《サモナーさんが行く》27
普段通りの朝だ。
師匠の家は居心地が良すぎて困るな。
今日のお題はなんだろうか。
難易度が高くなければもう何でも來い、である。
森の領域を出て草原に出た。
ヘリックスを通し、野犬を狙っているであろうパーティがいくつも確認できる。
レギアスに向かうのであろうパーティともすれ違っているのだが、夜通し狩りをやってたのだろう。
ちょっと凄い有様である。
でも目の奧の闘志は消えていないプレイヤーばかりだ。
見事なり狩人諸君。
本當はオレも見習うべきなんだろうな。
獲を橫取りする形にならないよう、街道沿いに進む。
アクティブ狀態のホーンラビットしか狩らないからあっという間にレムトに到著する。
いつものように屋臺で朝食を済ませて冒険者ギルドへと向かった。
その途中でちょっとした驚きな出來事があった。
それは一人のプレイヤーだった。
當然、頭上には緑のマーカーがあるのだから見間違えようがない。
注目すべきはその男プレイヤーが持つロッドの先であった。
一匹のフクロウがいる。
その頭上にも緑のマーカーがあるのだ。
つまり召喚モンスターであることを意味する。
彼はサモナーだ。
本サービス開始以降、しずつだが新規プレイヤーが増やされているとは聞いていた。
後追いで同業者が現れたのをこの目で見る事になるとは思わなかったな。
そのサモナー君は急ぎ足で町の外へと向かっていってしまった。
同行者はいない。
ただフクロウとは視線が合っていたようである。
主にオレとではなく、オレの肩に止まっているヘリックスとであったのだが。
冒険者ギルドは比較的混んでいたが、すぐにギルド長の部屋に案された。
掲示板の依頼票を張り替えていた職員さんが見慣れた年配の職員さんだったのだ。
部屋に通されるとギルド長が機に向かって何か書いているようだった。
そのギルド長の斜め後ろに中年の職員さんが直立不の姿勢で控えている。
但しその手に結構立派な槍がある。
ここ、部屋の中ですよね?
機の上には何やら巻が積まれているようだが。
別の男職員さんがその巻の容を確認しながら整理しているみたいだ。
「おお!キース、朝早くからよう來たの」
「はい」
その表が引きつっているのは何だろうか。
笑顔も何かわざとらしい。
「昨日はすまなかったな。々め事があってのう」
「そうらしいですね」
「うむ。で、今日からなのじゃがちょっと違った依頼になるんじゃが良いかな?」
「はい」
そう言うと巻を片付けていた職員さんに目配せをする。
「彼に付いていってくれ。依頼容は彼から説明させよう」
「分かりました」
なんか忙しそうな雰囲気だし、その場をそのまま退散した。
様子がおかしい事にはあえてスルーだ。
そして中年の職員さんだが、その表は能面のようで結局顔も姿勢も一貫して微もしなかった。
やはり気になる。
案してくれている職員さんに聞いてみた。
「あの、部屋の中で武裝警護って何かあったんですか?」
「ああ、気にしないで下さい。ただの逃亡防止策ですから」
逃亡って何?
「逃亡?」
「前科があるんですよ。幻影を殘して町に買い食いに行ってたとか」
「はあ」
大丈夫か?ここの冒険者ギルド。
ギルド長は魔法を無駄に使って買い食いとか何してるんですか?
それに周囲の職員さん怖い。
逆らうのはよそう。
案された先は練兵場の一角だった。
黃マーカー持ちである町の守衛が待機しているのも見えた。
ここで何を?とも思ったが、彼らは関係なさそうだ。
一番奧に緑マーカーが四つある。
但し人影は二つ。
足元で寢そべっているように見えるのは明らかに猛獣であるトラだ。
人影の片方なんだが、何かが背中に生えているように見える。
近寄ってみるとヘビの鎌首だった。
しかも結構大きい。
トラにもヘビにも緑のマーカーが頭上に付いている。
つまり召喚モンスターだ。
この二人もサモナーって事か。
「依頼容は彼らの教導となります。期日は問いません。一通り冒険に出られるようにして下さい」
はあ?
