《シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜》裏の裏は表だが裏の後ろは更に裏
総合評価が1萬を突破いたしました。皆様のおかげで作者はいきなりキャラが真上へ飛んでいくバグのように浮かれております。
未だ未者ではありますが、これからもシャングリラ・フロンティアを宜しくお願いします。
「自よりレベルの高いモンスターを「ヴォーパル」武を裝備した狀態で倒す」ことを條件に、全ての街に存在する特定のエリアに出現するヴォーパルバニーの案でバニー型モンスターの國「ラビッツ」に向かう。
この際ヴォーパルバニーは喋る事なく走り続けるので見失わないようにする事。
そこで彼らの國を襲うモンスター「兎食の大蛇」を倒す事で魔法【エンチャント・ヴォーパル】を獲得することができる。
効果としては武に「自よりレベルの高い相手に対してクリティカルに補正がる」と言う効果を付與するものであり、対ボスモンスターなどでは非常に有用であるため本格的にこのゲームをやり込むのならば必ずクリアすべきユニークシナリオである。
初心者へのオススメは跳梁跋扈の森に出現するヴォーパルバニーから手にる「致命の包丁(ヴォーパルチョッパー)」で貪食の大蛇を倒す、というもの。
余談であるが大量のヴォーパルバニー達で構された兎の國は兎好きのプレイヤーならば是非スクリーンショットの準備をしてほしい。
ラビッツでセーブすることは可能だがクリアした時點でリスポーンポイントが変更されるため、現狀ラビッツを訪れることができるのはこのユニークシナリオただ一度のみであるからだ。
これが俺が後にネットで調べて出てきたユニークシナリオ「兎の國ツアー(・・・・・・)」の概要である。
「いやぁ、今ラビッツはあなたの事で持ちきりなんですわ。あの黒狼に弱きでありながら果敢に挑む勇気! そして一撃も食らう事なく理想的な致命の一撃を當て続ける技量! まさにヴォーパル魂の現ですわ! 憧れますわぁ………」
「全くもって歯が立たなかったけどね」
「そりゃあ相手が悪すぎますわ。かの夜の帝王はおやつ覚でドラゴンすら喰い殺す最強種、神代の加護を持つ開拓者サン達じゃなきゃ今ここでアタシと喋る事すら出來ませんわ」
この兎、めっちゃ喋る。意気揚々と兎に近づいたらいきなり「お會いしたかったですわ!」と話しかけられた時は結構……いや、噓ついた、めっちゃビビった。バグで何の前兆もなく突然味方NPCがプレイヤーに攻撃を仕掛けてきた時くらいビビった。というかなんで喋ってるんだこのヴォーパルバニー、NPCだからか?
テコテコと歩く垂れ耳(ロップイヤー)のヴォーパルバニー?に歩幅を合わせつつ、俺はただひたすらにこの奇妙な兎に褒めちぎられていた。確かリュカオーンの呪いはNPCとの會話に影響があると書かれていたが、これがその影響なのだろうか?てっきり病原菌扱いでもされるんじゃないかと心では戦々恐々だったのだが、どうやらプラス補正だったようだ。
「それにそのに刻まれた呪いは夜の帝王があなたを餌ではなく一個として認めたって証!おとーちゃ……げふん、ウチのカシラが是非あなたに會いたい、という事でアタシが派遣されたってワケですわ」
「ふーん……その、えーっと」
「エムルですわ、よろしくお願いしますわ」
凄いな、このゲームのAIは察する(・・・)ことができるのか。絶対に敬語で話しかけないと返事すらしてくれないAIを積んだクソゲーとかあったが、それが正しく使われるとこうも真に迫るんだな。
「というか気になったんだけど、俺結構ヴォーパルバニー倒してるんだけど実は罠とかそういうパターンじゃないよな?」
「あはは、おと……カシラはそんなねちっこい事する方じゃありませんわ。それにアタシらだって積極的に殺しにかかってるワケで、まぁ殺されてもそれは當事者の自己責任ですわ。」
なんだか凄くシビアな死生観を語りつつも、俺とエムルは路地裏の更に奧の奧……先導無しでは辿り著けないような小さな建と建の隙間、地図上のわずかな空白へとたどり著く。
その場所に存在する奇妙な魔法陣……には目もくれることなく、小さな垂れ耳兎は壁の一部をぺしぺしと何やら叩き始める。
「ちょっと待っててくださいな……【座標移門(テレポートゲート)】!」
「おおっ」
恐らく魔法と思しき名前を唱えた瞬間、エムルがれていた壁が何やら先の空間が靄がかった門へと変化する。
「兎殿に直通のゲートを作れるのがアタシしかいなかったんですわ。ささ、行きましょかサンラクさん。」
「あれ、名乗ったっけ?」
「ふふふ、兎の報収集力を舐めるな、って話ですわ。」
実際はデータ的なメタい理由なんだろうが、まぁそんな細かいところまで探しする必要は無いだろう。ぴょこぴょこ跳ねるエムルの先導の元、俺は靄がかった門をくぐるのだった。
門を抜けると、そこはもふもふであった。
「ラビッツを訪れる人間の方は結構おりますが、兎殿を訪れたのはサンラクさんが初めてですわ。」
「へぇ。」
そこら中にヴォーパルバニー達がいるなんとも不思議な景を眺めながら、俺はエムルの言葉に心気持ち悪い笑みを浮かべる。
エムルの言葉が真実ならば、正真正銘このユニークシナリオは俺だけが知っている報ということだ。
俺はゲームはみんなでワイワイやるのも好きだが、MMOでみんな報を共有するべきだとはカケラも思わない。
なくともPvPやランキングが存在する時點で全てのプレイヤーは潛在的な敵でもあるのだ。報獨占? 上等、だったらそっちが隠してる報も開示しろって話だ。
挨拶がわりにPvPで略奪強盜裏切りが基本の協力ゲー(・・・)をやり込むと人の良心はかくも荒みます、クソゲーは用量用法を守ってプレイしよう!!
「こっちですわ! この先がおとーカシラのいるトコですわー!」
微妙に何弁か分からない訛りと「わ」が混ざってなんとも言えない言葉遣いのエムルが兎と比較して……いや、人と比較してもやけにデカい扉の前で跳ねながら俺を呼ぶ。
では、いざエムルの父親と思しきカシラとやらに謁見するとしよう。
ヴォーパルバニーはほぼ全てのエリアに出現するモンスターです、レベリング作業中のプレイヤーに新鮮な刺激(クリティカル即死)を提供してくれます。
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