《【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。》46.再會

――ゆっくりと歩き進む馬と、それに引きずられガラガラと音をたてて回る車

僕とリアナは、王都へ向かって歩いている途中、村での作業が終わり王都へ向かう、馬車に乗るタラゼド隊長達と再會した。

そして、タラゼド隊長に「王都へ行くのだろう、良ければ乗らないか?」と、同行のおいをいただいたので、ありがたく乗せて貰い今は馬車の中だった。

馬車は良い、リアナも休ませてあげられるし。

「馬車は、やっぱり速いですね。 本當、拾って貰えて助かりました」

「はっはっは、私の方こそ君とまた再會できて嬉しいさ!」

アトラの姿は無い。おそらく車の一番後ろにある部屋......見張りつきで居るのかな。

「......すみません、王都につくのはどのくらいになりそうですか?」

馬の手綱を握り、運転をしていたダイヤの騎士がこたえた。

「えーと、まぁ、あと二時間くらいかなぁ? 魔が出なければっすけどね」

「二時間......ありがとうございます」

「いえいえっす~」

隣を見るとリアナは疲れがピークに達したのか、すやすやと寢息をたて僕の肩に頭を預けていた。おこさぬようにリュックから布を取り出し、そっとかけてやる。寒い。

それを見ていたタラゼド隊長が話しかけてくる。

「レイ君は眠らないのか、歩いて來たんだろう? 疲れが溜まっているんじゃないのか?」

「いえ、そこまで。 僕、力には自信あるんですよ」

「ほう、流石だな。 序列一位の白魔導師」

「ああ、え? あー......いや、あれは多分間違えで。 だって僕はあの頃、一度のヒールで疲弊してけなくなっていたんですよ? そんな白魔導師が序列一位だなんて......」

「どうかな? 白魔導師の序列はもっと本質的なところで決まるからな」

「うーん......だとしても、どうでしょう。 僕より優秀な白魔導師はたくさんいたように思えますけど......」

言いながらタラゼド隊長の方を見ると、にやにやと笑っていた。

え、どゆこと?なんか変だった?

「な、なにか?」

「ああ、失禮。 君は本當に面白い奴だな」

いや、なんも面白い事言ってねえ!!

そして、タラゼド隊長はこう続けた。

「もしよければなんだが......君、王國騎士軍にらないか?」

その瞬間、馬車を運転している聖騎士と、書記をしていた聖騎士の二人が「「ええええっ!?」」と聲をあげた。

心の聲を含めると、三人か。

「僕、ですか......?」

「君の力は素晴らしい。 何て言ったって、ワーウルフをモノともせず、更にはアトラを上回る戦闘力。 君ならばすぐにダイヤ、ルビー......いや、聖騎士最上級のプラチナへさえも屆くやもしれんぞ!」

「え、えー、そうですかね。 ありがとうございます」

やばっ、紅の騎士にお世辭を言われてる......反応に困るんだけど。う、うーむ。

「ふ......まあ、考えてくれ。 うちへの隊を希するなら私が喜んで推薦しよう。 君は自分の価値をもっと正確に知るべきだ」

「......ありがとうございます」

僕が、リアナにも言った事......自分の価値を知る、か。僕は僕自にどれだけの値打ちがあるのかはわからない。けど、こうして誰かに求められるのは、嬉しいかな。

それから魔獣との戦闘を幾つか経て、ようやく王都へたどり著いた。

ちなみに、リアナも一緒に前線へ立っていたがやはりそう簡単に恐怖を消し去る事はできない。その場に立っているのがせいぜいだった。

だけど、戦いの場になれておくに越したことはない。彼はまだ若い......ゆっくりと長すればいい。

魔獣、魔族対策の巨大な砦は天にも達するかのように高く、王都を全て囲っていた。

高臺になっているこの場所からは砦の側を目視できるが、壁の無い部分には魔力線が張り巡らされ並みの攻撃では破壊できず、それ故に空からの侵もできない。

「......久しぶりの王都だな」

ぽつり一人言をいう僕に、いつの間にか眠りから覚めたリアナが笑いかける。

「......やはり王都はしいですね。 あの中央にそびえ立つ、王城はいつみても......凄い迫力です」

「うん、確かに」

「お二方、し迂回させて貰いますね。 我々の擔當地區方面から都にった方が、々面倒が省けるんで」

「えっと、擔當地區?」

リアナが聞くと、聖騎士は頷き説明した。

「王都は王城を中心として、四分割されてるんすよ。 北の玄武門、東の青龍門、南の朱雀門、西の白虎門とわかれていて、僕らは東の青龍地區を擔當しているので、東の門からるっす」

「そ、そうなんですね。 全然しらなかったです」

ほうほう、と頷くリアナに僕が更に説明をする。

「普通にろうとすると、分証明に數十分、下手をすれば一時間近くかかる場合もあるんだよ」

「そ、そんなに、ですか?」

その時、タラゼド隊長が「ああ」と何かを思い立つ。

「そうだな。 君達二人、今度から東門からるようにすると良い。 名前と魔力跡を名簿にれておこうか......そうすれば出り自由だ」

魔力跡......彼らはオーラを記憶する名簿を持ち、王都への出りの際にそれにより本人確認をする。

本來であれば、聖騎士がスムーズに出りするためのものなのに、そこに僕とリアナの魔力跡を?

そんな職権用良いのか?と、思っていたら、彼の部下からツッコミがった。

「いや、えぇ!? 彼ら一般人っすよね!? ま、また勝手にそんな事を......バレて怒られても知らないっすからね」

「大丈夫だ。 お前とニーニャが黙っていさえいればバレようがない。 うん」

「私は何も聞いてません。 話しかけないでください」

ニーニャさんと呼ばれる聖騎士が耳を両手でふさぎ遠くを見ていた。

ちなみに馬車の手綱を握っていた(~っす。の人)のは、ヴランさんと言う。

「な、何も大丈夫じゃない......っす!」

「はっはっは!!」

「なに笑ってるんだこの隊長は......」

「「ふふっ......あははははっ」」

そんなやり取りをみて僕とリアナもついに笑い出してしまった。......良い仲間だな。

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