《【書籍版発売中!】ヒャッハーな馴染達と始めるVRMMO》第4話 悪魔の裝置(センサー)
その場の思いつきで々付けして行っているので「こんなんありえねぇよ!」って言うのも出てくると思いますがそれは《EBO》のシステムということでどうか一つよろしくお願いします。
余りにも目に余る所はご指摘お願いします!
えっ?なに、聖水って1番最初の町の噴水から採れるもんなの?何かもっと最後の方のダンジョンとかで採れるもんじゃないの?
まぁ、綺麗な水がここで採取できるのは分かった。なら他の3つを採りに行こう。武も初心者用とはいえ一応あるから大丈夫だろう。確か短剣がSTR+2、弓がDEX+2の補正がかかってたし。
STRはともかくDEXは10代後半ある。最初の町の周りなら十分だろう……たぶん。
町の外には見晴らしのいい草原が広がっていた。辺りにはイノシシや角が生えたウサギなどがうろうろしていて、プレイヤーが戦っている所もちらほら見える。
し歩くとぴょんぴょん跳ねてる角ウサギを発見したのでそこら辺で拾った石を投げつける。ビギナーズラックが働いたのか見事命中して角ウサギのHPが1割ほど削れていた。
石を投げてきたのが俺だと分かったらしく一直線に突進してきたので直前で真橫に避ける。するとあら不思議、目の前には無防備なウサちゃんが!
「そぉい!」
わざわざしゃがんで短剣を刺すのもめんどくさいのでその無防備な角ウサギ思いっきり蹴り飛ばす。するとHPが殘り1割ほどまで削れていた。更に角ウサギのHPバーの橫に黃いヒヨコがクルクル回ってるマークが付いてた。し考えてスタンのアイコンだろうと當たりをつけてからトドメを刺すべく石を投げつける。
「スコンッ!」
「きゅうっ!」
かないーー否、けない角ウサギの頭部に石が命中すると可らしい聲を上げてHPがゼロになる。そしての粒をキラキラ撒き散らしながら消えていく。
すると目の前にウィンドウが現れドロップ品を映し出す。
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・ウサギの角(1/5)
・ウサギの
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「やっぱ角はこいつのドロップか。まぁこいつから落ちなかったらどこで手にれればいいか分かんなかったしこいつしかないだろう」
その後は投擲→突進してくる→直前で避ける→ガラ空きのを全力で蹴り飛ばす→スタン→トドメの投擲というパターンにったので効率よくウサギ狩りをすることが出來た。
今の所確定でスタンしてるしスタン條件は與えたダメージ量によって決まるのだろうか?
その後も調子よく狩り続け5匹目の角ウサギを投擲で倒す。すると脳にファンファーレが鳴り響く。
《レベルが上昇しました》
「お!レベル上がったか」
やっぱりレベルが上がると嬉しいのはどのゲームでも共通だな。
レベルアップでテンションが上がった俺はその後もウサギを狩り続ける。そして10匹程ウサギを狩り続けた俺はゲーマーが誰しも1度は経験するであろう分厚い壁にぶち當たっていた。
「何で角が落ちねぇ!」
そう、センサーと言う名の悪魔の妨害である。しかも腹立たしい事にウサギはポンポン落ちる。しかも1回に2個も3個も落ちやがる。
「あ゛ぁっ!クソがっ!」
あまりの怒りに普段はあまり吐かないような暴言を吐きながら全力で石を投げつける。著弾音と心做しかいつもより鈍い様な気がする。すると脳にアナウンスが聞こえてきた。
《スキル『投擲』を習得しました》
「おっ、なるほどスキルはこうやって取っていくの……かっ!」
そう呟きながら突進してきた角ウサギの突進を回避してから全力で蹴り飛ばす。
《スキル『見切り』を習得しました》
《スキル『』を習得しました》
何か俺のジョブに合わないようなスキルが一気に2個も増えたんだけど……俺って狩人と神だし使うのか?とか気になったけど絶賛今使ってたわ。あれっ何で俺弾戦してんだ?
そんな事を考えながら投擲でウサギにトドメを刺しドロップ品を確認する。
「だぁぁぁぁ!角をよこせよぉぉぉ!」
ついんでしまったがこれはしょうがないだろう。何せ角は落ちない上におちょくるように『上質なウサギの』がドロップしてる。
いや、嬉しいよ?明らかにレアドロップっぽいのが落ちて嬉しいよ?たださぁ今はそんなもんより角がしいんだよ!じゃねぇ!角だ!角をよこせ!
