《Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜》第70話 理攻撃と魔法攻撃
ハーレさんがなんか稱號を手にれたとの事なので、ちょっと特訓も中斷。ついでに聞きそびれた『魔力集中』の確認も合わせて報検証といこう。
「これは何から確認するべきなんだろうね?」
「とりあえずハーレから確認しない? なんか完全に新報混ざってる気もするし」
「……それもそうだな。稱號報は重要だしな」
まずはハーレさんの稱號報と取得スキル。その後にヨッシさんから『魔力集中』の仕様を確認してもらおう。場合によってはハーレさんは『魔力集中』より『土の作』から鍛えた方がいいかもしれないし、まずはどういうものかを確認するのが重要。鍛える優先順位を決めるのはその後からだ。
「よし、順番に確認していこう。ハーレさん、稱號『採集ビギナー』の取得ボーナスはポイント?」
「ううん、違うよ。確かスキルだったと思う。えっと、今確認するね。……えっ!? やった、これは嬉しいかも!」
「ハーレ、喜ぶのも良いけど説明お願い」
「あ、ごめんね! えっと『容量拡張Ⅰ』でインベントリ枠+100だって!」
「なんですと!?」
「はーい、ケイも落ち著こうか」
いかんいかん。ちょっと前に拡張用のスキルないかとか思ってたところだからつい思いっきり食い付いてしまった。……やはり存在したか、インベントリ拡張用スキル。うっわ、俺もしいんだけどそのスキル! 條件なんだろうな? 採集種類數か、採集量か、それとも両方か? よし、採集できそうなもの見つけたら片っ端から採集していこう。
「……よし、落ち著いた。で、同時に稱號『土を扱うモノ』も取得したって事でいいか?」
「うん、問題ないよ! もちろん、『土の作』を取得したよ! ついでに『土魔法』!」
「そりゃそうだ。良かったな、魔法取得おめでとう!」
ハーレさんがさっき取得した『土の作』と元々取得していた『魔力制Ⅰ』があるので、即座に『土魔法』も取得したということになるのだろう。うん、長になったらまず取るべきは『魔力制Ⅰ』だな。これは今後も必須スキルって言えるだろう。こういう報は2枠目以降の育て方の參考になる。
「あ、でも魔法は私には駄目かも……」
「……ん? なんか問題でもあるのか?」
「私、魔力値があんまりない! Lv1の『アースクリエイト』って土を作るだけで半分くらいなくなるもん!」
「そうなの? ハーレの魔力値と土魔法の消費量っていくらなの?」
「私の魔力値は12で、土魔法はLv1で5消費だよ。これはあんまり使えない……。ステータスは魔力も低いしなぁ……」
「俺は魔力値は46あるけど、そんなに差があったのか……」
「ケイは魔法向けなんだ?」
ここで判明したステータスの明確な差。ハーレさんの『投げリス』という種族は、つまりは理攻撃向けなのだろう。そして俺は魔法向けの進化をしている訳だ。多分この辺りは、進化先によって変わってくるんだろうな。
なんか黒の暴走種にいるっぽいコケは魔法ってじではなさそうだしね。実見てないからはっきりとは言えないけど、多分聞いた限りの報だと増から水分吸収のコンボっぽいんだよな。おそらくどっちも俺よりも高Lvになってるやつ。
とにかく種族によって魔法の向き不向きがあるのはわかった。でも、魔法には不向きでも作系スキルは別だ。あれは作するだけで魔法じゃないからな。使い方によっては理でも使えるだろう。
「一応、作系スキルはLvが上がれば消費量も下がるぞ? ハーレさん、どうする?」
「んー、とりあえずヨッシに『魔力集中』の事を聞いてから考える!」
「ま、それもそうか。って事でヨッシさん、詳細よろしく!」
「はいはい。えっとね、『魔力集中』は自分の持つ屬の魔力を攻撃部位に任意に付與してダメージを増加させるスキルだってさ。行値は効果期間中に上限値消費と、Lvの2倍の魔力値を消費。発中は『夜目』と同じじでLvの數値と同じだけ行値の上限が減るね」
「効果期間中って事は時間制限あり?」
「うん、とりあえず初期値で10分だってさ。再使用までも10分かかるって」
「なるほどね」
夜目と同じじの上限値消費型のスキルで、違う部分は効果時間の有無と魔力値の使用か。Lv1なら行値の上限1と魔力値2を消費か。魔力値消費量は控えめなじだな。効果期間中にも他のスキルもどんどん使うような系統のスキルは上限値消費っていう仕様っぽい。再使用まで時間がかかるなら常用は厳しいか。
それにしてもやっぱり理向けのスキルか。魔法持ちで屬持ちだと、わざわざ自分の攻撃部位に既についてる屬付與してどうするよ……。そんな事するよりそのまま魔法使うってば。理攻撃系スキルも無いからな。毒は一応理か……? スリップもなんか微妙に違う気がするし。
「ちょっと発してみるね。私も周りから見たらどんなじか知りたいし」
「おー! どんなんだろう!?」
「『魔力集中』!」
さっきはすぐ特訓に戻ってしまって見てなかったからな。やっぱりすぐに確認しておけばよかったか……? 済んだ事と言っても仕方ないか。そしてヨッシさんの魔力集中が発する。ヨッシさんの針の辺りに、無ではあるがオーラのような何かが纏っているのが見える。これは分かりにくいけど、発中のエフェクトか?
