《Monsters Evolve Online 〜生存の鍵は進化にあり〜》第106話 競爭クエストの戦い 後編
ルアーが淡い緑をした魚へと纏屬進化した。ルアーの周囲を取り巻くように緑の風が纏われている。纏風か、あれもいいな。
……とりあえず変な流れになったけど、気を取り直して戦おう。纏屬進化を使ってるのは向こうだけじゃない。俺も使用中だし、ヨッシさんの『進化の輝石・氷』もある。勿無いけど、『進化の軌跡』もいくつかあるしな。
「まずはケイを優先排除! 次點で木だ! 『ウィンドボール』!」
「おう! 『手長』!」
ルアーの風魔法と共にイカが足をばしてくる。これは俺を捕獲して風魔法で切り刻むつもりか。そんなに簡単に捕まってやる訳にはいかないな。って事で猛ダッシュ!
「ちっ、あの狀態だと妙に移が素早いな!? 『空中浮遊』!」
「空中から魔法を使う気か!? そうはさせるか!」
ルアーが空に向かって泳いでいく。ちょっと前に『空中浮遊』については報共有板で見たな。纏風の付與スキルか、元々持ってるスキルかはわからないけど、空中だと厄介だ。魔法を上から一方的に撃たれたら堪らない。
<行値1と魔力値4消費して『水魔法Lv1:アクアクリエイト』を発します> 行値 24/25(上限値使用:4) : 魔力値 50/54
<行値を4消費して『水の作Lv5』を発します> 行値 20/25(上限値使用:4)
水球を3つ用意し、1つに飛び乗って移開始。個別に反発力の調整すると難易度上がるから、反発力高めに全部設定っと。俺だって変則的だけど空中の移は不可能じゃないんだよ!
「ちっ、用な真似をしやがる! 『アクアクリエイト』『水の作』!」
「ケイさん、私も行こうか?」
「いやヨッシさんはみんなと他の連中を仕留めていってくれ! ルアーは俺に任せろ!」
「分かった。でも必要ならすぐ呼んでね!」
「おうよ!」
互いに同じスキルを用いて、ルアーとの空中での水弾合戦が始まった。ルアーの水の作數は2つだから、作Lvは俺の方が上か? いや、手のを隠していると想定していた方がいい。同じ水魔法を互いにぶつけ合ってるが、俺の方がし威力が高い様子。これはステータスの魔力の影響か。
よし、これなら掻い潛って本狙いを……あ、ヤバい……。あの纏屬進化は風の自防で魔法を逸らすのか。破壊される程ではないけどこれは厄介だな。ルアーも水球では押し負けるのを理解して風魔法を織りぜて攻撃してくる。これならば迎撃ではなく回避優先で行こう。
行値を消費するタイプのスキルは同時に複數は使用できないから今の俺が使えるのは水の作だけ。それに比べると『空中浮遊』で空を泳ぐルアーは他のスキルも併用出來るから厄介だ。
ここはやっぱりヨッシさんに援軍を頼むか……? ……でも、ちょっと博打にはなるけど狙ってる事もあるから、出來れば1対1の魔法戦がましい。よし、援軍を頼むのはそれに失敗した時。それまでは他の相手の數を削ってもらおう。
幸いな事に水の作の制の扱いは俺の方が長けているようだし、まだ充分に対処できる範囲だ。
「……なんだ? 水の作以外は使わないのか?」
「……教える訳がないだろ」
「そうか。水の作で空中に浮いてて、他のスキルが使えないって事か」
「……」
確かにその通りで同時にスキルが使えないという制限はあるから、間違いなく不利だ。狙っている事もぶっつけ本番でうまく行くかも分からない。だからといってルアーを空中で自由に泳がせていては危険なのもまた事実。本來ならヨッシさんと2人がかりで抑え込むべきだろう。
だが、だからこそルアーが油斷をする可能があるから、賭ける価値はあるだろう。とはいえ、しのミスが大ダメージに繋がりかねないのもまた事実。慎重に行かないと……。
かといってルアー相手だけに集中する訳にもいかない。多なりとも地上での戦闘狀況も確認しておかないと。どうも2ヶ所に分かれ戦っているようだ。こっちはサヤ&ヨッシさんとイカ&キツネの対決だな。
「なんとも貴方達のリーダーもかなりの手練ですね。初の対人戦がここまで楽しいものになるとは思いませんでしたよ!」
「そりゃどういたしましてかな! 『アースクリエイト』『投擲』!」
「魔法まで使ってくるのですか!? 『シーウォータークリエイト』『海水の作』!」
サヤが目潰しに砂の多い魔法の土を生して、イカに目掛けて投げつける。それをイカは名前的にはおそらく海水魔法なのだろう、海水を生して防に回していた。
「ヨッシ、今だよ!」
「任せて! 『纏屬進化・纏氷』!」
「な!? 他にも『進化の輝石』の所持者がいんのかよ!?」
「進化の途中は邪魔しないんだよね?」
