《Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜》第18話 々なモノを取得
さてさて寄り道しまして、やってきたのは再び小川! この周辺のマップは他のプレイヤーが埋めたみたいだったから最大効率で移した。やっぱり『一発蕓・り』の連続スキル使用は便利だなぁ。でもこればっか使ってたら練度が増えないから気をつけないと……。
「そういや一度、川で試したい事があったな」
せっかくの単獨行中だ。今のうちにやっておくのもいいだろう。失敗したらその時はその時だ。とりあえず下準備で川の中見る為に木の幹に生えてるコケを群化して移ろうか。
<行値を1消費して『群化Lv1』を発します> 行値 10/11
<行値を1消費して『群移Lv1』を発します> 行値 9/11
よし、木の幹に移完了。群數にも空きはあるし、一応行値が全快してからにしよう。
行値も全快したから実験兼川の水の取得を開始するぜ!
<行値を1消費して『群化Lv1』を発します> 行値 10/11
結構き通った綺麗な川の水なので、川底の様子も問題なく見れるし、その中に赤い選択畫面が表示される。お、やっぱり想像通りか! ふふふ、川底にある水生コケも群化の対象になる訳だ。魚に食われた事を考えてたら、もしやと思ったんだが予想通りだったぜ。
まぁ魚に食われるのは変わらないだろうし特別何かが変わるとも思ってないけど、これでサヤに川の中に投げ込んで貰う必要は無いわけだ。
<行値を1消費して『群移Lv1』を発します> 行値 9/11
そして群化した水生コケに移する! 上手く行ったな。後は水を回収して魚に食われないに出をーー
<規定の條件を満たしたため、スキル『淡水適応』を取得しました>
<同系統の互換一般生に対して群化及び群移を行った為、融合進化ポイントを3獲得しました>
ちょ!? ここでまさかのスキル取得&融合進化ポイントゲットだと!? ……これはどっちも水生コケを群化して群移で水中にったのが條件か? てか、互換一般生ってなんだ? 同一化が出來る種族の事か?
あ、ヤバい。魚が集まって來てる!? 今日食われてももうポイント貰えんから食われてはやらんぞ!
<行値を1消費して『水分吸収Lv1』を発します> 行値 8/10
<吸収した水分はインベントリに収納されます。小川の水1個獲得>
ー省略ー
<行値を1消費して『水分吸収Lv1』を発します> 行値 1/10
<吸収した水分はインベントリに収納されます。小川の水1個獲得>
よし、行値ぎりぎりまで水は確保した。前に確保した分を合わせて9個か。とりあえずこれだけあれば充分だろう。それにしてもやっぱりあんま川の水は減ってないな。やっぱりLv不足かね? さてと魚に食われる前に出しよう。
<行値を1消費して『群移Lv1』を発します> 行値 0/11
よし、水中から元々いた木の幹のコケに移出來た。なんとか魚には食われずに済んだぜ。さて行値が回復し次第、アルのとこに戻ろうか。それまでに一応さっきのスキルを確認しておこう。
『淡水適応Lv1』
本來は水中では生存し続けられないモンスターが淡水においての生命活を可能とするスキル。Lvにより水中での行制限が解除されていく。
淡水ってことは海水はまた別にある? とりあえずLv1で解除される制限は溺死か。これで水中に居るだけでは死ななくなった訳だ。ってことはさっきまでは沈み続けてたら死ねたのか!? ちょっと勿無いことした気がする。
ん? 進化の項目が點滅してるな? どれどれ?
【進化】
増強進化ポイント 3P
融合進化ポイント 7P
生存進化ポイント 2P
《変異進化》
『水棲コケ』
進化階位:長
進化條件:Lv10、『淡水適応』Lv1以上、融合進化ポイント5、生存進化ポイント5
淡水での活に特化したコケの一種。主な活場所は陸地から水中へと変わる事となる。水中へと進む道を選ぶのならば、この進化をけれるといいであろう。
《転生進化》
現在、進化可能の経路は存在しません。
所屬ボーナス:生存進化ポイント上昇、増強進化ポイント微減、融合ポイント微減
進化可能の種族が開放されてるし!? 條件一個でも満たせば選択肢として表示されるのか? いやでも、この進化先は無しだ。森の中で水中特化の進化選んでどうするよ? 折角解放をされたけどこれは無し。
無しは無しだけど、こういう形で進化先が見つかったのは良い収穫だ!
それにしても進化階位:長か。今の生が進化した先で、ここはオフライン版と同じか。変異進化は特定スキル持ちとかの條件付きになるのかね? オフライン版だと《変異進化》と《転生進化》なんて區別なかったからな。こういう條件があるなら々スキルを取得してみるのが良さそうだな。
後は、生から長への進化Lvはオフライン同様に10と考えても良いのだろうか? 分からんけど、當面の目標はLv10にしとくか。
さてと寄り道から予想外の収穫があったけど、行値も回復したしアルのとこに行きますか! とりあえずアルにも報告しておこう。
「川の水は補給終わったから、今から行くぞー」
「おぉ! ケイよ、よくやった!」
さっき手にったスキルと進化條件をアルにも教えてもいいんだが、その前にアルからの報を貰ってからだな。完全にアルの周囲の植が枯れても困るから急ぐか。あそこにコケが無くなると近づけんし。……いや、崖の側面のコケくらいは流石に無事か?
