《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》主……また変なのに懐かれて……
僕は掌に乗ったスライムと目線を合わせてから、改めて話し掛けてみた。
「僕らは人探しをしていて、報を集めてるんだ。もしよかったら、し協力してくれないかな?」
スライムは不思議そうに僕を見つめてくる。
『……なんで「教えろ」って命令しないの?』
「え?」
ようやくスライムが聲を聞かせてくれてホッとする。
でも、戻ってきたのは予想外の返事だった。
「命令しないのって……どういう意味?」
「え!? どう言う意味なのかな?」
僕はスライムの質問の意味がわからず困した。
『あたしたちはどんな魔より弱い最弱スライムでしょ? だからみんな僕らには命令するだけだよ。なのに、協力してなんていうから変なのーって思ったの』
「うーん……。頼みごとのあるほうが頭を下げてお願いするのが、正しい関係だと思うな」
『初めてだよー? そんな風にあたしたちに接してくれた人。――それに』
スライムはフェンとキャスパリーグのほうをチラッと見る。
『な、なにを見ているにゃ』
『お前のせいで我まで狂暴だと思われているじゃないか』
フェンとキャスパリーグがいつものようにめだす。
「ごめんね。あの二人はやんちゃだけど、君に攻撃したりはしないから心配しないで」
『……あなたがこの中で一番強いのに、一番優しいの。ふしぎー』
「優しいってことはないよ。これが普通だよ」
『普通じゃないにゃ、ご主人は優しすぎるにゃ! そんな弱小スライムに、私のご主人が頭を下げるなんておかしいにゃ!』
フェンと睨み合いながらも、キャスパリーグがそんなことを言ってくる。
『魔の世界は弱強食なんにゃから、強い者は弱い者をげる権利があるにゃ』
「自然界はそうなのかもしれないけれど、僕らの間はそんな関係じゃないだろ?」
『うむ。主はおまえに対してだって、威張り散らしたりしないではないか』
『……それはそうだがにゃ』
キャスパリーグはむうっとむくれてそっぽを向いてしまった。
なぜかいつもより子供っぽい態度である。
変だなと思いつつ、再びスライムに向き直る。
「話の続きなんだけど、君が見たものについて教えてくれる?」
『いいよー』
「ここ數日のうちに、若い人間をこの山の中で見かけなかったかな?」
『うーん。ごめんね。アタシは見てないなあ。でも、仲間が何か知ってるかもー。この山にはそこらじゅうにスライムが生息しているの。ちょっぴり時間がかかっちゃうけど、皆に聞いてみようかー?』
「本當? そうしてもらえるとすごく助かるよ」
『オッケ~イ。まかせてね』
スライムは僕の掌から飛び降りて、様子を伺っている仲間のもとへ戻っていった。
彼らは半明の水のを寄せ合い、何やら相談をはじめた。
そのやりとりがれ聞こえてくる。
『ねえねえ、みんなー。強い人からお願いされるのなんて初めてだから協力してあげようよー』
『うんうん。強い人はみんな怖い人かと思ってたけど、優しそうだったねえ。あんなに丁寧に聞いてくれる人なんて、今まで見たことないもんねえ』
『僕等を馬鹿にしないし、あの人のお手伝いなら喜んでやってあげるよー』
『そうだね、困っているみたいだから助けてあげよー』
『でも、僕、人間なんて見てないなー』
『私もー』
『山のこっちにはこなかったのかなー。他の場所にいるスライムたちにも聞いてきてあげようかー』
『そうだねー。誰か知ってる子がいるかもしれないし』
『うんうん、お話集めてこよー』
そんなやりとりのあと、スライムたちは一斉に四方八方に散らばっていった。
さきほどのスライムだけが僕のもとへ戻ってくる。
『今、みんなが報収集に行ったよー。もうちょっと待っててねー』
「ありがとう。仲間たちにもあとでお禮を伝えておいてね」
『えへへー! お禮を言われるのうれしいー!』
スライムは僕の掌の上に舞い戻ると、はしゃぎながらぴょんぴょんと跳ねた。
『主……また変なのに懐かれて……』
フェンが首を橫に振って溜息をつく。
『SSランク以上の魔ならまだしも、Fランクの最弱スライムがご主人に可がられてるなんて気にらないにゃ!!』
『おい化け貓、嫉妬するな。見苦しいぞ』
『う、うるさいにゃ!!』
キャスパリーグがフェンに向かって唸り聲を上げる。
『なんだ、やる気か? 今日は手加減しないぞ』
フェンのほうも牙を剝き出しにして威嚇し返す。
その景を見たスライムはぶるっと怯えて、僕の袖の中へ隠れてしまった。
「こらこら、スライムが怖がってるよ。ふたりとも仲良くして」
フェンはわかったというように頷いてくれたが、キャスパリーグは不機嫌な態度で背中を向け、尾をパシパシとかした。
やれやれ……。
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