＜『始まりの森林深部・灰の群集エリア2』から『常闇の窟』に移しました＞

さてと到著したぜ、『常闇の窟』！　相変わらず真っ暗だな……。晝間でもほんのりを帯びているエンの近くの植達を見習えよ！　よし、しょうもない事を考えてないでさっさと暗視を使ってしまおう。ってその前に一応詳細を確認しとくか。

『暗視』

『夜目』でも見通せぬ暗闇の景を映し出す。発中は行値上限を3使用。任意でオンオフ可能。

完全に夜目の上位互換じゃないですか。まぁ誰でも夜の日に1時間で取れる夜目と一緒にしたら駄目か。でもその分、行値の上限の使用量は増えている。これだと普段使いは夜目の方だな。とりあえず発してみよう。

＜行値上限を3使用して『暗視』を発します＞ 行値　28/28　→　25/25（上限値使用：3）

お、流石は上位互換のスキルだ。夜目よりはっきり見える。ただ視界はほぼ白黒のみで他のはない狀態だな……。流石に晝間の明るい視界と同じとはいかないか。

こういうスキルがあるって事は、こんな真っ暗な場所が他にも々あるって事なんだろうな。さてこのエリアに暗視が有効なのは証明された。よし、次だな。とりあえず、部の地形調査だ。まだ移はせずにここから見える範囲を確認していこう。

あ、昨日のコウモリを発見。移なしの俺なら気付かれないみたいだ。……確かコウモリって超音波とかで周囲を確認してるんだっけ？　……窟にコケさえあれば群化での移でバレずに移できるか……？

よし、一応コウモリの數を確認しておくか。1、2、3……9、10……まだいるのかよ……。これ、本當に群れか？　実は全部で1で、今は分裂してるだけとか言ったりしないよな？　うーむ、ゲームだしその可能生は否定が出來ない……。バラバラの數を倒すのが楽なのか、巨大なコウモリ1を倒すのが楽なのかも微妙なところ。……見てるだけじゃ分からないし、とりあえず放置で！　まずは最優先で群化出來るコケを探せー！

うーむ、窟の地面にはなさそうか……。壁面はどうだろう？　白黒の視界だといまいち判別がつかないな。なんとなくそれっぽいのがありそうな、なさそうな……。よし、こうなれば力技で強引に行こう。

＜行値を3消費して『群化Lv3』を発します＞ 行値　22/25（上限値使用：3）

手設定で視界最大まで設定してっと。これで視界に群化出來るコケがあれば、赤くなって指定が可能になるはず。よし、ほんのしだけど見つけた！　外の森はコケで溢れているけど、流石に窟の中はないか。それでもしだけどちゃんとコケはあるじゃないか。早速群化してしまおうっと。

＜行値を1消費して『群移Lv1』を発します＞ 行値　21/25（上限値使用：3）

そして一応移してみよう。近場だったからLv1で充分だな。さてとこれでコウモリがどう反応するものか……？

＜規定の條件を満たしたため、スキル『発』を取得しました＞

＜同系統の互換一般生に対して群化及び群移を行った為、融合進化ポイントを3獲得しました＞

とりあえずコウモリ反応はなしだけど、それよりも気になる事が起きた。確か水生コケを群化した時にも似たようなのあったな。このコケ、もしかして普通のコケじゃなくてヒカリゴケ……？　普通のコケって真っ暗だと駄目だろうし、何より発ってなればそういう事なんだろう。……これって地味に源ゲットだな。詳細も見ておこう。

『発Lv1』

自らをらせる事が出來る。の強さはLvに依存。発中は行値上限をLv分使用。任意でオンオフ可能。

予想外に常時発型のスキルだった。明るければ明るいほど使用の負擔も大きくなると。どの程度の明るさがあるのかは気になるけど、ここで試すのもな……？　せめてもうし奧まで行ってみて、これ以上は無理そうってとこまでは行っておきたい。今使って敵が殺到してきても困る……困るのか？　いや、コケを食べるヤツが居ないとも限らない。慎重に行こう。

＜行値を3消費して『群化Lv3』を発します＞ 行値　18/25（上限値使用：3）

とりあえず、この窟の中ではコケの判別が難しいから群化の指定範囲の表示に頼っていこう。よし、し離れた所に他のコケを発見。ちょっと距離があるから、群移はLv3が必要っぽい。

