《【書籍二巻6月10日発売‼】お前のような初心者がいるか! 不遇職『召喚師』なのにラスボスと言われているそうです【Web版】》第9話 イベントに向けて準備
「ふぅ……今日は疲れたわ」
哀川圭は帰宅するなり、自宅のソファーに倒れ込んだ。
『ふぇええええん哀川さあああん。仕事終わらないでずぅうう手伝ってぐださいいい』
と泣きついてきた後輩の仕事を手伝っていたら、大分遅くなってしまった。コンビニのサラダと寒天で腹を満たすと、機材を準備し、ジェネシス・オメガ・オンラインへログインした。
ログインすると、そこは雪と石の壁に囲まれた、城塞都市だった。第二層は雪のエリアなのだ。ヨハンは適當な宿屋にり部屋を借りると、召喚獣ヒナドラを呼び出す。
「もっきゅ!」
「んきゅー!! うふふ、相変わらず可いわねーもうっ!」
召喚したヒナドラを抱きかかえると、そのままベッドにダイブする。そしてヒナドラを抱きしめながらゴロゴロと転がる。
「はぁあああ幸せ。私ここに住みたい……永住したい」
他人には到底見せられない顔で幸せを満喫したヨハンは、早く中級のバチモンも召喚したいと思うようになる。
中級クラスのバチモン召喚獣はソードエンジェル、バスタービートル、メテオバードの三。それらは《かわいい》というよりは《格好良い》部類の見た目をしているモンスターたちだ。
イベントでモンスターのクオリティを確認しているヨハンは、なんとしてもその三を自分の自由にしたかった。
「召喚してあんなことやこんなことを……ぐへへ。さて、そのためにはランキングイベントで勝たなくちゃね。一応確認しておくか」
ヨハンは切り替えが早かった。メニューからイベント予定を開き、ランキングイベントの概要を確認する。
【定期ランキングイベント開催】
日時:4月12日(土)10:00 14:00 19:00
《參加條件》
第二層到達。Lv:10以上
各時間のどれか一つに參加可能。事前にいずれかの時間に申し込み。
參加時間にログインしていれば、自でイベントエリアへと転送される。
イベントエリアではレベル帯ごとに30~50人ずつの部屋に分けられ、20分間のバトルロイヤルを3回行う。プレイヤーを倒した數、倒したプレイヤーのレベルからポイントが割り振られる。
「いっぺんに30人以上と戦うってことかぁ。不安ね。あのボスにもかなり苦戦しちゃったし」
ヨハンの脳裏に、昨日戦ったクワガイガーの姿が過る。辛勝だった。あの時こそ浮かれていたヨハンだったが、冷靜になってみれば、いろいろと反省點の多い戦いだった。
「參加條件が第二層到達ってことは、全員がクワガタを倒してきたってことよね。はぁ。みんな強いんだろうなぁ……」
「もきゅきゅ」
自信なさげにため息をついたヨハンを勵ますようにヒナドラが鳴いた。短い手でポンポンとヨハンを叩いている。
「そうよね。貴方の仲間を呼べるように、私頑張るわ」
「もっ!」
「ひとまず一層に戻るわよ!」
階層間の移はワープポータルで一瞬で行えた。
ヨハンが一層に戻ってきた理由はいくつかある。まず、ランキングイベントは次の土曜と時間が無い。火曜と金曜はジムがあるし、今日のように急な殘業がることを考えれば、準備に充てられる時間はそこまでない。
だったら、殘りの時間を一層のまだ攻略していないダンジョン探索に充て、マジックゴーレムのようなコモン召喚獣を集めるほうが自分の力を高めることになるのでは? と考えたのだ。
「よし。殘りの時間は全部探索に使うわよ!」
「わんわんわん!」
ヨハンは【もの拾い】スキル持ちであるイヌコロと共に、未探索のダンジョンへと潛っていった。
結果、レベルは16に上昇した。
「あの、本當にいいんですか? 釣り合ってない気がするんですけど?」
「いいのいいの。私が持っていても使わないから」
「やったー! じゃあトレード立です!」
そして、メニューから開けるトレード掲示板も活用する。召喚石を集める過程でゲットした鉱系の素材やレアアイテムを出品し、狙いの召喚獣を集めたのだ。
召喚師(サモナー)以外は召喚石の使い道がないので、面白いくらいトレード依頼が舞い込んできた。
そうして、《筋力》を50上昇する【筋力増強】を持つ召喚獣マッスラーを10個。
《防》を50上昇する【レアメタル】を持つメタルスライムを10個。
《用》を50上昇する【職人の手】を持つノームを10個。
全部で30個の召喚石を手にれることに功するのだった。
「ふう。結構頑張ったわよね、私」
「もっ」
金曜の夜。
飲みのいを斷ったヨハンは二層の宿屋にて、召喚獣ヒナドラと共にくつろいでいた。明日はランキングイベント。土曜だというのに午前中は仕事があるので、19時の部に參加予定である。その最終確認として、自分のステータスを確認していたのだ。
名前:ヨハン Lv:16
職業:召喚師(サモナー)
HP:30/30
MP:75/45(+30)
筋力:20(+500)
防:20(+550)
魔力:20(+500)
敏捷:20
用:20(+500)
頭 :カオスアポカリプス
:カオスアポカリプス
右手:カオスアポカリプス
左手:カオスアポカリプス
足 :カオスアポカリプス
裝飾:マジックリングZ
裝飾:なし
裝飾:なし
スキル
【初級召喚】【シフトチェンジ】【視覚共有】【スタン耐・小】
余った素材アイテムは売卻し、その金で最大MPを増やす裝飾品マジックリングZを購。
「これなら……一方的に負けることはないでしょ」
ぐっとびをして、ログアウトの準備をするヨハン。どうやら明日の仕事に備えて早めにログアウトするようだった。その背中をヒナドラが「大丈夫だよ」と勵ますように、見守っていた。
【1章完】脇役の公爵令嬢は回帰し、本物の悪女となり嗤い歩む【書籍化&コミカライズ】
公爵令嬢のアサリアは、皇太子のルイスに婚約破棄された。 ルイス皇太子が聖女のオリーネに浮気をして、公爵令嬢なのに捨てられた女として不名譽な名がついた。 それだけではなく、ルイス皇太子と聖女オリーネに嵌められて、皇室を殺そうとしたとでっちあげられて処刑となった。 「嫌だ、死にたくない…もっと遊びたい、あの二人に復讐を――」 処刑される瞬間、強くそう思っていたら…アサリアは二年前に回帰した。 なぜ回帰したのかはわからない、だけど彼女はやり直すチャンスを得た。 脇役のような立ち振る舞いをしていたが、今度こそ自分の人生を歩む。 「たとえ本物の悪女となろうと、私は今度こそ人生を楽しむわ」 ◆書籍化、コミカライズが決定いたしました! 皆様の応援のお陰です、ありがとうございます! ※短編からの連載版となっています。短編の続きは5話からです。 短編、日間総合1位(5/1) 連載版、日間総合1位(5/2、5/3) 週間総合1位(5/5〜5/8) 月間総合2位
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