師匠に教えを乞うている立場なのがオレなんですけど。
まさか。
「あの。もしかして師匠がいないから私にって事なんですか?」
「はい。こういった依頼はオレニューさんに割り振るんですけど不在ですから」
《ギルド指名依頼がりました。依頼をけますか?》
うう、今までで一番即答し難い依頼だ。
どうしようか。
でもオレ自、序盤で々と困った事態に遭遇した事を思い返す。
これもけれるとしようか。
「けます」
《ギルド指名依頼をけました!》
あれ?
クリア條件がコールされませんでしたが?
こういう場合はどうなるのだろう。
「では後はお願いします」
職員さんはそのままオレ達の元を立ち去ると守衛達の方へと行ってしまった。
もうお任せなのか。
二人並んでいるサモナーをざっと見る。
あえて【識別】を使わないように話しかけた。
「まずは自己紹介だな。私はキース。見ての通りサモナーだ」
「私はアデルです。そしてこの子はみーちゃんです」
アデルと名乗ったサモナーはミオよりも小さいの子だ。
そしてトラの名前がみーちゃんか。
トラは見方によっては三貓に見えなくもないが、そのネーミングは子供っぽいぞ。
でも妙に似合ってもいる。
彼の顔つきはいし男の子のようにも見えるし。
「あ、私はイリーナです。で、この子はトグロって言います」
イリーナと名乗るサモナーはアデルよりは多大きいようだが小さいの子であることに変わりはない。
そしてヘビの名前がトグロ。
どう評価して良いものやら。
こっちは市松人形のようなの子だ。
著を著ていないのが勿無い外見にヘビの対比が妙に様になっている。
「まあ積もる話は場所を変えてからにしよう。朝飯はもう済ませているか?」
「「はい」」
ハモって答える様も初々しいな。
でもオレだってこのゲームをβ版からやり込んでいる訳でもない。
教えられる事なんてあるのかね?
冒険者ギルドの馬留めに待たせてある殘月とヘリックスに合流する。
ああ、紹介しておかないとな。
「じゃあ紹介しておこうか。私の召喚モンスターだ。馬が殘月、鷹がヘリックスだ」
「よろしく!」
「よろしくお願いしますね」
二人とも律儀に召喚モンスターに挨拶している。
明るい雰囲気のアデルに落ち著いた雰囲気のイリーナだが、社的で積極的な所は共通しているようだ。
「二人とも【鑑定】と【識別】はあるかな?」
「あ、【鑑定】はありますけど【識別】はないです」
「私もです」
「まだボーナスポイントは余ってるかな?」
「はい」
「手をつけてませんから大丈夫です」
「ならば取得してすぐ有効化してみること。その上で殘月とヘリックスを【識別】してみて」
「「はい」」
ふむ。
結構素直にこっちの言う事に従うんだな。
素直なのは良い事ではある。
だが鵜呑みにして自分で考えなくなるのは良い事ではない。
師匠も似たような事を考えたんだろうか。
でも【識別】と【鑑定】は大抵のプレイヤーが持ってるような気がする。
ソロを覚悟して進めてたからあまり気にしてなかったんだけどね。
「ではアデルからだ。馬の殘月のレベルは見えたかな?」
「はい。ホースでレベル3です!」
「ではイリーナだ。鷹のヘリックスはどうかな?」
「ホークでレベル3になってます」
「うん、結構だ。では私はどうかな?」
「「キースさんはレベル3のサモナーです」」
正解。
し笑顔を見せてやろう。
「よし。他のプレイヤーには【識別】や【鑑定】は無禮にならない範囲で使おう、な」
「「はい」」
「そして魔やドロップ品には積極的に使う事だね。々と役に立つよ」
「「はい」」
敢えて教えていない事もある。
様々な魔を【識別】する事で召喚できるモンスターが増えていく事になる。
