「うーん、大兎って実在すんのか？」

大兎探索からはや15分、森の中をさ迷いつつ出會ったウサギを蹴ったり亀甲で毆ったり罠でけなくしたウサギでゴルフしてみたり弓使ってみたり々したが特に上位アイテムと思われるものは落ちなかった。

その過程でレベルが2つ上がり遂にレベルが10になったりもしたが特に目新しいものは得られなかった。強いて言うなら亀甲が相當強いと言う事だ。

そして必要數集まってからの角のドロップ率にはばずにはいられなかった。おかしいだろ！ぽんぽん角落ちやがって！更に相変わらずののドロップ率には軽く恐怖すら覚える。

「見つかんねぇなぁ。確か亀の時は池から這い上がって來るのをたまたま見つけただけだったしな。なんか條件があるとかそういうじなのか？」

時間も後5分しか無いしもう切り上げるかと思い始めた頃、森のし奧の方までって行って初めての開けた場所に出た。大直徑10m程度の円形に開けた場所で周りより生えている草が低い。

「お？この辺りは草がし低いな。他のところでは膝辺りまであったのが足首までも無い。これは自然になったとは考えにくいし……食べられてるとかか？」

し興味が出てきた俺はここら辺をし調べることにした。とは言ってもあまり広くは無いし全て調べるのにさしたる時間はかからなかった。

結論から言うと特に目立つものは見つからなかった。強いて言うなら端っこの方にが空いていたという事だけだ。

「怪しいのはこのだけだな。ぱっと見何かの巣っぽいけど」

角ウサギの巣だとしても結構大きく口だけでも3回りは大きい。

これはもしかしてもしかするんじゃないか？

「まさか探してた大兎の巣……とかか？とりあえずの前に罠を張っておくか」

今回使うのはトラバサミ、レベル1で使える2つの罠のうち兇悪な方だ。ちなみにもう片方はダメージを一切與えないその場に縛り付けるだけの罠だ。再使用可能間隔が短いので使いやすい。逆にトラバサミは再使用可能になるまですこしかかる。

「さて、罠は仕掛け終わったし後はき出すだけだが……なにか方法は無いかな」

仕掛けるだけ仕掛けてその後の事を何も考えてなかったので自分のステータスとにらめっこして考える。普段はもうし考えてから行するのだが……初めてのVRゲームでテンションが上がっているのだろう。それからししていい案が思いついた。

「このスキルなら行けるんじゃないか？」

ステータスに記載されているスキルの一つに目をつける。そのスキルとはウサギ狩りの中で手にれた『咆哮』だ。

センサーのせいで手したと言っても過言ではないこのスキルだが効果は以下の通り。

『咆哮』

ぶ事によってモンスターのヘイトを自分に集める

非戦闘狀態の時に使用するとモンスターが寄ってくる

非常にうるさい

つまりここで咆哮を使えば中にモンスターがいるなら出てくるのではないかと考えた訳だ。辺りにプレイヤーの影はないしんでも平気だろう。更に言えば結構な量の兎を狩ったから辺りの兎もないハズだ。

「さて、早速試してみるか。あ〜あ〜……よしっ」

の調子を確かめてから思いっきり息を吸い込む。

すぅ〜〜〜

『アァァァァァァァァァァ!!!』

諸々のストレスなどを込めて思いっきりんではみたもののあまりの音の大きさに思わず耳を塞いでしまう。レベル2でこの音量とか凄すぎないか？

「耳がキーンとする……」

自分で出した聲だがあまりにも大き過ぎて耳がよく聞こえなくなってしまった。これレベル10の咆哮を町でやったら軽いテロじゃねぇか。

「っと忘れるところだった、『隠』っと」

隠を発しから距離を取る。それからしすると巣から何かがのっそりと出てくる。よく見るとそのシルエットはこのゲームでは1番馴染みのある角ウサギだった。しかしその大きさは普通の角ウサギよりも2回りは大きい。

