《【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。》11.死を纏う風
「......久しぶりの空だ」
降り注ぐ日を手で遮り、天を仰ぐ。
ダンジョンにも空はあったが、それは全て魔力で形されたモノだった。しかし、今眼前に広がるのは正真正銘、本の空。
數年ぶりの空はやはり、とてつもない解放がある。
「んーーーーっ」
日に全を包まれ、びをする。
僕は、ついにSSSランクのダンジョンから生きてかえってきた......誰一人、踏破したことのない最高難度のユグドラシルの迷宮から。
「服、どうしよう......この染みついた魔獣や魔族のの臭いと、洗っても落ちないだろうな......」
著替えなどあるわけもなく、ダンジョンではずっと同じ服をきていた。
再度訪れたダンジョンのB125で運良く僕の旅鞄がひとつ見つかったけど、著替えはれてなかった。
しかし全部ロキ達に持っていかれたと思っていたのに、なぜ鞄だけ置いてあったんだ......?
まあ、とにかく、戦闘時もずっとこれ一著だったので、敵の返りが染み込んでしまっていて、もはや赤ではなく全的にどす黒くなっている。
頭髪も、白い髪がに染まり続けて、ほのかに紅く見える。はえかわるまでこのままでいるしかないだろう。
「......って言うか、ここはどこだ」
辺りを見ると、僕らがったダンジョンのり口じゃない事に気がついた。見覚えがない。
振り返ると先程まであった出口も消えはじめていた。
......出口は自的に消えるのか。る程、またダンジョンへと侵するには、最初にったあのり口からるしかないのか。
とにかく、どこか村か町をさがさないとな。幸いダンジョンでお金になりそうなモノを幾つか持ってこれた。
換金所を探して、旅の資金をつくらなければ。
「......ん?」
そんな事を考えていると、微かに鼻をつく何かの焼ける臭いをじた。そちらへと顔をむけると、遠くで煙が空へと吸い込まれている。
「......火事? いや、違う......と魔族の匂いがする」
◆◇◆◇◆
「まさか......」
一人の鎧を纏った騎士が呟く。
――あたりには砕けた馬車の木片が散らばり、塊となった馬を魔獣がガツガツと喰っている。
その側にはが二人と男が塗れで倒れている。その外傷からして、もう絶命しているのは明らかだろう。
馬車は魔族に奇襲をうけたらしく、そこからし離れた所では鎧をに纏った騎士二人が常人の二倍はあろうかという大型の魔族と対峙していた。
その後ろには生き殘りの奴隷だと思われるが一人。恐怖でが震えている。
「いやあ、上ばかりだねえ。 流石はドレイク奴隷商の商品だ。 と魔力の高いモノばかり......でも運ばれていたのはたった三人とは。 それは計算外だったねぇ」
「き、貴様......褐の一本角とその大きな戦斧......B+レートの人狩りのバイガンか」
「そうだよ。 上の命令でねぇ、人をたくさん食べとかないといけないんだぁ」
バイガンは竜人と呼ばれる魔族で、この近辺を縄張りに村や旅人を殺しそれを喰らっていた。
國から報奨金がかけられる程の高レート魔族である。
「ふん、最近旅人や馬車をひく行商人が襲われることが多かったからな......ついに、王都を攻め落とす準備といったところか」
バイガンはベロりと長い舌を出し、ひひっと嗤う。
「そうだよぉ。 魔王直屬、死四天魔の一人であるあのお方は王都を攻め落とせって命令を頂いたらしくねぇ、その為の準備なのさぁ」
「べらべらと口の軽いやつめ、お前のようなバカな魔族がいるからこうして我々王國騎士団の聖騎士が護衛任務へつくことになったんだ......わかるか? お前は我々、聖騎士にここで駆逐される」
「ああ、そうだよねぇ。 今まで奴隷商の護衛に聖騎士が乗っていることはなかったしなぁ。 でも」
ブンと言う音と共に、突風が騎士を襲った。それは魔族が戦斧を一振りし発生したもので、斧の重々しい見た目から想像もつかない程のスピードだった。
(......あ、あれによる攻撃は要注意だ。鎧で護られているとはいえ、まともに食らえば盾でけたとしても致命的なダメージをくらうだろう。部下に注意を促さなければ)
「......おい、聞け。 今の戦斧の振りを見ただろう......あれを食らえばただではすまない......きをつけ、え?」
橫目で部下を見ると、そこには部下の下半だけがたたずんでいた。
――ブシュウッ
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