そしてオレの召喚モンスターである殘月とヘリックスを【識別】した事で彼達に選択肢が増えている筈だ。
果たして気が付くかどうか。
多分、気付くだろう。
だってこのオレだって気が付いたのだし。
お返しではないが、オレも【識別】を働かせる。
アデル Lv.1
サモナー 待機中
タイガー/みーちゃん Lv.1
召喚モンスター 待機中
イリーナ Lv.1
サモナー 待機中
バイパー/トグロ Lv.1
召喚モンスター 待機中
ふむ。
これでオレの召喚モンスター候補も増えた筈だ。
師匠の召喚モンスターと表示が違っているが、師匠はいちいち固有名を付けてなかったからな。
そういえば師匠とオレは同じパーティにった事はなかった筈だ。
でも擬似的にパーティみたいな関係だったような。
NPC相手だと仕様が違うのかもしれないが、恐らくは『ユニオン』と同じ狀況だと思う。
悩んでいるのはそこだ。
同じパーティであれば互いに支援するのに最も都合がいい。
フィーナさん達やフェイとの雑談で何度か話に出た事があるから覚えていた。
そしてオレが同時に召喚できるモンスター數は2、彼達と同じパーティを組んだら7となってパーティ上限超えとなる。
マズイよな。
「そういえば二人に聞きたいんだが、何でサモナーを選んだのかな?」
「あ、それはですね」
アデルのマシンガントークが炸裂した。
オレの方から合間に言葉を差し挾む隙間もなかった。
オレなりに要約してみるとこんなじになるのか?
・二人ともソロプレイ志。
・でも序盤は二人で組んで冒険をするつもり。
・二人は現実では友人。
・この手のゲームは他でやったことはあるが、やり込んではいない。
・最初からネコが當たってラッキー。
・サモナー引き當てるのに作し直しを丸一日かけた。
・目指せモフモフ帝國。
聞き取りに間違いはなかったと思う。
何か奇妙な事を聞いたような気がするが気にしたら負けな気がする。
「アデルちゃん、そろそろストップ」
「おっと」
イリーナがアデルの話を止めるとオレに視線を投げる。
立ち話だけじゃ狀況は進まないからな。
「じゃあ互いに確認からだな」
「「はい!」」
先に々と確かめておかないといけない。
まずはパーティ編だ。
結局、アデルとイリーナがパーティを組んで、オレは『ユニオン』狀態を保持したまま同行する事にした。
無論、協力して魔を倒した際のデメリットは彼達も承知である。
基本、彼達は一人頭で換算するとオレの75%の経験しからない計算になる。
4人パーティと3人パーティで経験値が2分割になるからだ。
まあ活躍次第で変するようなのだけど、その辺りは無視しておく。
その分、彼達には剝ぎ取ったアイテムでし優遇する事にした。
大きな理由は彼達のメインウェポンにある。
両者ともロッドはサブウェポンにして弓をメインにしたいというのだ。
うん、間違っていないと思う。
むしろ間違っているのはオレの方だろう。スキルの取り方も然りだ。
話を戻そう。
レムト周辺、そして西の森では弓矢使いに有利なアイテムが手し易い。
平原ではホーンラビットにステップホーク、森では暴れギンケイ(メス)にハンターバットにイビルアントがいる。
現在、レムト周辺の平原では野犬狩りが橫行していてウサギの方は人気がない筈である。
狀況的にも好都合だ。
そして魔法についても確認である。
當然だが二人共召喚魔法は持っている訳で、各々がランダムボーナス初期取得スキルとして屬魔法を持っていた。
アデルは火魔法、イリーナが土魔法だ。
そこはそれ、習うより慣れろ、で行こう。
それにけ売りではあるが、師匠のアドバイスも加えてやったらいいか。
オレから言った點は2つだ。
・魔法か闇魔法は取得しておいた方がいい。