「くっそ、あんな事言うんじゃなかったぜ……」
「くっ、ですが進化中ではないあなたには適応されませんよ! 『シーウォーターボール』!」
「そのくらいなら私には効かないよ! 『爪撃』!」
ヨッシさんも纏屬進化したのか。青白いのに覆われて卵型になった後にのが砕け散る。ヨッシさんの纏屬進化もすぐ終わり、キラキラとを反する氷を所々に纏った姿になったヨッシさんが現れる。おーなんか神的で格好いいぞ、ヨッシさん。
「負けてられるかよ! 『ファイアクリエイト』!」
「纏屬進化はどんなじだろ? 『アイスクリエイト』!」
「くそっ、相殺されたか!」
「まだまだ行くよ。『同族統率・纏氷』! 行け、ハチ2號!」
「なっ、氷で出來たハチだと!? げっ!?」
おー氷製っぽいハチ2號が當たりしてキツネを凍結の狀態異常にしていた。……統率下にあるハチってもしかして本の屬の影響を強くけるのか? とにかく軽く見たじは優勢のようだし任せておいて問題ないな。さてあんまりよそ見してばっかりしてもいられない。おっと、危ない。今の水弾は相殺ギリギリだったな。
「仲間が気になるのは俺も同じだが、ちょっとよそ見し過ぎじゃねぇか?」
「やっぱやるな、ルアー!」
「その言葉、そっくりそのまま返してやるよ! 『ウィンドボール』!」
そしてルアーの攻勢が激しくなっていくが、ヒラリヒラリと躱していく。やばい、結構ギリギリだ!? だけどヨッシさんの纏氷を見て作戦を思いついた。それにはルアーを弱らせ地面に叩き落とす必要がある。出來れば他の敵も弱らせてもらって、固めてもらっておく必要もあるか……。
ちょっとぎりぎりで厳しいとこではあるけどアル&ヨッシさんとカメレオンの戦いの様子も伺おう。全の戦況次第では作戦も変える必要があるし。
「アルさん、リーフカッターであぶり出して! そこからは私がやるから!」
「おう、任せとけ! 『リーフカッター』!」
「ちっ、広範囲攻撃持ち相手じゃ相が悪いな」
「そこだー! 『散弾投擲』!」
「くそっ! また散弾かよ!? 『保護』!」
あー傍から見ればよく分かる。圧倒的にアルとハーレさんが優勢だ。さっきの散弾の弾は前に作った泥団子だな。泥がへばりついて、カメレオンの保護の効果が発揮しきれていない。そしてカメレオン本人はその事に気付いていないようだ。
「『投擲』『投擲』『投擲』!」
「『スタブルート』!」
「くっそ! 何で場所がバレるんだ!?」
よし、どっちの戦いも優勢だからルアーに援軍はないだろう。これなら俺はルアーの相手に集中出來る。徐々に高度を上げて、分斷といこうじゃないか。
「くそ、あいつ泥まみれになってるのに気付いてないのか! 『アクアクリエイト』『水の作』」
「おっと、そうはさせないぞ」
「ちっ、まずはケイを倒さないと話にならないか!」
カメレオンの泥を落とす為に水球の1つを差し向けていたが、俺の水球で妨害する。そんな事をさせるわけがないだろう。ルアーは俺を倒さないとどうしようもないと判斷したのか、追いかけて高度を上げてくる。
そこからしばらく空中戦を続けていたが……演技をするつもりだったけど、ガチで水の作の時間切れが迫ってきたな。そろそろいい高度だし、ここらで博打の実行しますか! 水の作を解除っと。さぁ絶好の隙だ。ここを逃せば再発もすぐだからな。
「水の作の時間切れか! 『ウィンドボール』!」
ルアーは俺に目掛けて風魔法を放ってくる。自由落下を始めた俺に再び水の作を使う隙を與える気はないらしい。よし、それでいい。それこそ俺の狙いだ。今までの検証報、推論、取得のコツ、全てを合わせれば分の悪い賭けではないはず。
<行値を4消費して『の作Lv3』を発します> 行値 16/25(上限値使用:4)
狙いは風魔法の破壊のただ一點。イメージは注の中にをれる、そして必要なのは攻撃部位。一度纏樹の纏屬進化をしてから、なぜか取得可能になったスキルの1つ。
「なっ!?」
「博打には勝ったぜ!」
<規定の條件を満たしたため、スキル『魔力集中』を取得しました>
ルアーの意表をつき『ウィンドボール』は俺のによって破壊する。まさかこのタイミングで魔法が魔法以外の別の手段で破壊されるとは思わなかっただろう。そもそも使えるならとっくの昔に使っている魔力集中を土壇場で取得するとは思うまい。あれは上限値使用のスキルだから、他のスキルとも併用可能だからな。
ルアーは赤の群集の主力プレイヤーって話だから、もしかしたらコケが魔力集中を使えないという報を持っている可能すらある。他にもコケのプレイヤーはいるだろうしな。
そして、ここからが詰めだ。落下してルアーとの距離が開き過ぎないが勝負!