約束通りにしよう。うん、放置しようかななんて思ってないぜ?
さて、『一発蕓・り』を使って時短移! しは群系をちゃんと使わないと練度貯まらなくなるな。ネタスキルかと思ったのに地味に便利過ぎるぜ、『一発蕓・り』め!
「おーい、戻ったぞ」
「おぉ、戻ったか。我が親友にして救世主よ!」
「大袈裟過ぎるわ! ってまぁこりゃ隨分やらかしてんじゃねぇか……」
マップ埋めに行く前はし萎びていた程度のアル周辺の植が見るも無慘に枯れる寸前まで萎びている。もう1回でも水分吸収をすれば全滅だろう。やらかしたアル以外はだが。
あーこりゃヘルプ頼む訳だ。オンライン版だと自然回復にどのくらい時間かかるかまだ分からんしな。雨の日なら割とすぐに回復するけど、回復手段って現段階で持ってる奴はほとんど居ないんじゃないか?
……意外といるのかもしれないか。俺みたいに水分吸収でインベントリに水を持てる種族とかいるかもしれんし、オンライン版だとオフラインみたいななんちゃって魔法じゃなくてしっかりした魔法もあるらしいから水魔法とかあれば回復可能かもな。魔法の習得方法が全くわからんけど。
「いやな、もうちょっとで『の作』だ!って焦ってな? あと単純にオフライン版より枯れるのが早いってのもあったぞ」
「……地味に作業回數多かったもんな。し簡略化されたってことか?」
「それもあると思うけどよ、多分ケイみたいな新規実裝の種族の影響だと思うぞ?」
「なるほど、回復可能だからって事か」
「そういうこった。試してみないとわからねぇけどな?」
「それならそうと初めから言えばいいのに。報で釣らなくても検証なら普通に付き合うぞ?」
「ほう、なら次からは検証と言えば無報酬でも良いってことか!」
「……なんか言い方が気になるけど、まぁフレンド限定だけどな。あと、俺の検証にも付き合って貰うからな」
「ま、そりゃ當然っちゃ當然だわな。一方的に手伝えってのはなんか違うもんな」
誰かれ構わず何でも手伝ってりゃ大変なだけだ。だけど、友人ならその限りではない。まぁこっちの分も手伝ってもらってお互い様の助け合いと行こうじゃないか。
「さて、それじゃ早速やりますかね」
「おう、頼んだぜ!」
「崖の上の方から水をばら撒くので良いか? それとも先に枯れかけてるコケを群化してそこから水が滲み出すじが良いか?」
「あー、確実に水がやれそうなのはコケの群化の方か?」
「よし、なら先にそうするか」
方針が決まったので早速実行に移すとしよう。まずは枯れかけたコケを群化しないとな。
<行値を1消費して『群化Lv1』を発します> 行値 10/11
<行値を1消費して『群移Lv1』を発します> 行値 9/11
うお!? 枯れかけたコケに群化は出來たけど、そこに群移したら妙な倦怠が……。いかん、これはダルい。枯れかけてるとこうなるのか。さっさと済ませてしまおう。
<インベントリから小川の水を取り出します>
俺の表面からインベントリから取り出した小川の水が滲み出すように出てくる。あー1個じゃ足りないな。
<インベントリから小川の水を取り出します> ×5
という事で追加で5個程出してみた。おー結構水浸しになったな。よしよし。ちょっとダルさが抜けた。
「ほう、こりゃやっぱ便利なもんだねぇ。なぁ、ケイさんよ、暫く水やりを定期的に頼んでも良いかね?」
「あー後で貰う報次第か? 有用次第で考えてやるぜ?」
「ふっ! ならばもうやってもらうのは決定も同然だな!」
「ほう、そこまで自信ありか。まぁとりあえず合もやっとくぞ?」
「おう、頼んだ!」
とはいっても、まだ合は1回も使ってないからな。うまく行くかはやってみないとわからない。
<行値を1消費して『合Lv1』を発します> 行値 8/11
お!? これはあっという間に枯れかけていたコケが復活していく! そして倦怠もすっかり消えた! 心なしか周囲の他の植もし回復しているようなじだな。これは大功と言えるだろう。
「おぉ、予想してたとはいえこうもあっさり回復するとはすげぇな。ありがとよ、ケイ」
「いやいや、どういたしまして。さてそれじゃ約束の報をーー」
<規定條件を満たしましたので、稱號『植達の救世主』を取得しました>
<融合進化ポイントを3獲得しました>
<規定條件を満たしましたので、稱號『水を扱うモノ』を取得しました>
<スキル『水の作』を取得しました>
うお!? なんか一気に々と取得したぞ!? てか稱號ってなんだ? これはオフライン版には一切無かった要素だな。稱號でスキルを取得することもあるわけか。んーアルがなんか知ってないかな?
「なぁ、アル?」
「どした? ちゃんと報なら教えるぞ?」
「あーそれも聞きたいけど、今取得したものがあってな? 稱號ってどういうのか報持ってる?」
「……え? 稱號……? え、マジで?」
「うん、稱號」
何か呆けたようなアルの言葉がそこで途絶えた。この反応ってもしかして……?
「教える約束の報ってまさか……」
「……悪い、そのまさかだ。稱號の報だよ……」
どうやら教わる直前に自力で取得してしまったようである。いや、なんか重たい空気になったけどこれは俺は悪くないよな!?
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