《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》蘇生薬
僕の集めてくる素材は『夜醒草』。
年中雪に閉ざされた山の斷崖絶壁に、真夜中の一時間だけ咲く花である。
道中、氷竜の亜種と遭遇して戦闘になったが、炎獄の魔法でなんなく倒した。
それよりも大変だったのは、猛烈な吹雪に襲われて、まったく前に進めなくなってしまったことだ。
雪でドームを作り、加護で得た魔法で溫調整を図りながら、なんとかやり過ごした。
魔よりも自然の脅威のほうが恐ろしいということを、僕はをもって思い知った。
そんなこんなで結局丸一日かかってしまったけれど、無事に夜醒草を手にれた。
ちなみに氷竜の素材も、もしかしたらアリシアの仕事の役に立つかもと思い付き、鞄にしまっておいた。
僕が迎えにいくと、フェンはキリッとした顔でお座りをして、上空を見上げていた。
「フェン、お待たせ! そっちはどうだった?」
『素材は無事確保できた。主に怪我はないか?』
「僕も大丈夫。々あったけれど、ちゃんと手にれられたよ。遅くなっちゃったから急いで帰ろう」
『うむ!』
フェンを抱き上げ、飛翔魔法を発させる。
一刻も早く王都に戻らなくちゃ。
◇◇◇
――數時間後。
王都に到著した僕は、駆け足で宿の階段を上がり、借りている部屋へと向かった。
「遅くなってごめんね……! 素材採ってきたよ!」
「ディオ、フェン君! おかえりなさい……! 二人とも怪我はない?」
ベッドに寢かされたレイラさんの様子を隣で見守っていたアリシアが、僕らに気づき駆け寄ってくる。
室にはすでにホランドさんとキャスパリーグの姿もあった。
「みんなを待たせちゃいましたね。すみません……!」
「何を言ってるんだ。ディオ君がもっとも遠い場所に向かってくれたんだから。俺たちのほうが早くて當然だ」
『ご主人、しっかり素材を拾ってきたにゃよ!』
「キャスパリーグ、ご苦労さま!」
お禮を言いながら頭をでると、キャスパリーグはゴロゴロとを鳴らした。
宿のテーブルの上には、アリシアが調達してきた道類と、ホランドさんとキャスパリーグが集めてきた素材が並べてあった。
僕とフェンの分も、そこに足す。
「アリシア、これで大丈夫?」
「ええ! みんな本當にありがとう……! すぐに蘇生薬を完させるわ……!」
◇◇◇
アリシアが調合を行っている間、僕らは邪魔にならないよう壁際に立っていた。
みんな張しているのか、い表だ。
かくいう僕も、アリシアの手のきを追っている間、無意識に息を詰めていた。
「――できたわ! これで完よ」
「ごくろうさま……! すぐレイラさんに呑ませてあげよう」
「ええ……!」
薬をれたガラスの容を手にしたアリシアは、を噛みしめたままレイラさんの眠るベッドへ向かった。
「ディオ、ごめんなさい。姉さんのを支えていてくれる?」
「うん、もちろん」
僕はベッドの反対側に回ってレイラさんのをし起こし、薬を飲みやすいようにした。
「これを使うといい」
アリシアが看病しやすいようホランドさんが椅子をベッドの脇に置く。
「ありがとうございます」
アリシアがお禮を言って椅子に座る。
よく見ると、アリシアの手は張のあまり小刻みに震えていた。
「アリシア、大丈夫だよ。レイラさんはきっと目を覚ましてくれる」
「……そうよね、調合は功したもの……。ありがとう、ディオ。冷靜になれたわ」
アリシアはなんとか落ち著きを取り戻し、すうっと息を吸った。
震えの収まった指で、ガラスの容から調合薬を掬い取る。
それから指先でレイラさんのをそっと開けると、陶の匙に載せられたをしずつ流し込んだ。
――永遠に思えるほど長い數秒間の後、すうっと息を吸う音が聞こえてきた。
「呼吸が戻ったぞ!」
ホランドさんが珍しく興して聲をあげる。
「見て!」
僕はレイラさんのわずかなきに気づいて、ベッドの傍へ駆け寄った。
レイラさんの瞼が痙攣するように何度かいた。
そして――。
みんなが見守る中、レイラさんの瞳がゆっくりと開いた。
「……」
ぼんやりとした目が數回瞬きを繰り返す。
アリシアと同じの目がわずかに揺れる。
「………………あ、りしあ……?」
仮死狀態の間、言葉を発していなかったせいで、ほとんど聲が出ていないが、それでも彼は間違いなく妹の名を呼んだ。
レイラさんの聲を聞いた瞬間、アリシアはくしゃっと顔を歪めた。
「姉さん、よかった……!! 本當に……本當に……っ……」
アリシアは子供のような泣き聲を上げると、レイラさんに抱きついた。
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