・小銭が稼げる生産系スキルが何かあった方がいい。
これだけだ。
あとは彼達の意思に任せる。
自分達で考えて判斷することが重要だ。
「夜の戦いはどんな様子になりますか?」
アデルからそういう質問があったので答えてやる。
判斷に悩むのならその材料を求める。
健全な判斷だろう。
これなら一緒に魔と戦っていたらなんとかなる。
そう信じることにした。
レムトの町で彼達がNPC売りの短弓に青銅の矢と初心者の矢を買い込み、攜帯食と水を補給する。
ポーションを購しようとしたが、それは止めておいた。
詳細は話さなかったが、一応オレにだって回復呪文もあるし、ポーションだって十分ある。
使っても補充できるよう傷塞草も何本か背負い袋にれてあった。
彼達も多は手元に金が余っていたとは思うのだが、防の新調には手を出さなかった。
まあ彼達なりに考えがあるのだろう。
「じゃあ手始めにウサギから狩ってみるか」
「「はい!」」
個人的にはタイガーとバイパーの戦い振りに興味がある。
草原で新たなサモナーのデビューに立ち會う事にしよう。
最初の獲は當然ながらホーンラビットだった。
ワイルドドッグの姿はみかけるが、大抵は他のパーティがロックオンして追いかけている有様だ。
まあ順當な相手だろう。
そして彼達の戦い振りなんだが。
最初に倒した獲の様子がかなり凄慘な事になっていた。
矢が突き刺さった所にバイパーが下半に絡みつきながら噛み付いており、タイガーが笛を食い破っている。
明らかにオーバーキルだ。
最初にウサギからアイテムを剝いだのはイリーナだった。
野兎の角は彼に任せては殘月に裝備させてある《アイテム・ボックス》に預かっておく。
うん、ウサギ一匹相手では全く問題はないな。
西の森へと向かいながら狩りをやらせていく。
ウサギは問題ないがステップホークが怖い相手になる。
後ろから襲撃されたら一撃死もあり得るからだ。
上空でヘリックスを巡回させてあるから大きな心配はしてないが、念のためだ。
そしてオレはといえば、彼達の周囲を殘月で巡回していた。
警戒するにしてもその程度しかできないよね。
彼達はウサギを次々と狩って行く。
オレはステップホークだけを排除する形で狩って行く。
時々、黒曜石も見付けては拾っていく。
いかん、どうにも迂遠だな。
難易度としては草原は楽でいいんだが、長を促す意味で楽なのは宜しくない。
それに彼達は徒歩であるためにどうしても移速度に差があるのだ。
早々に森で狩りをやらせたいんだが。
「殘月、済まないがし辛抱してくれよ」
殘月にアデルとイリーナを乗っけて先を急ぐことにした。
無論、セクハラになるような真似はしない。
そして蛇のトグロも馬上に乗せている。
さすがにこれだけ乗ると殘月の移速度は落ちた。
だがその分、虎のみーちゃんが隨行する速度といいじで拮抗するようだ。
見張り櫓を過ぎて森の領域に踏み込んだ。
一旦、レギアスの村まで行ってから森へと踏み込もうかと思った矢先に出會ってしまった。
はぐれ馬に。
これを逃す手はない。
「二人とも降りて!」
二人とトグロを殘月から降ろすとすぐに駆けさせていく。
ヘリックスを牽制にはぐれ馬の頭を目掛けて先制させる。
その間に足止め用のウィンド・カッターの呪文を選択して実行、殘月を駆ってはぐれ馬に迫る。
逃がさず、出來れば転がしたまま戦いたい。
彼達の弓矢は有効だろうが、はぐれ馬はタフだ。
召喚モンスターの助力があれば、あるいは。
はぐれ馬と殘月は互いに前腳を跳ね上げて相手に一撃を與えようとする。
なかなか上手くいかない。
だが橫合いからヘリックスがはぐれ馬の目に一撃を加えるべく急降下攻撃を仕掛けた。
