《反逆者として王國で処刑された隠れ最強騎士〜心優しき悪役皇様のために蘇り、人生難易度ベリーハードな帝國ルートで覇道を歩む彼を幸せにする!〜【書籍化&コミカライズ決定!】》【48話】作戦完了の報せ(皇視點)
「ヴァルトルーネ皇殿下、アルディア卿、並びにリツィアレイテ將軍の活躍により、リゲル侯爵の柄が拘束されました」
その通達を聞き、ホッと安堵の息がれた。
良かった。
逃げられないように後方にも兵を配置していたことが功を奏したのかもしれないわね。
「そう、他の戦況は?」
「はい。アルディア卿の率いる右翼側は敵軍を早々に打ち負かし、付近の治安維持に務めております。リツィアレイテ將軍の左翼側は部隊を二分割し、後方の兵の援護に半數が向かい、本軍の援護に半數が來てくれました」
なるほど。
だから、一気に戦況が進み、敵軍の消失が加速したというわけね。
戦いが楽になったのもリツィアレイテのおかげか。
本軍の前衛部隊は市街地を一通り網羅している。
私が出る幕もなかったわ。
こうして後方でただ戦いを眺めていられるなんて……特設新鋭軍の仕上がりは予想以上ね。
「ヴァルトルーネ皇殿下、リゲル侯爵の柄は、この市街地の中央広場に移されたようです。我々も向かいますか?」
「ええ、後方部隊も前衛部隊同様、市街地にりましょう。フレーゲル、皇室にリゲル侯爵家の軍隊に勝利したと伝えてちょうだい……リゲル侯爵の安否は分からないと伝えて、ね?」
最後の一文を強調して伝える。
フレーゲルは特に何か聞き返すでもなく、変わらぬ表のままに頷いた。
「はい、そのように致します」
流石ね。理解が早くて助かるわ。
リゲル侯爵の安否を不明にしたのにはそれなりの理由がある。
それを気に留める様子もなく、こうしてただ従ってくれることがどれほどありがたいか。
リゲル侯爵、貴方は私にとってただ潰すべき邪魔な存在だった。
けれども、貴方に憎悪する者も私の配下にいるの。
「ファディ」
「はっ!」
「約束を果たす時が來たわ。彼の態度次第で……処遇を貴方に一任したいと思うのだけど、引きけてくれるかしら」
これは確認ですらない。
彼への対価である。
ファディは恭しい態度のままにコクリと顔を振った。
「勿論です。是非とも私にお任せいただきたい」
「そう、良かったわ。では行きましょう。中央広場へ」
態度次第……とは言ったものの、これはもうほぼ確約。
あの傲慢なリゲル侯爵が私に許しをこうなんてことはあり得ないだろう。
あり得たとしても、許してはあげないけれどね。
ファディを連れ、私は後衛部隊を率いて前に進む。
彼がこれまでリゲル侯爵にけてきた苦しみを私は知らない。話を聞いたとしても、それを実際に痛みとしてすることはないからだ。
だからこそ、リゲル侯爵を罰するのに最も適しているのはファディだと思う。
表向き、私がリゲル侯爵を処罰したことにする。
それでファディは了承してくれていた。
「ファディ、今どんな気分?」
「どんな気分……ですか。なんというか、あまり実がありませんね。まさかこんなに早くに制裁を下せる時が來るなんて夢にも思ってなかったんで」
──そういうものなのね。
「でも、もう実現するのよ」
「はい。……ヴァルトルーネ皇殿下、貴に言葉を絶するほどの謝を申し上げます」
そんな謝は必要ない。
これは単に利害が一致したというだけのこと。
ファディはこれから、私のために目一杯頑張って貰うつもりだ。
そのための対価、それを前払いしているに過ぎない。
……変わってしまったわね。私も。
優しさだけでは、全てを救えないと理解したから。
時には、人を利用するということも必要なことだと知ったからでしょう。
これも全てヴァルカン帝國の未來のために……。
私のことを誰もが非道な皇と罵っても構わない。
彼が──アルディアが私の味方で居続けてくれるだけで。
それだけで私はどこまでも歩いていけるもの──。
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【講談社ラノベ文庫より8/2刊行予定】 権力者の孫娘にして超人気聲優アイドル・瑠亜の下僕みたいな立場に甘んじていた俺。 「アタシと幼なじみなこと、光栄に思いなさい! ッシャッシャ!」 しかし、しかし……。 彼女がやった「あること」がきっかけで、俺はぶち切れた。 お前とはこれまでだ、さらばブタ女。 これまでずっと陰に徹して、ブタの引き立て役だった俺。 ようやく普通に生きられると思っていたが、「普通」はなかなか難しい。 天才が集うS級學園の特待生美少女たちに、何故か次々とモテてしまって――。 これは、隠れハイスペックの主人公がヒロインとの「絶縁」をきっかけにモテまくり、本人の意志と関係なく「さすがお前だ」「さすおま」されてしまう物語。 ※ジャンル別日間・週間・月間・四半期1位獲得 ※カクヨムにも投稿
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目の前には白と黒のしましま。空の方に頭をあげると赤い背景に“立ち止まっている”人が描かれた機械があります。 あたしは今お兄ちゃんと信號待ちです。 「ねぇ、あーにぃ」 ふと気になることがあってお兄ちゃんに尋ねます。お兄ちゃんは少し面倒臭そうに眠たそうな顔を此方に向け 「ん? どうした妹よ」 と、あたしに話しかけます。 「どうして車がきてないのに、赤信號だと止まらないといけないの?」 先ほどから車が通らないしましまを見ながらあたしは頭を捻ります。 「世間體の為だな」 お兄ちゃんは迷わずそう答えました。 「じゃああーにぃ、誰もみていなかったらわたっていいの?」 あたしはもう一度お兄ちゃんに問いかけます。お兄ちゃんは右手を顎の下にもって行って考えます。 「何故赤信號で止まらないといけないのか、ただ誰かのつくったルールに縛られているだけじゃないか、しっかり考えた上で渡っていいと思えばわたればいい」 ……お兄ちゃんは偶に難しい事を言います。そうしている間に信號が青に変わりました。歩き出そうとするお兄ちゃんを引き止めて尋ねます。 「青信號で止まったりはしないの?」 「しないな」 お兄ちゃんは直ぐに答えてくれました。 「どうして?」 「偉い人が青信號の時は渡っていいって言ってたからな」 「そっかー」 いつの間にか信號は赤に戻っていました。 こんな感じのショートストーリー集。 冬童話2013に出していたものをそのまま流用してます。 2016年3月14日 完結 自身Facebookにも投稿します。が、恐らく向こうは二年遅れとかになります。 ストリエさんでも投稿してみます。
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