《【書籍二巻6月10日発売‼】お前のような初心者がいるか! 不遇職『召喚師』なのにラスボスと言われているそうです【Web版】》第49話 襲撃イベント開催 ※挿絵注意

なんと9000人の方々にブックマーク頂けました。その期待を裏切らないよう、頑張っていきます。

煙條Pを見送ったヨハンは自分たちのギルドホームに戻ってきた。ミーティングルームにると、先ほどは居なかったゼッカも到著している。

「こんばんは、ヨハンさん!」

「はい、こんばんは」

「ヨハンさん、新メンバーが加したって本當ですか!? しかもレンマちゃんが、かなりの腕前の生産職だって言ってましたけど?」

「そうね、概ね本當よ」

「え、今なんで目を逸らしたんですか?」

ゼッカのジトっとした視線に耐えながら、円卓の一席に腰掛ける。すると、コンが耳打ちしてきた。

「なぁ魔王はん。仲間にしはったんはあの【変態】やろ? パーティになってくれはるような人、よう見つかったな」

あの見た目だ。コンは氷のダンジョンを攻略するためのパーティメンバーをどうやって見つけたのか気になっているのだろう。

「汚い手でもつこうたんか?」

「いいえ。むしろ向こうから組んであげると申し出てきたのよ?」

「それ、どんな聖人やねん」

「ハイハイ、注目! みんなこっち見て!」

と、一人ホワイトボードの前に立っているドナルドが手をパンパン叩く。先ほどから何かを熱心に書いていたのだが、それがようやく終わったようである。

「それじゃ、次のイベントの対策會議を始めるわよ☆」

「次のイベント?」

「……うん。お姉ちゃんが氷のダンジョンに行っている間に、告知があったんだよ」

「なので、私も會議に出席するため、急遽ログインしました!」

元々ゼッカは、今日は友達と約束があるから無理と言っていたのを思い出す。だがイベント告知が來たという事で、急遽予定を切り上げてログインしたのだ。

「イベント告知……噂のギルド対抗戦ってヤツかしら?」

「それが違うのよ~☆」

「ギルド対抗戦は3週間後や」

「……次のイベントは、ギルドホーム防衛戦だよ」

「ギルドホーム防衛戦……? この城を守るのがイベントってこと?」

ヨハンは首を傾げた。

「その通りよ。それじゃあヨハンちゃんの為に、もう一度イベントの概要を説明するわ」

第一回ギルドホーム防衛戦イベント

【開催期間】

次の月曜日~土曜日まで 合計6日間

モンスターの襲撃から、自分たちのギルドホームを防衛せよ!

○イベント期間中、ギルドホームのバトルエリア最深部にオーブが設置されます。プレイヤーは襲撃してくるモンスターからこのオーブを守り切ってください。

○モンスター襲撃は毎日11:00と20:00の【定期襲撃】と、完全ランダムの【ランダム襲撃】があります。時間は一時間ほど。

○襲撃モンスターを撃破すると、イベントポイントが貯まります。イベント終了後、素材アイテムと換可能。しかし、襲撃モンスターを倒しても経験値は獲得できません。

○イベント開始と同時に、各職業のギルド防衛用のスキルが解放されます。

〇今回のイベントでは、中継や配信は行いません。

「で、これがうちのホームのバトルエリアね☆」

ドナルドがホワイトボードを指す。先ほど書いていたのはこの図のようだ。見れば、このミーティングルームや個人で割り振った部屋などは襲撃の対象外らしい。図で書かれた部分だけがモンスターの襲撃ルートとなる。

「対象は王座の間、それに王座の間への部屋が三階層分と、庭とロビーなのね」

「そうね。ここでモンスターを待ち構えて、ブチのめすのが今回のイベントの概要ね☆」

ドナルドは指をポキポキならしながらそう言った。凄く楽しそうである。

「うち、夜の方の襲撃しか出られへんわ」

コンが手をあげて言った。それにゼッカも続く。

「私も。最終土曜日はともかく、平日は夜も厳しい日がありますね」

「ま、ワタシも晝は無理ねぇ……」

「……ボクはどっちも大丈夫だけど、ボクだけで守り切れるとは思えないな」

「わ、私は平日は全部無理かも……」

最後に夜8時に帰宅できたのは一いつだっただろうか。そんな事を思いながらヨハンはためいきをついた。下手したら土曜の最終襲撃のみの參加だってあり得る。運良く夜にランダム襲撃があればいいのだが。

「まぁ基本夜以外は無理よね。そこで、ヨハンちゃんとコンちゃんが集めてくれた召喚獣達の出番って訳よ☆」

「そ、その手があった!」

ドナルドの発言に皆顔を明るくした。最大500のモンスターを設置出來るこの暗黒の城ならば、誰も居ない時間帯に襲撃があったとしても守り切れるだろう。

「……庭に階層ボスを設置しておくだけで楽勝そう」

「せっかくやし、雑魚達も戦わせてあげたいな」

「じゃあやっぱり各部屋にボスを配置して……」

「問題は指示なしの召喚獣がどこまでやれるかや」

「ああ、召喚獣たちが城を守っているところ、見たいわ」

「……大丈夫だよお姉ちゃん。ボク、録畫機材持ってるから。適當に録畫して、見せてあげる」

「本當!? ありがとうレンマちゃん! 大好きよ!」

「……えへへ」

と、みんなであれこれ話し込む。そして。

イベント前日の日曜日は全員集合し、防衛召喚獣の設置と、イベント中、どの時間帯に出られるかの確認をすることを決め、この日は解散となった。

3つ目のレビューを頂きました。最大級の謝を!

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