《【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。》45.戻らないれい

「――リアナ、後ろだ!」

「――!!!」

の小鬼――『ゴブリン』が棒を振り回し、リアナへと襲い來る。

「ひっ......!」

ガィンッ!!

的に前に出した銅の剣が盾になり、運良く攻撃を免れる。

しかし、次はない。

不安定な勢で、殺すつもりで放たれた攻撃をけたのだ。リアナは転び餅をつく。

「ひっ、あ」

「ゲヒヒヒッ」

リアナにがり見下ろす、ゴブリン。その顔は勝ちを確信し、下品に歪む笑みを浮かべていた。

そして、振り上げられる棒。

......ここまでだな。

ドゴォオ!!

「げひっあっが!!」

ゴブリンは僕に腹を蹴り飛ばされ、吹っ飛んだ。

「ぐっ、ぎぃ......!」

奴は二、三度転がり勢を立て直す。そしてそのまま森へと逃げていった。

「はぁっ、はぁ......す、すみ、ませ」

「ううん、大丈夫。 それより、リアナ戦闘中は敵から目を逸らしたらいけないよ。 怖いのはわかるけど、目を閉じた方が怖いだろ?」

「そ、そうですね。 でも、反的に......閉じてしまって」

あ、そうか。そりゃそうだよ、あれだけ必死に襲ってくる魔であれば気圧され目も瞑りたくなる。

けれど、それでもしっかりと相手を見てなければ戦いに勝つことはできない......これはゆっくりと、しずつ慣れさせる必要があるな。

「でも、なぜ......敵の目を見るのですか?」

「ああ、それは敵の目のきを見れば七割がた次のきが読めるんだよ」

そうか、理由をしっかり説明しなければ分からないか。その必要を知っているかどうかで學習速度は天地ほど変わってくる。

......人にモノを教えるのって難しいな。

「......えっと、目が......視線が行ったところが、次に攻撃するところ......ですか?」

「お、理解が早いね、その通り。 だけど、それはほんの剎那の時間だし、見てくるタイミングも相手によって変わってくる。 だから、それを見逃さないように常に相手の視線を意識して、どこを見ているか......あるいは他になにかを狙っていないかを探るんだ」

「......が、がんばります」

「うん、がんばろう。 相手の次の行がおおよそ予測できれば勝率が大きく変わってくる。 よく相手を見て観察しよう」

「相手を......観察する」

もっと先のレベルにいくと、指先のき、重心の傾き、呼吸、あらゆる報をもとにして敵のきを予測する。

これが出來てA+レートの魔と戦えるレベル。

出來れば......リアナにはその域に達してほしい。

本當ならノルンにでも教わった方が絶対......いや、ノルンはスパルタだし、生命力の強い僕ならともかく、リアナは命を落としかねないな。

「......ど、どうかしましたか?」

「ん? 何でもないよ」

リアナの頭を優しくでてあげると、彼は気持ち良さそうに目を閉じた。

しかし、まだ數回の戦闘でしかないが、わかった事がある......

リアナは、とてつもなく強くなる。

恐怖を飼い慣らすことができたのなら、必ず。

◆◇◆◇◆◇

目が覚めると、に違和があった。

中に痛みがある。それとは別に、だ。

覚が無く、をおこそうにもバランスがとれない。

「――わ、私の......左手......え、無い......あ、ああ、足も」

ど、どういう事......?夢、夢なの?

兎に角、明かりを......これ程暗い闇夜は無い。何も見えない。怖い、怖い。

その時、ドアの開く音がした。

「ヒメノお嬢様! お目覚めにっ!? ああ......良かった! 旦那様をお呼びしますね!」

「ま、まって! 明かりを......先に明かりをつけてちょうだい!」

暗いのは怖い。早く明かりを。

「......そ、それは......ヒメノお嬢様、落ち著いてお聞きください......」

「良いから、まず明かりを」

「今は朝です」

......?

「なので、お部屋は明るいです」

......あかるい、あさ?え、くらいけれど?

「ヒメノお嬢様......は、先日のダンジョンで、失明されておられます」

......しつめい?

......

......あ

噓だ......噓よ

噓でしょ

噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ噓だ......!

嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ......!

もう、何もみえないの?......やだ、やだやだ、絶対やだ!!!

だれか......助けて!

だれかだれか

わたしの目を、からだを......なおして!

......あ、

レイ......。

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