<行値上限1使用と魔力値2消費して『魔力集中Lv1』を発します> 行値 16/25 → 16/24(上限値使用:5): 魔力値 48/56
<行値3と魔力値12消費して『樹木魔法Lv3:コイルルート』を発します> 行値 13/24(上限値使用:5): 魔力値 36/56
意表をつかれたルアーの風の自防をが切り刻まれながらも、何とか突破してが巻き付いて絞め上げる。思わずつい発したけども、魔力集中は樹木魔法には重ねがけは可能なのか? ……個別に威力測定はしてないから分からないけど、これは後で要検証だな。なくとも今、ルアーを捕縛しているには茶と緑の混ざったようなのオーラが纏っているから、木が魔力集中を使えるのは確定だろう。
俺がぶら下がったままの狀態では上手く空中を泳げないのか、ルアーも俺と共に落下し始める。ヒレとかもで一緒に絞め上げてるからまともに泳げないのか? まぁとにかくこのまま落下すればルアーは大ダメージ、俺としても朦朧の狀態異常は避けられないだろう。このまま落ちればの話だが。
「一何をした!? それにこのまま道連れに落ちる気か!?」
「んなわけ無いだろ。みんな、それぞれの相手を1ヶ所に固めろ!」
「ちっ、どうするつもりだ!?」
結構な上空で戦っていたので、地面までには落下し切るにはしばらく猶予がある。それでもそんなに時間はないから即座にいてもらえるといいけども。
ルアーが足掻き、魔法を連発しているが落下中な上にすぐ近くであるために大したダメージはけはしない。今の狀況で俺に大ダメージを與えるというのはある意味で自滅を意味している。俺を倒せても、自分で自分に朦朧の狀態異常をれる事になり、そうなればおそらくまともに泳げずに結局落下するだけだ。
「ケイ、これでいいかな?」
「ここでいいか?」
「おう、良いぜ! どうするつもりかって答えはこうするつもりだよ!」
「くそったれー!?」
サヤに投げられた凍結の狀態異常のキツネとイカ、そしてハーレさんの泥団子で保護を封じられたカメレオンはアルに捕縛された狀態で1ヶ所に集められる。なんとか逃げようと暴れるルアーをで振り回して更に勢いをつけ、地面に向けて解放し叩き落とす。盛大に地面に叩きつけられたルアーはピクピクといてはいるものの大ダメージをけてHPがかなり減っていた。
いやーあの勢いだと水の防壁って間に合わないのは実験済み。まぁそうなる様にやったんだけどな。元々はルアーを捕まえた後にアルに引っ張って貰って叩きつけるつもりだったけど、結果オーライって事で。
「な!? ルアー!? くそっ!」
「連攜では遙かに上手というわけですか」
「こいつら、強い……!」
「ちっ、全員満創痍かよ……」
流石に相手も強かったから、みんなでも追い込んではいても仕留めきれてはいなかった。それでも相手は全員かなり弱っているし、ルアーは落下の衝撃でき取れそうにない。
そして俺はまだ空中にいる。とはいえ、俺も地面に激突するのは時間の問題だ。よし、ルアーを叩きつけた場所のコケの數は充分だし、最後の仕上げといこう。あの言葉を後悔しろ!
