アル達がみんな進化して赤の群集の森林エリアに出発してし経った。まだ出発して間もないから今のうちならまだなんとか……。

＜環境適応外の為、群が全滅しました＞

＜リスポーンを実行しますか？　『群分離』場所へ　/　ランダムリスポーン＞

これで死亡は49回目。多分出るならキリのいい數字になるはず。ここで変異進化が出れば追いつく事も十分可能な筈！　さて、進化來い！　最後になる事を祈ってランダムリスポーンだ！

えーと、何処に出たかな？　あ、ここ見覚えあるからいつもの川の近くだな。とりあえず、ここで50回目の死亡を待とう。

＜環境適応外の為、群が全滅しました＞

＜環境適応外の死亡が規定數を越えたので、適応進化が発生します＞

おぉ！　やった、適応進化來たぜ！　あ、でも適応進化ってするかしないかの確認は出ないんだ。転生進化と同じようなじでポリゴンとなって今のコケは砕け散った。さらば死ぬ為だけの『水棲コケ』よ。君は役目をちゃんと果たしてくれた。

＜『水棲コケ』から『水陸コケ』へと適応進化しました＞

＜屬：土の獲得により、スキル『適応環境外での死滅』は失われます＞

そしてリスポーンしたのは『群分離』で作ったリスポーン位置。進化の際はリスポーン位置を設定していれば自選択されるみたいだ。適応進化は転生進化の特殊版みたいな扱いかな？　そして、嬉しいことに各種進化ポイントは不要ときた！　とりあえずステータスの確認だ！

【ステータス】

名前：ケイ

種族：水陸コケ

所屬：灰の群集

レベル　1

進化階位：長・複合適応種

屬：水、土

特：複合適応

群數　1/1000

魔力値　40/40

行値　21/21

攻撃　7

防　15

俊敏　6

知識　15

用　15

魔力　20

おぉ！？　ちょっとだけど、ステータス微増してる。そして屬も増えた！　予想通りではあるけど、適応進化では進化階位は上がらないんだな。そして特化適応種から複合適応種に変化してるな。そしてさらばデメリットの塊の『適応環境外での死滅』よ。君のおかげで適応進化が出來たよ。

さて種族の確認をしてみよう。

『水陸コケ』

水の環境下に特化した『水棲コケ』が、それ故に幾度となく死を迎えた為に地上に適応するべく進化したコケ。『水棲コケ』程ではないが非常に水への親和は高く、陸地での生存の道も手にれた。ただし、乾燥に対する耐は減っている。変異的環境適応型のコケである。

よし、これなら何にも問題なし！　多分だけど単純に『ミズゴケ』に進化するより水の適上がったんじゃないか？　さてポイントの心配も要らなくなったし、アルにストップをかけられていた例のスキルを取得しようじゃないか！

＜増強進化ポイント15、融合進化ポイント15、生存進化ポイント15を消費して、スキル『魔力制Ⅰ』を取得しました＞

＜『水の作』『魔力制Ⅰ』により、『水魔法』を取得しました＞

……あぁ、なるほど。作系スキルと魔力制スキルの両方を手にれたら魔法が取得出來るのか。そりゃ取得ポイント高いよなー！　とにかくだ。

「よっしゃー！　魔法スキルゲットー！！！」

「なん……だと……！？」

「え、ケイさんそれ本當！？」

「あ、ケイさんまた進化してる。ランダムリスポーン終わったんだ」

「ケイ、おめでとう！」

それぞれ、んな反応をありがとう！　巖の作からは魔法の取得が無いってことは『魔力制Ⅰ』では足りないって事か？　やっぱりこの系統の名稱のスキルはⅡやⅢがあるんだろうな。

「おい、ケイ！　取得條件は！？」

「ケイさんは何の魔法スキルを手にれたの！？」

お、報大好きのアルとハーレさんがやっぱり報をしがって來るね。まぁ隠すつもりもないからさっさと教えよう。

「俺が手にれたのは『水魔法』だな。取得條件は、『水の作』と『魔力制Ⅰ』の両方を取得する事」

「さっきストップかけた例のスキルか！　あれと作系スキルか……。よし、ポイント足りるな」

「あ、アルさんも作スキルあるよね！？」

「そう思って俺も『魔力制Ⅰ』取ってみたぜ。大當たりだ。『の作』と『魔力制Ⅰ』で『樹木魔法』だとよ」

「作スキルって、魔法スキルの前提スキルなんだね！　ケイさん、アルさん、魔法スキルの詳細は！？」

「ちょっと待ってて」

「俺の方もよく読んでみるわ」

『水魔法』

魔力値を消費して水を生み出し、水に関する現象を再現、強化する。威力はLvと魔力に依存。消費行値はLvに依存。消費魔力値は使用魔法のLvと『水の作』の消費行値との乗算。

