《【書籍化】悪喰の最強賢者 ~兄のせいで『加護なしの無能は出て行け!』と実家を追放されたけど、最強の力が覚醒したので無雙します。危険度SSランクの魔なら、僕が食べ盡くしましたよ?~》僕が真実をすべて暴く

その後、レイラさんはすぐにまた眠りについたが、それはを癒すためのもので、もう命の心配はないとアリシアが説明してくれた。

あとはゆっくり時間をかけて、が馴染むのを待つだけだという。

フェンやキャスパリーグはさすがに疲れてしまったらしく、レイラさんのベッドの下で丸くなって眠っている。

アリシアもベッド脇の椅子に座ったままうとうとしているし、きっとレイラさんの傍を離れたくはないだろうから、僕はホランドさんだけをって一階の食堂に移した。

し話しておきたいことがあったのだ。

まずは、ジェイラスさんの書について。

書には、ジェイラスさんがどういう狀況に追い込まれ、どんな行を取ってしまったかが事細かに書いてありました」

ある日、侯爵はジェイラスさんを呼び出し、レイラさんの研究ノートを盜んでくれば、代わりに弟の院費や手代を負擔してやろうという話を持ち掛けた。

トニー君の病狀に関して、醫者からはできるだけ早く手を行わないと、取り返しがつかないことになると、もう何度も忠告をけていた。

その時、ジェイラスさんに悪魔がささやきかけた。

――ただノートを盜むだけだ――

「結局ジェイラスさんは侯爵の申し出をれてしまいました」

「病の弟さんを利用され、悪の道に落ちてしまったわけか……」

「はい……」

書からはその時のジェイラスさんの苦悩が哀れなほど伝わってきた。

ジェイラスさんのしたことは決して許されないが、彼も苦しんだのだとは思う。

「で、レイラさんの研究ノートを盜み出したのか?」

「いえ、それが……」

実際、レイラさんの鞄からノートを盜もうとした瞬間、ジェイラスさんの心に迷いが生じた。

侯爵はなぜレイラさんの研究ノートをしがるのか。

ジェイラスさんも研究に攜わっていたからこそ、不審にじたのだろう。

書には、不意に騒ぎを覚えて手が止まったと書いてあった。

「レイラさんは研究グループの中でもずば抜けて頭がよく、リーダー的な立ち位置で、今回のプロジェクトを引っ張っていたようです。実験を行うときも、レイラさんの仮説を試すことがほとんどだったとか」

だから、レイラさんの研究ノートに彼しか知らない、まだ試されたことのない仮説が書き込まれている可能は當然ある。

おそらく侯爵はそれをしたのだろうが、でも、一何のために?

そんなふうに自らの中に浮かんだ疑に気を取られていたジェイラスさんは、席を外していたレイラさんが戻ってきたことに気づかなかった。

「ジェイラスさんは荷を漁っているところをレイラさん本人に目撃されてしまったんです」

「なるほど……。それで、レイラさんはジェイラスさんに疑いを抱くようになったのか」

その場では何とか誤魔化したものの、レイラさんは警戒するようになり、研究ノートをかに盜み出すチャンスはもう二度とやってこなかった。

仕方なくジェイラスさんが自分の失敗を侯爵に報告すると、侯爵はジェイラスさんに新たな使命を伝えた。

「ノートではなくレイラさん本人を連れてくるよう命じられ、ジェイラスさんは一緒に山へ行こうとレイラさんをい出したわけです」

しかし実際は山へ向かう途中で意識を奪われ、侯爵の屋敷へ運び込まれてしまったのだが……。

「でも、妙じゃないか? ジェイラスさんに対して警戒心を抱いていたのに、いに乗ったっていうのか?」

「それに関しては僕も変だなとじました。ただ、これはレイラさん本人に尋ねてみるしかないですね」

侯爵がレイラさんに何をしたのかはわからないが、ジェイラスさんが手洗いに向かって戻ってくると、すでにレイラさんは床に倒れていたのだという。

まさかノートを奪うだけでなく、レイラさんに手をかけるなんて。

自分はとんでもないことに手を貸してしまった。後悔してもしきれない。

書の後半はれた文字で、何度も何度も同じような後悔の言葉が並んでいた。

「自責の念に押しつぶされたジェイラスさんは、弟さんの手功を見屆けた後、侯爵から渡された金をすべて病院に預けて、自殺をはかったようです……」

「そんな彼を死に追いやった侯爵自も、同じ道を辿ることになるとはな……。俺たちがしつこく嗅ぎ回っているから、いずれ罪が暴かれると思ったのか……」

「……それに関して、ちょっと調べたいことがあるんです」

いよいよ、ずっと引っかかっていた問題と向き合う時が來た。

し出かけてきていいですか? 真実をすべて暴くために」

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