《【書籍化】勇者パーティで荷持ちだった戦闘力ゼロの商人 = 俺。ついに追放されたので、地道に商人したいと思います。》02 アルバス・キャラバン
「おう! アルバス!」
ギルドに著いた俺に聲をかけてきたのは…
魔法剣士バージェス。
結構な重裝備だ。
そしてめちゃめちゃでかい荷を背負っていた。
「バージェス。あんたまさか…」
「おう! よろしく頼むぜ、依頼主どの!? がははははは」
俺の出した、城塞都市キルケットへの護衛依頼。
それをけた1人目の冒険者は、なんとバージェスだった。
こいつは全的にアホだが。
腕は確かだ。
護衛としては、頼もしいことこの上ない。
「ああ、よろしく頼む」
差し出されたバージェスの手をガシッと摑んだ。
「ぐ、ぬぬ…ぬぬぬ……」
そして、すっごく悔しそうな顔のバージェスは。
俺の手をなかなか離してくれなかった。
ちなみに。
俺とアルカナが結婚したことは。
數日後にはバージェスにもバレた。
そして、勢い余ったバージェスがプリンに求婚し、見事にお斷りされていた。
悲嘆に暮れるバージェスは、その後モルト町を出て行くことにしたとかしないとか。
「まぁ、あれはり行き上。々あってだな…」
「ぐ!ぬぬぬぬぬ」
バージェスは、ちょっと泣いていた。
「この涙は悔し涙じゃないぜ! 思い出の詰まった、第二の故郷とも言えるこの町へ送る、別れの涙さ!」
そう言ったあと、やっと離してくれた。
護衛相場としては3日の片道分にが生えたくらいの報酬額で俺の依頼をけたということは、やはりもうモルト町に戻る気はないんだろう。
帰りの道までの拘束時間を考えたら、この額では赤字だ。
俺の依頼書は、そういう額を設定してあった。
「殘りのメンバーも、もうここにいるのか?」
基本的にはこの場が初顔合わせになるはずだが。
なにせ小さな町の小さなギルドだ。
こういう額の大きい依頼を誰が取ったかは、自然と噂で出回っていることだろう。
「あそこの3人がそうだ」
「おっ…」
そのうちの2人は顔見知りだった。
俺が、何度かガイド兼荷持ちとして同行してこともある2人。
戦士アークと、支援魔師リオラの夫妻だった。
「『前衛職がましい』とのことだったので、何度かギルドを通して確認の使者を送ったのですが…」
妻のリオラが、恐しながら言ってきた。
「あんたたちなら、何も問題ない」
旦那の戦士アーク(32歳)は。
ちょっとした盜賊の2〜3人ならば、俺とリオラを守りながらでも撃退できるくらいには腕が立つ。
2人を背に守りながら立ち回り。10頭を超えるウルフェスを軽く全滅させたこともある。
さらには、妻の支援魔師リオラ(25歳)も。
魔障壁(プロテクション)をはじめとした防衛に特化したをいくつも持っている。
直接、攻撃には參加できなくとも。俺みたいな戦闘力ゼロの役立たずとはまったく違っていた。
完全に『當たり』だ。
1.2倍くらいの額を出しても雇いたい2人だった。
「もう1人は…」
「遊詩人のアマランシアと申します」
ちょっと怪訝な顔をした俺に。
そのは『戦う遊詩人』と名乗りなおした。
遊詩人というよりも、踴り子のようなヒラヒラとした裝をにまとい。
へそや片足の太ももをチラチラと覗かせている、褐のの若い。
年齢は、20歳前後くらいに見える。
遊詩人という職業に加え、若いのでし不安だった。
だが、擔當のギルド職員によると。
しばらく前からこの辺りに滯在していて、中級モンスターの討伐をソロで何度かこなしている腕利きだとのことだった。
「キルケットまでは約3日の道程。是非…その間、冒険者道について熱く語りあおう!?」
バージェスは、早くも鼻息を荒くしてアマランシアにそう話しかけ。
そして、無言でニコッと微笑まれていた。
軽くあしらわれているようにしか見えなかったのだが。
「あいつ。俺に気があるな。夜、何があっても良いように、野営は二手に別れよう」
バージェスは完全に、あちら側にイッてしまっていた。
「20歳なら、俺的にもセーフだ」
いや。あんたの頭がアウトだろ…
その後、簡単な自己紹介を終え。
俺たちは城塞都市キルケットへ向けて出発した。
【今回のキャラバン】
商人アルバス(依頼人)
魔法剣士バージェス(護衛)
戦士アーク(護衛)
支援魔師リオラ(護衛)
遊詩人アマランシア(護衛)
【書籍化!】【最強ギフトで領地経営スローライフ】ハズレギフトと実家追放されましたが、『見るだけでどんな魔法でもコピー』できるので辺境開拓していたら…伝説の村が出來ていた~うちの村人、剣聖より強くね?~
舊タイトル:「え? 僕の部下がなにかやっちゃいました?」ハズレギフトだと実家を追放されたので、自由に辺境開拓していたら……伝説の村が出來ていた~父上、あなたが尻尾を巻いて逃げ帰った“剣聖”はただの村人ですよ? 【簡単なあらすじ】『ハズレギフト持ちと追放された少年が、”これは修行なんだ!”と勘違いして、最強ギフトで父の妨害を返り討ちにしながら領地を発展させていくお話』 【丁寧なあらすじ】 「メルキス、お前のようなハズレギフト持ちは我が一族に不要だ!」 15歳になると誰もが”ギフト”を授かる世界。 ロードベルグ伯爵家の長男であるメルキスは、神童と呼ばれていた。 しかし、メルキスが授かったのは【根源魔法】という誰も聞いたことのないギフト。 「よくもハズレギフトを授かりよって! お前は追放だ! 辺境の村の領地をくれてやるから、そこに引きこもっておれ」 こうしてメルキスは辺境の村へと追放された。 そして、そこで國の第4王女が強力なモンスターに襲われている場面に遭遇。 覚悟を決めてモンスターに立ち向かったとき、メルキスは【根源魔法】の真の力に覚醒する。【根源魔法】は、見たことのある魔法を、威力を爆発的に上げつつコピーすることができる最強のギフトだった。 【根源魔法】の力で、メルキスはモンスターを跡形もなく消し飛ばす。 「偉大な父上が、僕の【根源魔法】の力を見抜けなかったのはおかしい……そうか、父上は僕を1人前にするために僕を追放したんだ。これは試練なんだ!」 こうしてメルキスの勘違い領地経営が始まった。 一方、ロードベルグ伯爵家では「伯爵家が王家に気に入られていたのは、第四王女がメルキスに惚れていたから」という衝撃の事実が明らかになる。 「メルキスを連れ戻せなければ取りつぶす」と宣告された伯爵家は、メルキスの村を潰してメルキスを連れ戻そうと、様々な魔法を扱う刺客や超強力なモンスターを送り込む。 だが、「これも父上からの試練なんだな」と勘違いしたメルキスは片っ端から刺客を返り討ちにし、魔法をコピー。そして、その力で村をさらに発展させていくのだった。 こうしてロードベルグ伯爵家は破滅の道を、メルキスは栄光の道を歩んでいく……。 ※この作品は他サイト様でも掲載しております
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