《反逆者として王國で処刑された隠れ最強騎士〜心優しき悪役皇様のために蘇り、人生難易度ベリーハードな帝國ルートで覇道を歩む彼を幸せにする!〜【書籍化&コミカライズ決定!】》【52話】二日酔いと恥ずかしさ(リツィアレイテ視點)
──頭痛い。
──気持ち悪い。
──ああ、消えてしまいたい。
後悔先に立たず、とはこのことだろう。
朧げながらに昨日のことを思い出すと、急激に死にたくなってくる。
何故、昨日の私はあんなに積極的にアルディアとの距離を詰めようとしたのだろうか。
ああ、もう……なんで。
『リア、と。そう呼んでください』
バンッ!
思いっきり壁に頭を打ち付けた。
額に痛みがズキズキと伝わってくるが、そんな些細なことよりも、昨日の恥すべき出來事を忘れたい気持ちの方が勝っていた。
──もう、忘れたい……あの時の私は普通じゃなかったの。
お酒をあんなに飲む気はなかった。
自分がどれだけ弱いかは理解していた。
ノンアルコールの飲みを飲んで、アルディア卿と軽く話すだけで良かった。
それなのに、雰囲気に流されて。
調子に乗って酔い潰れた。
私らしくない。
羽目を外し過ぎた。
「はぁ〜」
──アルディア卿はきっとあんな私に失したわよね。彼もきっと昨日のことはちゃんと覚えているだろうし。
これまであんなに勝手なことを彼に言ったことはなかった。
今日はもう、休んでしまいたい。
彼と顔を合わせるようなことが萬が一にでもあったら、私は死ぬ……神的に死ぬわ!
「リツィ〜朝ご飯一緒に食べましょ〜!」
そうこうしているうちに、親しくしている部下の一人が私の部屋を訪ねてきた。
扉の鍵はかけていなかったらしく、勝手にってきた。
そして、扉を開きこちらの様子を見て、開口一番──。
「うわっ、リツィ……顔悪っ!」
なんとも失禮な一言を浴びせてきたのだった。
「ブラッティ……頭に響くから大聲は控えてください……」
騎竜兵であり、今は私の部下。
昔馴染みの數ない騎竜兵。
ブラッティは騒がしく私の部屋のり口でハツラツとした空気を漂わせている。
「まさか、リツィ。お酒を飲んだの⁉︎」
「そうだとしたら、なんなのかしら」
「弱いのになんで飲むかなぁ……」
仕方ないでしよ。
昨日はそういう気分だったのだから。
本當に浮かれていた。
自覚もちゃんとある。
──だから、これは避けられないことだったと自分を無理やり説得する……そうしなければ、やってられない。
「うぅ……いっつ」
「大丈夫? 今日はお休みにする?」
「いいえ……今日は朝から新兵の訓練に付き合わないといけないから。休んでいる暇なんてありません……うっ」
「でも、辛そうだし」
──辛いとかで休めたら、ヴァルトルーネ皇殿下に將軍を任してなんて貰えないわ。
私はヴァルトルーネ皇殿下に認めてもらった。
アルディア卿の背中を任せてもらえた。
私は特設新鋭軍の將軍として、無様な姿を見せるわけにはいかない。
二日酔いで仕事に支障をきたすなんて、今抱えている部下たちにも示しがつかない。
普段から、『仕事が最優先だ』なんて偉そうに言っている私。
その私が、こんなたらくじゃ、笑い者もいいところ。
でも、頭が働かないし……足もかない。
どうし……よう。
呼吸が荒くなって。
立っているだけでクラクラする。
平衡覚が狂い、私は壁に寄りかかり、るように床に膝をついた。
「はぁはぁ……」
「リツィ!? もう、ふらふらじゃん。休まないと!」
けない。
こんな自分が……。
騎竜兵としての実力は誰にも負けないという自負がある……それなのに、私はお酒なんかに負けてしまった。
視界がブレる。
せっかく頑張って起きたのに。
景が暗くなっていくのをじる。
このまま視界が完全にブラックアウトしてしまえば、私の名譽に傷が……!
「それだけは……ダメ、なの……に」
「リツィ!」
ブラッティの聲が聞こえる。
もう完全に目の前は真っ暗。
それから……気のせいかしら。
「リツィアレイテ將軍!」
なんだろう。
彼の──アルディア卿の聲が聞こえた気がした。
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