「なんかオーラみたいなのが出てるね!」
「へぇ、こうなるんだね。うん、実見たらちょっとイメージしやすくなったかも」
やはり可視化された方がイメージは摑みやすいか。やっぱり無理言ってでもベスタに手本を……。いや、それはやっぱり駄目だ。こうして自分達でも1つは取得まで行けたんだ。自力でやらねば! それにしてもこれを全に広げるじが『自己強化』ならば……。
「『自己強化』も、もしかしたらそんなじになるのか?」
「多分そうだろうね」
「ねぇ、ヨッシ。屬ない場合はどうなるのかな?」
「無屬って事になるみたい。どの屬にも有利には働かないけど、弱化もなしだって」
「そっか。無屬だから無なんだね。屬ありならも変わるのかな?」
「どうだろな? 屬持ちがやってみない事にはなんとも……」
屬によってエフェクトのが変わったりするのだろうか。ゲーム的には高確率で有り得そうだな。誰が使うかまだ未定だけど『進化の軌跡・水の欠片』を使って纏屬進化すれば多分その辺りは分かるだろう。
「うん、決めた! 私はとりあえず『魔力集中』を覚えるのに専念するね!」
ハーレさんはとりあえず何を優先するか決めたらしい。確かに魔力量がないなら優先は『魔力集中』だろう。作系スキルはLv3くらいまで上げてからでないとまともに使いにならないしな。……『投擲』の場合は攻撃部位判定ってどうなるんだろうか? 投げたにちゃんと判定がないとバランスがおかしな事になるから、普通にあるんだろうな。
「了解っと。んじゃ大の報共有も終わったし再開しますかね」
「そだねー! あ、でもそろそろ6時だね」
「あ、本當だ。ごめん、一回ログアウトするね」
「私もそうしようかな」
「2人が戻ってくるまでには取得するぞー!」
「あはは、ハーレ頑張れ!」
「期待してるからねー」
サヤとヨッシさんが夕食時間にったので、ここで一旦ログアウトとなった。7時まではハーレさんと2人で特訓だな。
「それじゃやりますか」
「おうともさー! 折角だし、作った泥団子を使ってみよう!」
「……その前に、一回洗おうか……?」
「あ、そういや泥だらけのままだった! ケイさんお願いー!」
「おうよ」
うーん、洗い流すだけなら魔法の水で問題ないかな?
<行値1と魔力値4消費して『水魔法Lv1:アクアクリエイト』を発します> 行値 22/23(−1): 魔力値 42/46
<行値を4消費して『水の作Lv4』を発します> 行値 18/23(−1)
という事で水魔法を発。水球の形にして、水の中にハーレさんを取り込む。水中でのダメージがあるのかどうかが分からないので、一応部から自力で出できるように作はしておく。外部からは弾き、部からは出り自由とは流石は魔法。無茶な事も出來るもんだな。
お、なんか泥を落とすように水の中でハーレさんがワシャワシャといてるね。泥もしっかり落ちているようで何よりだ。
「……崖の上で何やってんだ?」
「お、アルか。今日は早いんだな?」
崖側からアルの木の葉と柑が見えてきていた。おそらく崖を登っている最中といったところか。移種の腳移って崖も登れるんだな。こりゃ移の自由度が増していいな。あーでもサヤが崖は登れないか。うーむ、ちょっと難儀なところだな。サヤもアルに乗れればいいんだが……。
「あーさっぱりした! ケイさんありがとねー!」
「いやいやこのくらい、どうって事ないって」
「……あー、なんで崖の上でハーレさんがケイの水球の中にいるのか、理由教えてもらってもいいか?」
「特訓前に泥だらけになってたから洗ってるだけだぞ」
「そうだよー! 泥まみれで特訓ってのも微妙だったからね!」
「……なんで特訓前に泥だらけになるんだよ?」
「「あー」」
アルはハーレさんが『土の作』狙いで泥団子を作っていた事を知らないから、そういう疑問が出てきても仕方ないのか。これは特訓の前にアルへの事説明も必要だな。
「アルさん、私が『土の作』を取得したからだよー! その途中過程で必要だったんだ!」
「まぁ簡単に言えばそういう事だな。とりあえず々と進展あるから、その説明しとこうか?」
「あぁ、頼むわ。ログインした途端、々と意味不明な狀況だったからな……」
そりゃそうなるか。アルからしたら、いつもは崖の下でやってるのに今日は俺たちは何故か崖の上にいた。気になって様子を見に登ってきてみれば、俺の水魔法の水球の中で泥で汚れたハーレさんの姿。うん、間違いなく俺でも説明を求めている狀況だな。
仕方ないので、アルに事説明といきますか。々と報告したいし、アルにはツチノコへのリベンジ戦に向けて相談する案件もある事だしな。
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