はぐれ馬はその攻撃を避けはしたが、オレに大きな馬を隙だらけのまま曬している。
「ウィンド・カッター!」
ウィンド・カッターを前腳目掛けて放つ。
同時にカヤのロッドで目を狙って突く。
両方とも直撃した。
殘月が當たりを敢行するとそのまま転倒する。
その馬に矢が連続して突き刺さっているのも見えた。
殘月が前腳で踏み付ける。
はぐれ馬の首元にはいつのまにかトグロが絡み付いていた。
気道のあるあたりを噛み付いているようだ。
エグい攻撃だ。
そしてみーちゃんの攻撃もまた元に加えられた。
だからエグいって。
殘月もそのエグい攻撃を支援するように前腳に重をかけていく。
オレもロッドの先端ではぐれ馬の頭を上から押さえ込む。
ヘリックスは橫倒しになっている馬の腹に舞い降りて、の一撃を何度も繰り返し加えていった。
いい連攜です。
でもはぐれ馬はなかなか終わってくれそうもない。
やっぱ一気にダメージを與えるにはアレしかないか。
「フィジカルエンチャント・ファイア!」
フィジカルエンチャント・ファイアを自分にかけて殘月を降りる。
まだ暴れ続けるはぐれ馬の首に膝を當てて押さえ込んで、口元を両手で抱えた。
「よいしょっと!」
掛け聲と共に重を後ろに一気にかけてやる。
首をその勢いのまま捻ってやった。
荒ぶる息を撒き散らしてくるはぐれ馬の斷末魔が聞こえた、ような気がした。
はぐれ馬は首が奇妙な角度に曲がったままだ。
HPバーは確かになくなっている。
ありゃ。
今の一撃で仕留めきったのか。
もうし時間がかかるかと思ったんだが。
クリティカルでもあったのかもしれない。
《只今の戦闘勝利で【杖】がレベルアップしました!》
《【杖】武技のブレスを取得しました!》
《只今の戦闘勝利で【召喚魔法】がレベルアップしました!》
《共通対抗呪文のディスペル・マジックを取得しました!》
《共通呪文のエンチャンテッド・ウェポンを取得しました!》
《共通呪文のキーロックを取得しました!》
《共通対抗呪文のアンロックを取得しました!》
《【召喚魔法】呪文のコール・モンスターを取得しました!》
《只今の戦闘勝利で職業レベルがアップしました!》
《取得が可能な補助スキルに【水泳】が追加されます》
なんか々と取得してしまった。
これらの共通呪文、共通対抗呪文はLv.5になったらどの魔法系統でも得られるものと思われる。
大昔に聞いたような覚えがある響きの呪文があるから概ねどういった呪文なのかは想像がついた。
取得できる補助スキルもまた増えてきている。
だがここは自重しよう。
【水泳】は取得しても西の森で泳げるのは師匠の家の近くにある池位しかない。
個人的に一番気になったのはコール・モンスターの呪文だ。
説明を開いてみると、周囲の魔を呼び寄せる呪文だった。
あれか。
師匠がオレにスノーエイプをけしかけてたが、これを使っていたんだろう。
そしてもう一匹、召喚できるモンスターが増えた事になる。
ちょっと嬉しくてニヤニヤしてしまいそうだ。
「今の何ですか?」
「うん?」
「呪文は分かるんですが、今の攻撃はちょっと」
アデルもイリーナもこういった戦い方は馴染みがないのかな?
二人揃って呆れた顔をしている。
自分では中々効果的だと思うのだが。
「変だったかな?」
「裝備が何かおかしいと思いましたけど、サモナーは召喚モンスターに戦わせるのが普通だと思います」
「変です」
うわ、不評だな。
まあ反論はしない。
好き勝手やってるだけなんだし。
「それはいいから。こいつから剝いでいいよ」
イリーナがはぐれ馬から野生馬の皮を剝いで行く。
さすがに大きくて重く、殘月に裝備させてある《アイテム・ボックス》に放り込む事にした。
ん?