「ビンゴッ！やっぱ居たんだ！」

そのまま外に出ようと歩みを進める。

そしてーー

ガチィン！

『ピギュァ！』

見事にトラバサミを踏み抜き左後腳に思いっきり食い込んでいる。HPバーを見ると2%ほど削れた上にHPが更にじわじわと削れていっている。

「おぉ、トラバサミすげぇな」

トラバサミの威力に関心しながら俺はゆっくり橫に回り込む。巨大亀にも打ち込んだ不意打ちアタックを繰り出すのだ！

自分に【アタックアップ】をかけたら準備完了。隠を使いトラバサミに注意を引き付けられている大兎に近づいて行って発達した右腳を思いっきり毆り付ける。あれより更に進化した一撃けてみよ！

「【インパクトォォショットォォ】！！」

ドゴォォォォォン!!!

レベル3で使用可能になるアーツ【インパクトショット】。この技は特に特殊な効果はないがその分1発の威力が高いタイプのアーツだ。視界の端に今回の攻撃でどの効果が発したかをアイコンで教えてもらえるシステムがあるのでそれによると外道も不意打ちもしっかりと発したらしい。ついでに亀甲の水屬も発してる。

よってダメージは外道で2倍、不意打ちで2倍、ラビットキラーで1.2倍、アタックアップで1.2倍、更に水屬に弱かったらしく弱點屬ボーナスで2倍で合計11.52倍と言うえげつない強化倍率。巨大亀に打ち込んだ攻撃よりも約3倍のボーナスがかかってる事になる。しかも俺自のSTRも上がっているし恐らくジャイアントキリングも発してる。そんな事もありとんでもないダメージだ。

『グギャピッ！』

案の定トラバサミごと吹き飛んでし大きい木に思いっきりぶち當たった大兎のHPバーは一撃でゼロになり斷末魔のびをあげてとなる。巨大亀の時のように苦戦することもなく一撃で決まった事に俺自若干引いていた。巨大亀の時のような事がないように気を張っていた事もあり々呆気に取られてしまう。

「わ、わーお」

自分で叩き出した予想外のダメージに呆然とその場に立ち盡くし口をぱくぱくさせていると脳にファンファーレが鳴り響きドロップ品が表示される。

《レベルが上昇しました》

《レベルが上昇しました》

《『罠』のレベルが上昇しました》

《稱號『一撃砕』を取得しました》

《稱號『ラビットキラー』が『ウサギの天敵』に変化しました》

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・大兎の×3

・大兎の腳

・大兎の堅角《けんかく》

・大兎の前歯

・兎腳靴《ときゃくぐつ》

・兎のお守り

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「ッしゃぁ！角落ちた！」

何か々気になるものはあるけど今は角が落ちた事が純粋に1番嬉しい。やっぱりあの角落ちない事件は例外だったんだ！

他にも初めて落ちた前歯や巨大亀の時と同じく裝備品だと思われるものも落ちていたので恐らく大兎や巨大亀は小ボス扱いなのではないだろうか。

「さぁて能確認だ」

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『兎腳靴《ときゃくぐつ》』

大兎の腳の構造を利用した靴

LUK%の確率で腳での攻撃に風屬が追加される

裝備してる間はスキルに『跳躍』が追加される

AGI＋15

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『兎のお守り』

大兎の姿が描かれたお守り

につけるときが素早くなると言われている

AGI＋10 風屬攻撃で與えるダメージが10%上昇する

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「亀のお守りはペンダントだったけど兎のお守りは腕みたいだな。兎腳靴もそうだが亀甲で下がるAGIを補えるのは嬉しいぞ」

実際に裝備してみる。兎腳靴はほんのうっすらピンクが混じった白いブーツだった。真っ白なのも髪にあっていていいのかもしれないが、狩人の森に紛れるような合いの服とはミスマッチ過ぎて合わないな。神服になら合い的に似合うんだろうけど……まぁこのごちゃごちゃもゲーム序盤の醍醐味か。