<纏屬進化を解除しました>
<『水陸コケ・纏樹』から『水陸コケ』へと戻りました>
<『腳移』『の作』『樹木魔法』が使用不可になりました>
<『群化』『群移』『群化解除』が再使用可能になりました>
<HPが群數へと置き換わります>
<『腳移』の発を解除したため、行値上限が元に戻ります> 行値 13/24 → 13/27(上限値使用:2)
<『魔力集中Lv1』の発を解除したため、行値上限が元に戻ります> 行値 13/27 → 13/28(上限値使用:1)
纏樹は解除。魔力集中も勝手に解除された。地面への激突防止に群化で移してトドメの下準備だ!
<行値を3消費して『群化Lv3』を発します> 行値 10/28(上限値使用:1)
<行値を1消費して『群移Lv1』を発します> 行値 9/28(上限値使用:1)
群化の範囲を手指定で最大にしてルアー達のいる場所を一気に網羅する。これで奴らは俺の手のだ。さて、ちょっと勿無い気もするけど、これも使ってみたかったんだよな。『進化の軌跡・火の欠片』を取り出して使用する。
<『進化の軌跡・火の欠片』を使用して、纏屬進化を行います>
ルアー達のど真ん中に移して、纏屬進化を行う。赤いのに包まれて卵型になっていく。さて、自分達が言ったことをどうするかな?
「くそっ! 今すぐ妨害をーー」
「進化中は妨害しないんじゃなかったかな?」
「かっこ悪いよね、ここで手の平を返すって?」
「あっ!? さっきあんなこと言うんじゃなかった!?」
「くそっ、今すぐ逃げろ!」
「凍結の狀態異常でけねぇよ……」
「俺もだ……」
「俺は捕まってるし……」
イカとキツネは凍結の狀態異常、カメレオンはアルが捕縛中、ルアーは落下ダメージで朦朧狀態。逃げようと思っても逃げられる狀態じゃない。狙いの定まっていないスキルを発して一か八かの妨害をしようとする事くらいは出來るだろう。だけどかっこ悪いもんな、自分達で駄目って行ったことを実行するのはさ。
<『水陸コケ』から『水陸コケ・纏火』へと纏屬進化しました>
<『発火』『火の作』『火魔法』が一時スキルとして付與されます>
<保持している屬との相の為、威力がし減衰します>
そして俺の進化が終わった。コケに赤みが増して、火のが軽く散っているようだ。屬の相で威力の減衰もあるのは流石に仕方ないか。そして一時スキルは3つで、どれもLv2と。
『進化の軌跡』は『進化の輝石』よりは若干劣るってじだな。『発火』は気になるけど、能がはっきりしないのは流石に使えない。ここは大予想の出來る火魔法を使うことにしよう。
<行値1と魔力値5消費して『火魔法Lv1:ファイアクリエイト』を発します> 行値 8/28(上限値使用:1): 魔力値 32/56
<行値を5消費して『火の作Lv2』を発します> 行値 3/28(上限値使用:1)
「うわっ!? コケが火を放って広がっていく!?」
「ちっ、朦朧でスキルが上手く使えねぇ……」
「……ここまでですね」
「あー対人戦の初戦は負けかー」
それまでの戦闘でも押されっぱなしだったルアーのPTメンバーはもう敗北をけれていた。そして俺の魔法産の火で4人全員を燃やしていき、HPがどんどんと減っていく。……なんかエフェクトがかかって焼きイカと焼き魚が出來ていってるね。こら、ハーレさん、よだれを垂らすな。
……もっと火力がしいな。そのうち手可能そうなら『進化の輝石・火』を狙ってみるか。これはLvが上がれば有用そうだ。あーでも威力の減衰もあるならちょっと微妙? 氷も風も実見たら魅力的だったしな……。
「おい、ケイ。今回は俺らの負けだ。だが、そのうち勝ってやるからな!」
「おうよ、けて立ってやる!」
そうしてHPが全部無くなったルアーのPTメンバーは全員がポリゴンとなって消えていった。まぁ多分、赤の群集の森林エリアに戻ったんだろうけど。
あー、スッキリした。ぶっちゃけ『進化の軌跡・火の欠片』を使う必要もなかったんだけど、進化は待つものだって言われたので絶絶命の時に待たせてやりたかった。ただそれだけ。まぁ5個あったしどこかで能確認もしておきたかったんだよな。
「とりあえずお疲れ様!」
「ケイ、最後はちょっとスカッとしたんじゃないかな?」
「まさか逆手に取るとはね! 流石、ケイさん!」
「……うん、この纏氷は使い勝手がよさそう」
「ヨッシさんの纏屬進化もすげぇな」
とりあえず、軽く休憩しながら反省會だ。まだこの後もクエストがあるんだけどな。
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