《【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。》68.暴かれる

――ザシュッ!!

タラゼドの寶剣が魔族二の首を同時に跳ねた。

「余り積極的にいくなよ! 私が數を削っていく、後ろを頼むぞ!!」

背後を部下三人に任せ、タラゼドは次々と襲い來る魔族の群れを倒していく。

アルフィルクは近場にあった椅子に座り、ワイングラスをくゆらせる。

「良いショーですね、酒が味い......ふふふ、ふひっ」

挑発的なアルフィルクの態度を意に介さず、タラゼドとその部下達によりみるみる魔族の數が減っていく。

バイガンがアルフィルクへと話しかける。

「流石、噂に名高いタラゼド隊ですね......あの魔族らは決して弱くない。それをこれ程のスピードで倒すとは」

「そうですねえ、実に素晴らしいですよ。 タラゼド隊長様の実力は勿論、他の聖騎士もかなりのレベルです......そして何より連攜力が特出して高い! そこらのSSランク冒険者パーティーなど軽く凌ぐでしょうね、あれは」

「おい、アルフィルク。 まだ片付いておらんじゃないか......これから大切な客人が來るのだぞ」

「む、アーゴン公爵......あら、こんなお時間。 使い魔の報的にも、確かにそろそろ彼が來ますかねえ。 もうし遊んでいたいのですが、仕方ありませんね」

アーゴンの姿を目の端に捉えたタラゼドはんだ。

「アーゴン!! 貴様、魔族と通じていたのかッ!!」

「あー、タラゼド隊長、そんな大聲を上げなくとも聞こえてるわ。 まあ、見ての通りとしか......と、言うかお前わかっていて來たんだろ? なら黙って捕まれよ、面倒くさい」

――魔族の數が殘り十數に迫ったとき、アルフィルクがゆらりと立ち上がる。

「殘念ですが、ダンスパーティーはここまでのようです......彼が來られます」

「知るかッ......」

ヒュッ!!

完全なる虛をついた攻撃、アルフィルクの元へとタラゼドの剣先が迫った、が、それは屆くことは無かった。

「――想異重我(オモイオモワレ)」

――ズシンッッ!!!

「ぐあっ!?」

「ぐはっ!!」

「ふぐっがっ!!?」

「ッッ!!」

タラゼドと後方の聖騎士達が一斉に地面へと叩きつけられた。

「はい、皆様そのままですよ〜。 と、言うかけないでしょう? これ、私の能力なんですよ」

背に巨大な鉄球でも乗っているかと錯覚するような重圧。

それは、このまま圧死してしまっても不思議ではないくらいの圧力だった。

「私の能力、『想異重我』は心、つまりは想いの力を元に重力負荷をかける力なんですよ。 人から出した想いの核が強ければ強いほど、重く大きな力となる......今の貴方達を縛り付けている力は、先程死んでいった仲間への想いと私への怒りの想いでしょうかね」

そしてアルフィルクは手をタラゼドに向け、「......レベル2」と言った。

――ズシンッッ......メキメキ!!

「ぐあっ、あああーーー!!!」

「ふふっ、いーい聲で鳴くじゃあ無いですかあっ!? いひひっ、ひひ! でも、これレベル5までありますからね? どこまで耐えられるんでしょうかねえ、タラゼド隊長はッ!」

ゆっくりと重圧のレベルを上げていくアルフィルク。向こうからアーゴンの聲がかかる。

「おい、アルフィルク! 貴様、當初の予定を忘れるなよ。 タラゼドは頭を潰し魔族にする......貴重な聖騎士を無駄にするな」

「ん、ああ、これは失敬......そうですね、グチャグチャに潰してしまったら勿無いですよね。 スミマセン」

――この、まま......では、殺される

どうすれば......

せめて、部下達だけでも......

べキャッ

「いぎっ!? ......あっ、あああーー!!」

後ろでベルナのび聲が聞こえた。

「あらあら、重力に耐えられずに腳が潰れてしまいましたか......まあ、あとで腳くらいつけてあげましょう。 魔族のモノですがね。 可いのを用意いたしましょう、ふふ、ふひっ」

――......すまない、ニール、ゼル、私は......!

その時

――ドガアッ!!!

「――!?」

扉がぶち抜かれ、アルフィルクが吹き飛んだ。

置いてある椅子やテーブルを巻き込み、転がるアルフィルクの巨は壁に當たることでようやく止まる。

「......タラゼド隊長、無事ですか」

「レイ!? なぜ、ここに」

「僕はアーゴン公爵と話をしに......けど、來てみれば外からでもじる程のの匂いと、とてつもない魔力オーラをじたので......彼は魔族ですね? SSSレートクラスはある......」

「ああ、ヤツはアルフィルク......死四天魔の一人だ」

「......彼が!?」

「そして、アーゴン公爵はそいつと通じている......端的にいえば、魔族の協力者だった」

「......魔族の、協力者」

『ねえ』

不意に『僕』に呼ばれた。

『レイ、やっと......しのネネモアにあえたね』

また幻聴が......いや、まて

ネネモアに會えた?

『ほら、あそこにいるでしょ』

「――え?」

【とても重要なお願い!】

ブックマーク登録や広告の下にある☆☆☆☆☆で評価してくださると、とても嬉しいです。

執筆への意が増しますので、よろしくおねがいします!

そしてお知らせ!あと數話で第1章が終わります。

沢山読んで応援、ブックマーク登録、誤字字報告をしてくれた皆様本當にありがとうございます!

第2部はプロット製作中です。次も応援していただけると嬉しいです!

頑張れ!早く読みたい!気になる!と思った方は、評価とブックマークをよろしくお願いいたします!やる気に繋がります!

ちなみに今日中に最終回まで投稿する予定です!もしかしたら明日にかかるかもですが、そうなったらスミマセン。

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