彼達は《アイテム・ボックス》がないんだよな。
オレだって師匠からの借りな訳で、自前のものは持っていない。
フィーナさん達あたりに聞いてみようか。
當然、全員持っていた方がいいだろう。
「よし。じゃあ先に進もうか」
頷く二人を再び殘月に乗せてレギアスの村へと向かう。
彼達にしてみたらかなり先に進んだことになるだろう。
新たな狩場と拠點に案する形で街道を進んでいった。
主人公 キース
種族 人間 男 種族Lv5
職業 サモナー(召喚師)Lv4(↑1)
ボーナスポイント殘17
セットスキル
杖Lv4(↑1)打撃Lv2 蹴りLv2 関節技Lv3 投げ技Lv3
回避Lv3 けLv2 召喚魔法Lv5(↑1)
魔法Lv2 風魔法Lv3 土魔法Lv2 水魔法Lv3
火魔法Lv1 闇魔法Lv1
錬金Lv3 薬師Lv2 ガラス工Lv3
連攜Lv4 鑑定Lv4 識別Lv4 耐寒Lv2 摑みLv3
馬Lv3 作Lv3 跳躍Lv1 耐暑Lv3
裝備 カヤのロッド 野兎の當て+シリーズ 雪猿の腕カバー
野生馬のブーツ+ 雪猿の革兜 背負袋
アイテムボックス×2
所持アイテム 剝ぎ取りナイフ
稱號 老召喚師の弟子(仮)、家畜の守護者
召喚モンスター
ヴォルフ ウルフLv4
殘月 ホースLv3
ヘリックス ホークLv3
黒曜 フクロウLv3
同行者
アデル&みーちゃん
イリーナ&トグロ
魔力ゼロの最強魔術師〜やはりお前らの魔術理論は間違っているんだが?〜【書籍化決定】
※ルビ大量に間違っていたようで、誤字報告ありがとうございます。 ◆TOブックス様より10月9日発売しました! ◆コミカライズも始まりした! ◆書籍化に伴いタイトル変更しました! 舊タイトル→魔力ゼロなんだが、この世界で知られている魔術理論が根本的に間違っていることに気がついた俺にはどうやら関係ないようです。 アベルは魔術師になりたかった。 そんなアベルは7歳のとき「魔力ゼロだから魔術師になれない」と言われ絶望する。 ショックを受けたアベルは引きこもりになった。 そのおかげでアベルは実家を追放される。 それでもアベルは好きな魔術の研究を続けていた。 そして気がついてしまう。 「あれ? この世界で知られている魔術理論、根本的に間違ってね?」ってことに。 そして魔術の真理に気がついたアベルは、最強へと至る――。 ◆日間シャンル別ランキング1位
8 199地球連邦軍様、異世界へようこそ 〜破天荒皇女は殺そうとしてきた兄への復讐のため、來訪者である地球連邦軍と手を結び、さらに帝國を手に入れるべく暗躍する! 〜
※2022年9月現在 総合PV 150萬! 総合ポイント4500突破! 巨大な一つの大陸の他は、陸地の存在しない世界。 その大陸を統べるルーリアト帝國の皇女グーシュは、女好き、空想好きな放蕩皇族で、お付き騎士のミルシャと自由気ままに暮らす生活を送っていた。 そんなある日、突如伝説にしか存在しない海向こうの國が來訪し、交流を求めてくる。 空想さながらの展開に、好奇心に抗えず代表使節に立候補するグーシュ。 しかしその行動は、彼女を嫌う実の兄である皇太子とその取り巻きを刺激してしまう。 結果。 來訪者の元へと向かう途中、グーシュは馬車ごと荒れ狂う川へと落とされ、あえなく命を落とした……はずだった。 グーシュが目覚めると、そこは見た事もない建物。 そして目の前に現れたのは、見た事もない服裝の美少女たちと、甲冑を著込んだような妙な大男。 彼らは地球連邦という”星の海”を越えた場所にある國の者達で、その目的はルーリアトを穏便に制圧することだという。 想像を超えた出來事に興奮するグーシュ。 だが彼女は知らなかった。 目の前にいる大男にも、想像を超える物語があったことを。 これは破天荒な皇女様と、21世紀初頭にトラックに轢かれ、気が付いたら22世紀でサイボーグになっていた元サラリーマンが出會った事で巻き起こる、SF×ファンタジーの壯大な物語。
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