《【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。》64.香り

「......レイ、どうかしましたか? 朝食、全然手をつけてないじゃないですか」

リアナは心配そうにこちらを伺う。

「え......ああ、うん。 大丈夫」

「?」

い僕の幻影は言った。

それほどの力を手にしながらも、何も出來ないと。

確かに......確かにそうだ。僕はユグドラシルを出てから、旅をし、いくつもの魔族との戦いに巻き込まれた。

そのなかで、魔獣の命は奪えど魔族は殺さずに逃がしていた。......いや、違う。

多分、それをすれば......僕は人として留まれないと、生きていけなくなると思っているんだ。

こんなでも、僕はまだ人でいたい。魔族でも人間でもない、何かわからない得の知れないモノには......『化』には、なりたくない。

だから、き僕の幻影が言った通りだ......僕は、魔族を逃がしたんじゃない。

何も出來なかったんだ。怖くて殺せなかった......認めるよ。

それでも、僕にはまだ出來る事があると思う。

それを信じて進む。そして、君にもそれを証明してみせるよ。

「......リアナ」

「? はい」

「デザート食べようか、何が良い?」

「で、デザート......昨日も食べましたし、今日もだなんて......悪いです」

「昨日見たメニューの蜂のパンケーキとか味しそうだったよね。 それで良いかな?」

「あ、では、それで!」

リアナ、良いじに遠慮が薄れてきたな。素直な方が可いぞ。

――數分後、オーダーしたパンケーキが到著した。

その甘い香りに、ニコニコするリアナ。それを見て自然と僕の口元も緩む。

なんという、でたくなる可さだ。

「リアナ、味しいかい?」

「はい! すっごく味しいですっ!」

「そっか、良かった。 ゆっくり食べて良いからね」

「はい、ありがとうございます!」

無邪気な笑顔に心が綻ぶ。その時ふとノルンを思い出した。

もよく笑う人だったな。元気にしてるかな......僕が居なくて寂しがっているだろうか。近々、帰れたら帰ろう。リアナも紹介したいし。

もし、ネネモアが僕達と居られるなら、ネネモアもだな。皆の子だしすぐに仲良くなれるだろう。

喜ぶかな、それとも人見知りするかな?

楽しみだな。

まあ、このネネモアの件が終わってからだけれど。リアナにはそれから話をしよう。

「あ、リアナ。 紅茶、おかわりいる?」

「え、あ、すみません。 ありがとうございます......!」

幸せな時が紅茶の香りと共に流れていく。

【とても重要なお願い!】

先が気になる!はやく更新してほしい!と思った方はブックマークや広告の下にある☆☆☆☆☆で評価してくださると、執筆のやる気があがり更新を頑張れます。

評価とブックマークをいただき、ポイントがるとランキングを上がる事ができ、多くの方に読んでいただけるようになるのでよろしくお願いします!

執筆を続ける力になりますので、なにとぞお願いします!( ノ;_ _)ノ

    人が読んでいる<【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください