《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》私だって君のことを想ってるんだよ

僕がれた紅茶を飲み、アリシアがふうっと息を吐く。

「……ディオ、本當に々ありがとう。おかげでだいぶ落ち著けたわ……」

「それならよかった。でも、無理して平気なふりをすることはないからね」

そう答えてから、僕は部屋の隅に置いてある旅行鞄に目をやった。

った時から存在に気づいていた旅行鞄。

それについてアリシアに質問をする。

「あの鞄、やっぱり一人で王都に向かうつもりだったの?」

アリシアは答えを探すように視線を彷徨わせてから、肩を竦めてみせた。

「隠しても無駄か。やっぱりディオはなんでもお見通しね」

「まっさきに僕を頼ってくれればよかったのに」

「ディオに何度も飛翔魔法を使わせるわけにはいかないって思ったのよ。なのに君ったら來てくれちゃうんだもん……」

「いてもたってもいられなかったんだ」

「こんな無理はもうやめてよね……?」

僕は苦笑するアリシアに笑みを返した。

「支度は終わってる? アリシアさえよければ、このあとすぐ王都に向けて出発するよ」

「何言ってるの!? しっかり休んでからじゃないと危ないわ。ディオ、疲れが溜まっているでしょ?」

アリシアは僕の疲労に気付いたのか、止めにって來た。

「僕なら大丈夫だよ。魔力はいくらでも生できるし」

「それで誤魔化せるわけないでしょ。私は薬師よ。魔力じゃなくて、力に限界がきてるのはバレバレなんだから」

「ここで休憩できたしもう問題ないよ。アリシアを途中で落としたりしないから安心して」

「そんなことを心配してるんじゃない。君が私を案じてくれたように、私だって君のことを想ってるんだよ」

そう言われてしまうと、言い返す言葉が出てこない。

「ご、ごめん……」

「わかればよろしい。何かあってからじゃ遅いからね」

アリシアは腰に手を當ててにっこりと笑った。

「今晩一晩ゆっくり休んで。でもその前に――」

そう言い殘し、アリシアがお店のほうに姿を消す。

アリシアが向かった店からは、部屋を歩き回る靴の音や、ガサガサゴソゴソと何かを漁るような音が聞こえてくる。

何してるんだろう?

しして戻ってきたアリシアは、両手いっぱいの素材を手にしていた。

「ちょっと待ってて。今、特製ドリンクを作るから」

「特製ドリンク?」

「そう。栄養いっぱいのやつよ」

アリシアが大量の素材を作業臺に並べていく。

僕はアリシアの傍らで、邪魔にならないよう作業を見守った。

フェンの薬を作ってくれた時と同じように、手際よく調合を行う姿に心する。

「薬の調合方法を全部記憶してあるの?」

「だいたいのものはね」

「普通レシピを見ながら作るもんじゃないの?」

「まあ、そうね」

「それを覚えてるなんて、アリシアはやっぱりすごいな……」

僕が褒めるとアリシアは照れて、「集中できなくなるよ……」と呟いた。

「これは薬草の十倍の回復効果がある朝草よ。この朝草を煎じて……そこへ栄養価の高い青苔桃のを三滴れるのよ」

にはよさそうだけど……苦そうなだね」

にいいものって大抵のものは苦かったり、酸っぱかったりするからね。でも、安心して。味はちゃんと工夫してあげる。さて、ここへ栄養価の高い青苔桃のを三滴いれます」

素材同士が反応を示して、しずつが変化していく。

「これはね、れるタイミングにコツがあるの。遅くても早くても駄目なんだ」

が薄い黃になった瞬間、アリシアはさっとキラキラしたを振りかけた。

「今かけたは?」

「妖蝶の鱗よ。それをかけることで、栄養分をへ吸収する速度をぐっと高められるの。――よし、完! さあ飲んでみて! すぐに疲れが取れるし、味も味しいはずよ」

アリシアは笑顔で栄養ドリンクを差し出してきた。

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