信じてくれたのかなとじている。
「警戒は解けたと思います。けど、巖城さんの偏見というか、先観みたいなものは消えてないのかなって」
「……というと?」
「だって、自分が服が好きだって知られても別にいいじゃないですか。でも、それを知られたことで巖城さんが片山さんを避けるようになったのであれば、そこになんらかのマイナスな思考があったんじゃないですかね」
「なるほど、確かに良いイメージがあれば、出會った時點で挨拶しているもんな」
これは盲點だった。
そもそも片山は誰の目で見ても欠點など存在しないような、どんな人間にも分け隔てなく接している素晴らしい男だ。
そんな先観があるせいで、巖城さんが片山に良い印象を持っていないと考えることができなかった。
例えば巖城さんが、キラキラした人間が嫌いだとしたら?
そういう、その人間個人のというものが二人の距離を遠ざけようとしているのかもしれない。
……しかし、それは俺たちがどうこうして払拭出來るものではないと思う。
唯一可能だとすれば、當事者である片山と巖城さんが関わることでのみ、その思いは変化するのだ。
俺にできることといえば、し場を整えるだけで、後は片山がどう行するかにかかっている。
「黒咲、意外と聡いな」
「私もそう思います。……でてくれてもいいんですよ?」
「でられるの好きだよな黒咲。ほれ」
空いている左手を彼の頭に優しくらせていく。
長があまり変わらないため若干でにくいが、サラサラの髪と、それが揺れるたび微かに香るシャンプーの香りが心地よい。
彼の要ではあるが、実は俺も心の中のでは黒咲とプチ旅行に行くのを楽しみにしているのだった。
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