《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》危険度SSランクの縄張り爭いに居合わせてしまった
の覚から、自分が氷魔法を使えるようになったとわかる。
「多分、僕の加護が覚醒したってことなんだろうけれど……」
魔を取り込み、その能力や知識を吸収してしまったのだとしたら、かなりレアな加護を授かったということになる。
「取り込んでしまった魔の知識を得られる能力が、僕の加護ってこと……?」
でも、どうやらそれだけじゃなさそうだ。
の中にはずっと、冷たいエネルギーが満ちている。
なぜかはわからないけれど、今の僕は氷魔法の使い方を知っている。
「もしかして……」
深く考えず、理解しているとおりにをかしてみる。
「氷魔法、発」
その直後、腕から冷気がほとばしり、掌から氷の渦が放たれた。
魔法が當たった壁は一瞬で氷つき、辺り一帯をひんやりとさせた。
「わっ。ほんとに使えた」
つまり、あの加護を発させて魔を吸収すると、そいつの知識と能力を手にれられるということか。
「これってどんな魔相手でも使えるのかな」
というかこれ、実はかなりやばい加護なんじゃないのかな。
加護無しの無能だと言われて、家を追い出されたのに。
まさかAランクの魔を一瞬で消し去るほどの加護が覚醒するなんて……。
「とりあえずもう一回試してみたいな」
さっきは勝手に発してしまったから、ちゃんとコントロールの仕方も知りたいし。
僕は改め周囲を見回してみた。
イエティが背にしていた壁側に、人一人がやっと通れるくらいの隙間がある。
奧を覗いてみると、を放つ鉱石が天井や壁に埋まっているらしく、の中は青白いで満ちていた。
これなら問題なく進んでいけそうだ。
どっちみちこの斷崖絶壁を昇っていくのは無理だしな。
加護の力を試せる魔を探しつつ、出方法も見つけないといけない。
僕は橫向きになって、壁の隙間を進んでいった。
落下したときにぶつけたはあちこち痛んだが、なんとか我慢できるレベルだ。
し行くと隙間はすぐ広がり、あとは窟のような巨大な空が続いていた。
高い天井では、青白い鉱石が星のようにっている。
崖の中にこんな神的な空間があるなんて驚きだ。
なかなか魔がいないな。
そう思いはじめたとき、行く手のほうから魔の唸り聲が聞こえてきた。
直後、衝撃音のようなものが響き、地面が微かに揺れた。
魔が暴れてるのかな?
さらに進んでいくと、聞こえてくる咆哮が二匹のものだということに気づいた。
衝撃音はずっと続いている。
地響きで転ばないように壁に手を這わせながら曲道を折れたとき――。
「……うわ」
思わずそう聲がれた。
開けた場所で、巨大な竜と、真っ白いを持つ狼のような生きが対峙している。
……竜なんて初めて見た。
それにもう一匹――。
竜と同じぐらい巨大な狼なんているわけがない。
恐らくあれはフェンリルだ。
竜もフェンリルも、街一つを優に破壊できるほどの力を持っているため、危険度SSランクに指定されている。
どちらも人間が生活しているような場所には姿を見せないため、レベルの高い冒険者以外、生涯その姿を見ることはない。
……そのはずなんだけど。
冒険者でもなんでもない僕が、SSランクの魔二と遭遇してしまうなんて。
だんだん自分はすごく悪運が強いのではないかという気がしてきた。
どうやら二は縄張り爭いをしているようだ。
フェンリルの白いに、ところどころ赤黒いがついていることから、竜のほうが優勢であるらしい。
お互いにけん制し、探り合いの時間が続いた。先にいたのはフェンリルだ。フェンリルの鋭い爪が、竜ののを抉る。竜は痛みのためにび聲をあげたが、急所からは微かに外れていたようだ。態勢を立て直すと、フェンリルの元にいきなり噛みついた。
どれほどフェンリルが藻掻こうと、竜は食らいついたまま離さない。
フェンリルのがまったくかなくなるまで、そう時間はかからなかった。
竜は興味をなくした玩を捨てるように、フェンリルを投げ飛ばした。
フェンリルの死をもって、縄張り爭いは終わりを迎えたのだった。
「……」
凄い戦いだったな……。
そう思いながらごくりと息を呑んだとき、竜がゆっくりと顔を上げ、匂いを嗅ぐような仕草を見せた。
その直後、ぐるりと眼球がき、ばっちり目が合ってしまった。
口からを滴らせた竜が、こちらを振り返る。
あちゃー気づかれてしまった。
これは逃げられそうにない。
確かに力を試す相手を探していた。
でも、ここまでやばそうなやつを探していたわけじゃないんだけどな……。
まあ、もうやるしかないな。
さっきは焦って発させちゃった力なので、どうやって使うのかいまいちわからない
手を翳してみる。
何も起きない。
うーん。
吸収しろ吸収しろ……。
無反応。
うーーーん。
一際大きな聲で吠えた竜が、猛烈な勢いで襲い掛かってくる。
その瞬間。
―――も(・)っ(・)と(・)何(・)か(・)食(・)べ(・)た(・)い(・)――――
今までじたことのない強烈な飢に襲われる。
それと同時に、またあの白く輝くの蛇が俺の腕から飛び出した。
の真ん中に現れた口は際限なく広がるらしい。
あーんと大口を開けると、今回も一瞬で竜を吸い込んでしまった。
イエティを吸収したときとは比べにならない凄まじい力が漲ってくる。
それになぜかおなかが満たされたじがする。
今までは何を食べてもここまでの満腹を味わったことなんてないのに。
「ご飯を食べたわけでもないのに変だな」
首を傾げつつ、さっそく竜の力を試してみることにした。
吸収したことによって得た智識によると、先ほどの竜は【水竜】という種類らしく、水関係の魔法を何種類か習得していた。
ひとまず一番わかりやすそうな【水魔法攻撃】というものを壁に向かって放ってみることにする。
「水魔法攻撃、発」
右手をばして、攻撃を放つと――。
ドガアアアアアアアアアアアアアアアアンンンンンンッッッッ!!!!!!!
「……!?」
猛烈な勢いで噴出した水が壁を抉って、巨大な大を開けてしまった。
「えええ……!? こんなに威力があるの……」
ちょっと試すぐらいのつもりだったのに……。
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