《【書籍二巻6月10日発売‼】お前のような初心者がいるか! 不遇職『召喚師』なのにラスボスと言われているそうです【Web版】》第53話 もう これで 終わってもいい
イベント最終日の午前11時。竜の雛がホームとする暗黒の城でも、定期襲撃が行われていた。
庭の防衛を擔當していたゼッカは、敵味方併せて2000以上が犇めく庭の中で戦っていた。もう一人、煙條Pも居たのだが、早々に敵の集中攻撃に遭い落ちてしまった。これで今回の防衛には參加できない。
一人殘されたゼッカは黙々と剣を振った。もはや目に映るモンスターが敵か味方なのかもわからない。既にベリアルカーサンは城の中へと侵攻している。ゼッカに出來るのは、後を仲間に任せて、しでも多くの敵を倒し、モンスターが中へとなだれ込むのを防ぐことだ。
「ん……そろそろ、限界……」
健闘したが、流石に敵の數が多すぎた。ポーションで回復する時間もない。ゼッカのHPが盡きようとした、その時だった。
「何!?」
突如空が輝く。天空に巨大な門が現れ、ゆっくりと開く。そして、地上の敵を吸い込んでいく。
「あれは……天使?」
その門を開いたと思われるプレイヤーは、ゆっくりと後をけながら舞い降りてくる。それはここには本來居ないはずの……。
「悪魔……じゃなかったヨハンさん!?」
最終日夜から參加予定だったヨハンが降臨……もとい、ログインした。
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前日金曜日。軽く殘業を終わらせた哀川圭は自宅に帰ったものの、一週間の疲れが溜まっていたせいかそのまま寢てしまい、次の日も寢坊した。
そしてヨハンとしてログインし、急いでギルドホームに來て見れば、ゼッカが孤軍闘しているではないか。乗っていたメテオバードから飛び降り、敵に【ゲート・オブ・ヘブンズ】を発したのだ。
「ヨハンさん。今日は夜からの筈じゃ」
「予定が変わってね。今日は一日中遊べるのよ」
「本當ですか!? やった!」
「で、私は何をすればいいのかしら?」
「とりあえず、ここの敵を全滅させます」
「なるほど、簡単ね」
今のゲート・オブ・ヘブンズで敵の數は150程減って、味方の召喚獣達を除けば、敵のおおよその數は1500と言ったところか。
「行けますか?」
ポーションを使いながら、ゼッカが訪ねる。
「そうねぇ。まずは……【パワーエール】!」
ヨハンは中級召喚獣バックアップチアのスキル【パワーエール】を十回ゼッカに使用する。
これによりゼッカの筋力値に1000+される。
「ありがとうございます! これなら敵が豆腐みたいに切れますよ!」
「良かったわ。それじゃあ、私はちょっと準備があるから、それまで敵をこっちに近づけさせないようにしてもらってもいい?」
「任せてください! うぉおおおお」
やる気全開のゼッカが敵陣に駆けだしていく。それを見送りつつ、ヨハンはメテオバードの召喚を解除し、新たにプレレフアを召喚する。そしてプレレフアに【フラワー・オブ・ライフ】を使って貰い、自分でも【フラワー・オブ・ライフ】を使用。さらに【増】を使用し、二の分を生み出した。
「これだけじゃ、いつもと同じ……それじゃあこの敵を一度に倒すのは不可能だわ」
別に一度に倒す必要はない。
「けれど増した私は、私が作できる。私の使えるスキルも全て使える。ということは……増」
ヨハンは増した自分に、さらに増を使えと命じる。すると、増したヨハンからそれぞれ新しく二のヨハンが誕生する。さらに増。続けて増。
「うっ……なんか頭痛が……これが限界みたいね」
増に増を重ね、30のヨハンを生み出したところで、本のヨハンは軽い頭痛に襲われた。同時作の限界が訪れたようだった。
「本當は48揃えたかったけど、無理ぽいわね。殘念。それじゃ、みんなで一斉に! 【フラワー・オブ・ライフ】」
「「「「フラワーオブライフ」」」」
「続けて【闘魂・極】」
「「「「闘魂・極」」」
30の分ともなると、流石に個別に作するのは不可能に近い。なのでヨハンは30の分を、城を背に一列に並べると、それぞれに強化スキルを使用させた。
「それじゃあ一斉に行くわよ……」
そして、本と30の分達は、全員が同じポーズを取る。
「ヘラクレスオオカブトの構え・波!!」
計31人のヨハンから、バスタービートルのスキル【テラーズブラスター】が一斉に放たれる。敵は攻撃に気づくが、避けられない。どこに避けようと、逃げ場など無いのだから。
「え……大勢のヨハンさんが変なポーズを……ぐぇ!?」
前線で戦っていたゼッカもまた、ダメージこそ無いが、そのに飲まれる。そして、庭に居た全ての敵を殲滅することに功した。
「ふふふ。なんとかなったわね」
ハイタッチしながら消えていく分達を見送りながら、ヨハンは倒れたゼッカの方へと歩いて行く。
「ごめんなさいねゼッカちゃん。巻き添えにしてしまって」
「それはいいですが……あの、さっきのポーズは一?」
「ああ、アレはヘラクレスオオカブトの構えといってね……」
「へぇ、なんか変なポーズですね!」
「凄く格好良い……え、変? 変なの?」
「はい。でも、ヨハンさんがやっているからには、何か凄いがあるんですよね? 古武ですか? それとも……あれ、ヨハンさん? どこへ!?」
「ぐすっ……なんでもないわ」
ヨハンはもうあんなポーズしない! と誓いながら、城の中へと向かっていった。
流石にこのネタ使い過ぎたんで最後にします。
スクール下克上・超能力に目覚めたボッチが政府に呼び出されたらリア充になりました★スニーカー文庫から【書籍版】発売★
西暦2040年の日本。 100人に1人の割合で超能力者が生まれるようになった時代。 ボッチな主人公は、戦闘系能力者にいじめられる日々を送っていた。 ある日、日本政府はとあるプロジェクトのために、日本中の超能力者を集めた。 そのタイミングで、主人公も超能力者であることが判明。 しかも能力は極めて有用性が高く、プロジェクトでは大活躍、學校でもヒーロー扱い。 一方で戦闘系能力者は、プロジェクトでは役に立たず、転落していく。 ※※ 著者紹介 ※※ 鏡銀鉢(かがみ・ぎんぱち) 2012年、『地球唯一の男』で第8回MF文庫Jライトノベル新人賞にて佳作を受賞、同作を『忘卻の軍神と裝甲戦姫』と改題しデビュー。 他の著作に、『獨立學園國家の召喚術科生』『俺たちは空気が読めない』『平社員は大金が欲しい』『無雙で無敵の規格外魔法使い』がある。
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