《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》あっけない展開

「――しかし、加護を使っても、魔力を消費しないとはな。君のその加護は、やはりかなり特別なもののようだな。數百年に一度しか現れないものだということは知っているな?」

「はい」

「まだ君が理解していない能力が々と眠っているのかもしれない。もっと詳しい報を集めてみたらどうだ? 神殿にいけば、加護にまつわる文獻を貸し出してくれるはずだ」

「それじゃあこの依頼を終えたら、加護鑑定してもらった神殿に寄っていきます」

「君の故郷の町か」

「この谷からそんなに離れていない場所にあるんで」

「だったら今日はそこで一泊していこう」

「わかりました。でも僕の家に泊めることはできないので、宿をとりましょう。家、なくなっちゃったんで」

ホランドは唖然とした顔で眉を寄せた。

「どういう意味だ?」

「僕が吹き飛ばしてしまったんです」

「は……?」

「家族間でめて家がなくなったってことです」

「そんな理由で家がなくなるなんて聞いたことないぞ……」

ちょうどそのとき、道が左右に分かれている岐路に辿り著いた。

ありがたいことにホランドさんの関心は、そちらに逸れてくれた。

これで面倒な家族のごたごたについて細かい説明をしなくて済む。

「ここを右に行くと、大きく迂回してから、最初に降り立った崖下の辺りに辿り著きます。でもそっちの道は僕が魔を吸収しながら通ってしまったので、退屈なだけだと思います」

「退屈……まるで魔と遭遇したいような言い方をするな」

「何もないより遭遇したほうが面白くないですか?」

僕が素で尋ねると、ホランドさんが聲をあげて笑った。

「SSランクの魔に対して全く恐怖心を持っていないとは……。まったく君は奇妙なルーキーだよ。まあでも、左のルートを探索していないというのなら、そちらを進むしかないな」

というわけで、僕らは左のルートを進んで行くことになった。

――ところが。さほど進まないうちにし開けた場所に出て、そこで行き止まりになってしまった。

「あれ……。どうやらここで全制覇みたいですね」

呆気なく探索が終わり、僕は拍子抜けする。

「思っていたよりこの中って狹かったんですね。ここって本當に危険視されていたダンジョンなんですか?」

「重要なのは広さではない。もちろん広大なダンジョンもそれはそれで攻略が難しいが、今回の場合は生息する魔たちの危険度がやたら高いということで、要結界ダンジョンに指定されていたと考えたほうがいいだろう。しかし、ということは――」

ホランドさんが顎に手を當てて、考え込む。

「……ちょっと、再確認させてくれ。ここまで歩いてきたルートで遭遇したSSランクの魔はすべて、倒してしまったと言っていたよな……?」

「はい、悪喰で全部食べました」

「君が未探索だったエリアはここだけ……。魔は一匹もいなかった……。……つまり、奈落の底はすべて君が一人で攻略し盡くしてしまったということか……?」

ホランドさんは、參ったなと言って苦笑を浮かべた。

「しかもその時君はまだ冒険者にすらなっていなかったんだよな?」

「はい」

「十五歳の何者でもない年が、冒険者たちを次々飲み込んできた超危険ダンジョンを攻略してしまうとは……。この一件は間違いなく後世に語り継がれる伝説になるぞ……」

「伝説って……」

僕の周りには表現が大げさな人ばかり集まってくるのだろうか……?

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