【水魔法Lv1：アクアクリエイト】　消費行値：1　消費魔力値：4

行値と魔力値を消費して水を生する。『水の作』にて作可能。

おぉ、これは水を自分で用意できるのか！　魔力値は自然回復と魔法スキル以外での攻撃で回復になってるんだな。後で回復量がどの程度のものなのかも確認しとかないと。

そして『水の作』のLvが非常に重要って事だ。『水の作』はLvが上がれば使用行値が減るから、そっちのLv上げも重要か。『水の作』はLv3の時に消費行値が1減ったからLv5か6でもう1減るんじゃないかって気はしている。

「推測だが、魔法はLvが上がる毎に使える魔法が増えそうなじだな」

「お、アルの方もそんなじか。あと作系スキルのLvも重要なじだ」

「まさか消費魔力値が使用魔法のLvと作系スキルのLvとの乗算とはな……」

「ふむふむ、これってケイさんが作系スキルの取得方法の報を公開したのが凄い事になるんじゃない？」

「そうだろうね。私も作系スキルがもっとしくなってきたよ」

「そんなサヤに朗報！　取得可能スキルの一覧に作系スキル発見！　スキルに応じて必要なポイントの種類が違うけど一律20とか結構きついけどね」

「稱號での取得が近道なんだね」

進化したらあちこちに新要素が開放されたようだ。それにしても『魔力制Ⅰ』との組み合わせで手にるのは魔法スキルだけなのか？　まだ何かありそうな気がするけど、まぁ後々検証していけばいいか。今は、とにかく……って、あー！？

「……なぁ、アル？　そこに水月さんいるんだよな？」

「あっ！？　しまった、いつものつもりでベラベラと喋って！？」

「アルさん、失敗しちゃったよ！？　……え？　水月さん、代わりの報くれるの！？」

「へぇ、そういうスキルもあるんだね。あ、でもポイント足りないかな」

「あー私もポイント足らないや。ポイント貯めなきゃね」

「水月さん、ありがとね！」

いかん、水月さんの発言が聞こえないから何がなんだか分からない。

「ケイ、水月さんから魔法と作系スキルの報の代わりに、前衛向けの魔力使用のスキルを教えて貰ったぞ」

「え、マジで！？」

「『自己強化』と『魔力集中』だとよ。『自己強化』は魔力値消費で一時的にステータスアップ。『魔力集中』は魔力値消費で指定した自の一部の攻撃に魔力ダメージ付與だとよ」

「お！？　確かにそれは前衛向けだな。ポイント取得か？」

「今のところポイント以外では取得方法見つかってないとさ。とりあえず、サヤとハーレさんが『魔力制Ⅰ』だけ取得出來たけど、殘りはポイント不足だとよ」

「流石に一気に消費したらポイント足りないもんな」

まだ他のみんなは『魔力制Ⅰ』を使うのには々厳しいらしい。まぁかなり有用なスキルっぽいし、地道にポイント集めて取得するのが確実なんだろうな。

「さてと、とりあえず報換はこれくらいにしといて合流するわ！」

「まだ赤の群集の森林エリアまで行ってないし、ケイなら追いつけるか」

「のんびり進んでるから、待ってるね」

「ケイさんも揃って、みんなで赤の群集に毆り込みだー！」

「いや、ハーレ、それ目的違うから」

なにはともあれ、進化も果たしたし合流出來る範囲の時間にも収まった。それじゃ合流しにレッツゴー！

「あー、くそったれ！　俺が何したってんだよ！？」

「あっ……」

「あぁん！？　コケか、水月はどこに行ったよ！？」

イノシシが復活してきた。あー骨に不機嫌そうだし、相手にしたくないから無視して行こう。水月さん、リアルでどういう対処をしたんだろうか？　まさかこんなタイミングで戻ってくるとは……。

「おい、コケ！　無視すんじゃねぇよ！」

「あーアル、水月さんに伝言頼める？」

「ん？　別に良いがどうしたよ？」

「イノシシが復活してきてなんかキレてるんだよ……」

「……なるほど。わかった、伝えとく」

さて、いい加減このイノシシには苛立ってるし、どうしてくれようか。とりあえずは水月さんの返答待ちってとこだけど。轢いた事とかもう知るか。

タイトル副題の『〜生存の鍵は進化にあり〜』までやっと辿り著きました！

もちろん他の進化も含まれてはいますが、この副題に一番當てはまるのは生存の為に発生する適応進化ですからね！

そしてキーワードの魔法もついに解になりました！