兎のお守りはウサギがぴょんぴょん飛び跳ねて腕を1周してるようなデザインになっている。大兎がモデルらしいがとてもコミカルになっていて可い。一撃で散した大兎がモデルとは思えないな。砕したの俺だけどさ。

さて、クエストで必要なアイテムは綺麗な水を除いて全部手にったな。まぁ綺麗な水なら噴水で採れるのが分かってるしもうクリアしたようなもんだろう。

お次は稱號、不穏な響きだが外道を取得してしまった俺に恐れは無い。さぁ、なんでも來い！

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『ウサギの天敵』

ウサギ系モンスターを一定以上討伐し更に大兎を討伐した証

ウサギ系モンスターに與えるダメージとウサギ系モンスターから得られる経験値が1.5倍になる

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これは純粋にキラーの強化っぽいな。特に経験値1.5倍は大きいぞ。

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『一撃砕』

強敵を一撃で討伐した証

自の攻撃の初撃のダメージが2倍になる

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シンプル、それでいて強い。初撃2倍とかヤバすぎるでしょ。これは超ありがたいぞ。

時間を確認すると丁度12時になったところだった。そろそろログアウトして晝食の用意をしないとまずい時間になってきた。

「さて、ログアウトするか。あっ、でもこれってこのままログアウトしていいもんなのか？確か町の中かセーフティゾーンでしか即時ログアウトって出來ないじゃなかったっけ？」

記憶が確かなら町の中やセーフティゾーン以外でログアウトすると5分だか10分だかその場にアバターが殘って、モンスターやPKの格好の餌食になるとか何とか待機時間に読んだ電子説明書に書いてあった気がする。

うーん、どうしたものかな。いっその事木に登って木の上でログアウトするか。木の上なら見つからないだろうし。

木に登って來るモンスターがいたらご愁傷様だ、諦めよう。

「えーっとこの木なんか良さそうだな。登りやすそうだし枝もしっかりしてる。この上でログアウトするか」

早速木登りを開始する。だがこれが意外と難しく何回か落ちてしまいその度に【ヒール】を使っていたので回復魔法のレベル上がる。戦闘よりよっぽど多く回復魔法使ってるんだけど……

結局木に登る事が出來たのは十數度目の挑戦の時に『軽業』を手してからだった。『軽業』を手にれてからはスイスイ登ることが出來た。やっぱりレベル1でもスキルの有無は大きいな。

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『トーカ』

ジョブ：神

サブ：狩人

Lv. 12

HP：100/100

MP：150/150

STR：30（＋20）

VIT：6（＋14）

AGI：20（＋20（25－5））

DEX：20（＋2）

INT：20

MND：1

LUK：20

SP：80

【パッシブ】

【スキル】

『Lv.3』 『弓 Lv.1』

『罠Lv.2』

『回復魔法Lv.2』『付與魔法Lv.1』

『投擲Lv.1』『見切りLv.1』

『Lv.3』『咆哮Lv.2』

『不意打ちLv.1』『隠Lv.3』

『剣Lv.1』『軽業Lv.1』

『跳躍Lv.1（裝備スキル）』

【稱號】

『ウサギの天敵』『外道』

『ジャイアントキリング』

『一撃砕』

【裝備】

メイン

『亀甲』

サブ

『初心者の短剣』

頭

『なし』

上半

『見習い狩人の服（上）』

下半

『見習い狩人の服（下）』

腕

『なし』

足

『兎腳靴』

アクセサリー

『亀のお守り』

『兎のお守り』

『なし』

『なし』

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どうしてこうなった……本來なら高いAGIと高威力の突進で厄介な敵になるはずだったのに……

まぁ……やらかしたはありますがここはご都合主義タグを免罪符にお許しくだせぇ

おかしい所や誤字字、誤用などがあったら是非ご指摘お願いします！

ブクマしてくれた方や読んでくれてる方、本當にありがとうございます！