俺のび聲が辺りに響き渡り周囲のプレイヤーがギョッとした表でこちらを見てきた、恥ずかしい……しっかりと深呼吸をして落ちつ……
《スキル『咆哮』を習得しました》
「やかましいわっ!」
またしても周囲のプレイヤーに驚かれてしまい俺は逃げるように狩場を変更し更にウサギ狩りを続けていた。スキルのおかげか最初の投擲とキックだけでウサギを狩れるようになり更にペースが安定してきたころ。
《レベルが上昇しました》
《稱號『ラビットキラー』を取得しました》
《稱號『非道』を取得しました》
「なんだよ非道って!?確かにやり方は酷いけどっ!」
確かに無防備なウサギの腹を思いっきり蹴り飛ばしてるけどさぁ、こんな稱號はあんまりだよ!
「まぁ一応確認してみるか」
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『ラビットキラー』
ウサギ系モンスターを連続で一定以上討伐した証
ウサギ系モンスターに與えるダメージとウサギ系モンスターから得られる経験値が1.2倍になる
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『非道』
モンスターを非道な方法で討伐し続けた証
非道な攻撃のダメージが1.5倍
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「お、おう……」
何気に非道の効果が高いのがまたイラッと來るな……
えーっと、この稱號の補正を考えると今までの攻撃のダメージが1.2×1.5倍だから1.8倍か……ほぼ2倍ってのは嬉しいな。
「ただなぁ、稱號の名前がなぁ……」
いや、もう気持ちを切り替えて行こう。取っちゃったものはしょうがないじゃないか。要はどう活用するかって事だ。
「よっし!ウサギ狩り再開だ!」
気持ちを紛らわし、自分に気合をれ直すためにあえて聲を張り上げる。その聲に反応して寄ってきた角ウサギが突進してくるので避けて蹴り飛ばす。するとあら不思議1発で倒せるじゃありませんか!
そして相変わらず角は落ちない。何ですか?ウサギの骨って初めて見たアイテムなんですけど?なに?これもレアドロップ?ちくしょう!
その後は蹴り1発で倒せる事が分かったので、こっそり隠れながらウサちゃんに不意打ちキックで1発K.Oして回る。すると……
《スキル『不意打ち』を習得しました》
《『』のレベルが上昇しました》
「おっ、スキルレベル2一番乗りはか……俺って軽戦士だったっけ?更になんか暗殺者っぽいスキルも習得したし」
自分のジョブがよく分からなくなってきたので改めて自分のジョブを再確認しよう。
俺は狩人だ。神でもあるけど今は狩人だ。狩人と言ったら弓や短剣、罠師以外で唯一罠が使えるジョブだ。確か瞬がなんか言ってたっけ、確か……
「現実で出來ることはほぼ何でも出來る、だったかな……ならちょっと試してみるか」
そして今俺は草に隠れている。しかも結構長い時間隠れている。それこそ『隠』のスキルを習得するほどずっと草でじっと待機し続ける。そして遂に待ちに待った瞬間がやって來た。
「きゅきゅっ!?」
ウサギが罠にかかったのだ。俺はようやく狩人本來の能力である罠を使う事にした。初期スキルで選んだ『罠』を使い敵のきを封じる罠を仕掛けウサギがかかるのをずっと待っていた。
何でも罠の効果はDEXに依存するらしいのでレベルアップで増えたSPを5振り分けた。ついでにLUKとSTRも増やしたのはまぁ言わなくてもいいだろう。
「よーし、あいつの言ってる事がホントならこれで角は取れるはずだ」
短剣を腰から引き抜き角ウサギに近づいて行く。角ウサギも俺に気がついた様で突進しようともがいている。そんな哀れなけないウサちゃんの背中に手を當てしっかりと固定する。
「さーて、これで……どうだっ!」
ザクッ!
ウサギの頭部、その角の生え際を短剣で切り落とす。普通のゲームならこんな事をしてもダメージがるだけだろう。しかし結果としてウサギの目の前に切り落とされた角が転がっている。それを拾うと『ウサギの角』を手した旨のウィンドが出現する。
「よっしゃぁぁ!遂にゲットしたぞ!」
《『咆哮』のレベルが上昇しました》
何かアナウンス流れた気がするが無視だ無視。俺はそのまま短剣でウサギの首を落としウサギにトドメを刺す。
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・ウサギの頭部(角無し)
・ウサギの×2
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「頭っ!?」
直後目の前に現れたウィンドウに書かれているドロップアイテムにド肝を抜かれたが何とか角は手にった。後は薬草と苔だ。
まずは……ここら辺に生えてそうだし薬草を探すか。
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