《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》大金稼いじゃいました
「噂はやはり事実だったのだねえ。ひとつひとつの話だけでも驚きだというのに、こんなとんでもないレア素材を平然と持ち込むことまでしなさるとは……。人々が大騒ぎして回るのも納得だよ」
「はあ……」
「おやおや。おまえさんはすごいすごいと騒がれるのが苦手なのだね?」
「そうですね……。自分ではすごいことをしていると思っていないですし……」
「ほっほっほ。面白い子だねえ。まあでも嫌がることを続けるのはよくない。頭を切り替えて、真面目に鑑定しようねえ。――ふむ。解者の腕がいい。傷ついているものが全然ないよ」
「アリシアさんがやってくれたんです」
「なるほど。あの子は用だからねえ。さて、的な値段について説明しよう。まずは鱗が五十六枚。一枚につき相場で五萬ゴールドだから、これでまず二八〇萬ゴールドだね」
え。
「髭はしっかりふたつある。ひとつにつき相場は一〇〇萬ゴールドだけれど、二本そろっているから、三〇〇萬ゴールドはつけられる」
なっ……!?
「は一キロにつき七萬ゴールド。ふむ、重さは……八十五キロだね。ということは、全部で五九五萬ゴールド」
ええええええええええっ……!?
「というわけで、合計で一一七五萬ゴールドになるね」
「………………」
額が凄すぎてもはや言葉を発することもできない。
アガサばあさんは驚きすぎて固まっている僕を殘して奧へ一旦引っ込むと、金貨を手に戻ってきた。
「はい、これ」
「す、すごい……。こんな大金初めて見ました……。本當にこんなにもらっていいんですか……」
「もちろんだとも。それだけ価値のある素材を持ち込んだんだから、働きに見合った報酬をしっかり持って帰りなされ」
「あ……ありがとうございます……」
ごくりと息を呑み、差し出されたゴールドをけ取る。
……まだ信じられないけれど、本當によかった……。
これで當分生活費に困ることもなくなる。
「おっと、いけない。ひとつ確認しておかないと。あたしとしては全部の素材を売ってもらえれば萬々歳だけれど、おまえさんはそれでいいのかい? 滅多に得られないものだからね。もし自分が使う分があったら、ある程度避けたほうがいいよ」
「えっと……でも素材の使い方も全然知らないので……」
鱗に関しては解毒薬に使えると知ったけれど、僕はアリシアのように薬師の知識を持っているわけじゃないから寶の持ち腐れになってしまう。
そう伝えたら、アガサばあさんが髭とについて丁寧に説明してくれた。
「髭は鱗と同じで特殊な薬を作るための材料なんだよ。そう考えると、いくら貴重なものでも、おまえさんの言うとおり、手元に置いといても意味がないかもしれないねえ。ただは別だ。白蓮魚のは、昔から特別おいしい珍味としてグルメの間で大人気なんだよ。口にする機會なんて、人生で一度あるかないかだ」
「食べられるんですか!」
しかもそこまで味しいのなら、アリシアさんやフェンに食べさせてあげたい。
「それじゃあおは三人前だけよけてもらえますか」
「はいはい」
アガサばあさんはを取り分けながら、お勧めされている調理方法まで伝授してくれた。
さすが、素材屋だけあって、素材の知識が特別富だ。
買取が終わった後は、一旦アリシアさんのお店に行って布を譲ってもらい、約束通りアガサばあさんのもとへ屆けに戻った。
アガサばあさんは僕が帰ってくるとは思っていなかったようで、小さな目を真ん丸にして驚いていた。
「まさか本當に布を屆けてくれるなんて……! おまえさん、とんでもなく親切な子だねえ……」
「そんなことないです。それに僕が驚かせてしまったのが原因なので……」
あのときはすみませんでしたと謝ったら、アガサばあさんは顔をしわくちゃにして微笑んだ。
「まったく……。街中で噂になるようなすごい人間なのに、浮ついたところもないし、心は優しいし、あたしゃおまえさんのことをすっかり好きになってしまったよ。これから先、売りたい素材があったらあたしんところにおいで。今日みたいなレア素材なんかじゃなくても全然かまわない。どこよりも高値で買い取ってあげよう」
「ありがとうございます。だけどそのときは高値ではなく、せめて相場で買い取ってください。せっかく知り合いになれたのに、僕だけが得をするような関係はちょっと……」
笑顔でそう伝えると、アガサばあさんの笑顔がますます皺皺になった。
「まったく、のない子だよ。ますます好きになってしまうじゃないか!」
にこにこと笑いながら手を振るアガサばあさんに見送られながらお店を出る。
突然、懐にとんでもない大金が舞い込んできたことも、もちろんうれしかったけれど、新しい縁が生まれたことも同じぐらい僕を幸せな気持ちにさせてくれた。
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