＜行値を3消費して『群移Lv3』を発します＞ 行値　15/25（上限値使用：3）

よしよし、群移ならコウモリには気付かれないらしい。理的なき方はしてないから、察知出來ないのだろう。サヤたちのわいわいと賑やかな聲も聞こえてはいるけど、喋ると気付かれる可能が出てくるから今はひたすら黙って行あるのみ！

そんなじの移を繰り返しながら、奧へ奧へと進んでいく。群化Lv3に上がってて良かった。Lv2なら屆かない距離のコケの場所もいくつかあったからな。そして、この『常闇の窟』は真っ直ぐではなく結構曲がりくねっている。よし、行値も減ってきたし回復兼ねて一旦休憩。報を纏めよう。

しばらく部を探索して分かった事は、この窟にはコウモリ以外にはまだ何も見つけてはいない。他の黒の暴走種は隠れているのか、他の種類はいないのかそれはまだ分からないけども……。

ん？　なんだ……？　何かカサカサという音が聞こえてくる。これは蟲か……？　あれ、なんかってるな？　……あ、デカいクモだ。なんか知らないけどってるぞ。ホタルかよ、お前……。

＜長・暴走種を発見しました＞

＜長・暴走種の初回発見報酬として、増強進化ポイント4、融合進化ポイント4、生存進化ポイント4獲得しました＞

そして発見報酬來ましたぜ！　行値も全快したし、ついでに識別しておこう。

＜行値を1消費して『識別Lv1』を発します＞ 行値　24/25（上限値使用：3）

『源グモ』

種族：黒の暴走種

進化階位：長・暴走種

やっぱり長か。それにしても源グモってお前……。いやまぁ確かに源だけどさ。ってなんか近付いて來てるし！？　ん？　狙いは俺じゃないのか。……なるほど、すぐ近くにクモの巣があるのか。迷い込んで來たのか、一般生の蟲が巣に捕まってるな。

あ、よく見ると源グモが近くにいる時のコケがキラキラとってる。これに蟲がき寄せられて、クモの餌食になってるのか。コケの繁用の源ってもしかしてこの源グモ……？

この黒の暴走種の源グモは暗闇に適応するんじゃなくて、明かりを燈す方に進化したんだろう。こいつを倒したら『進化の軌跡・の欠片』とか落ちたりしないかな。……気にはなるけどそれは後回しにするか。気付かれてないみたいだし、戦闘するにはまだ早い。とりあえず、気付かれるまではもっと詳しく調べていこう。

源グモをやり過ごし、更に窟の奧を目指していく。時折カサカサと蟲がくような音が聞こえてくる。これは下手したらゴキブリやらムカデやらの害蟲系の蟲がいる可能がありそうだ。さっきの源グモといい、初期エリアではいなかった系統のモンスターが出現するようになってるか。

確かサヤがクモが苦手で、ハーレさんがゴキブリが苦手って言ってたっけ。みんなでここに來る時は要注意したほうが良いかもしれない。苦手生フィルタの設定は必須だな。

さてと気になる點はいくつか発見出來た。この『常闇の窟』、結構広い上にあちこちに分かれ道がある。これは勝手な推測だけど、それぞれの分かれ道の先ってんなエリアに繋がってるんじゃないか……？　それこそ他の初期エリアとか。

何よりも気になったのが、分かれ道の1つの先に多分海水っぽい地下湖があった事だ。ちょうど現在地もこの湖だ。これ、本當に海水なら海に繋がってるんだろう。薄っすらと地下湖の中に奧へと進む水路みたいなのもあったし、魚もちらほら居たんだよな。……あとイカっぽいのが見えたんだよね。だから海水じゃないかと思ったんだけど。

全てのエリアに特殊地形があるみたいな報もあったし、常闇の窟のり口はそこにあったものだ。……でもその場合だと、他のエリアでの窟のり口が開放前だと下手すれば出口が塞がっている可能もある。ちょっとこれ以上の深りは無駄骨の可能も出てきた。そろそろ引き上げるとしますか。これは1人でやるには手が掛かりすぎる。報共有板行きの報だな。

それじゃ、窟そのものの探索はこの辺りにして実戦投の実験に移るとしますかね！　とりあえず目の前の地下湖が本當に海水か確かめてみようじゃないか。