《最弱な僕は<壁抜けバグ>でり上がる ~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~【書籍化】》―73― アレアトリオダンジョンの周回
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて二日目。
一日をかけて、報酬エリアまで來ていた。
「〈魔導書〉こい、〈魔導書〉こい」
と念じながら、寶箱を開ける。
中にっていたのは、〈鑑定〉が手できる習得の書だった。
「〈鑑定〉なら、この前お金払って手にれたばっかりだよ!」
そのために、結構な大金を払ったはずだ。
手にれる未來がわかっていれば、わざわざ買わなかったのに。まぁ、そんな後悔しても意味はないんだけど。
一応〈理攻撃クリティカル率上昇・小〉ときのように、すでに手している場合でも使用したら、スキルがレベルアップすることがあったので、試しに使ってみる。
◇◇◇◇◇◇
スキル〈鑑定〉の所持を確認しました。
同名のスキルを二度習得することはできません。
◇◇◇◇◇◇
あ、駄目だった。
〈理攻撃クリティカル率上昇・小〉の〈習得の書〉は譲渡不可だったけど、この〈鑑定〉の〈習得の書〉は譲渡することが可能だ。
その違いがあるせいで、結果が異なるのかもしれない。
明日、もう一度アレアトリオダンジョンを攻略して、次こそ〈魔導書〉が手にることを願おう。
◆
三日目。
この日もアレアトリオダンジョンに來ていた。
「今度こそ、〈魔導書〉こい!」
と、願いながら寶箱をあける。
「あ、大きな盾だ」
◇◇◇◇◇◇
〈輝(こうき)の大盾(おおたて)〉
裝備推奨レベル:70
防力:プラス850
敏 捷:マイナス30%
◇◇◇◇◇◇
すごく良い能なんだろうけど、自分には使えない。
まず、自分のレベルが裝備推奨レベルに全く達していない。確か、推奨レベルを達していない狀態で裝備すると、本來の能を発揮できなかったはずだ。
しかも防力があがる代わりに敏捷がさがるので、高い敏捷を活かしたい自分のスタイルには合っていない。
まぁ、敏捷が下がること抜きにしても、こんな大きな盾を振り回すなんて僕にはできないんだけど。
ということで、せっかく手にれた〈輝の大盾〉は売ってしまいたいところだが、それをすると目立ちそうだから、とりあえず〈アイテムボックス〉にしまっておこう。
◆
「次は剣か」
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて四日目。
手にれた報酬は大剣。
しい〈魔導書〉は中々出てきそうにない。
◇◇◇◇◇◇
〈強靭(きょうじん)な大剣(たいけん)〉
裝備推奨レベル:70
攻撃力:プラス1200
敏 捷:マイナス20%
◇◇◇◇◇◇
「これも使えそうにないや」
裝備すれば圧倒的な攻撃力が手にるんだろうけど、〈輝の大盾〉と似たような理由で自分には向いていないだろう。
これも〈アイテムボックス〉で保管しておこう。
◆
「今度は弓か……」
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて5日目。
手にれた報酬を見て、僕はそう呟く。
◇◇◇◇◇◇
〈雲雀(ひばり)の弓(ゆみ)〉
裝備推奨レベル:70
攻撃力:プラス750
敏 捷:マイナス30%
程:長
裝備することで命中率がし上昇する。
◇◇◇◇◇◇
たぶん良い能なんだろう。
試しに、弦を引いてみる。
「ふぐぐぐぐっ」
引くだけで苦労するようじゃ、弓矢なんて自分には到底使えないんだろう。
そもそも弓を扱うにはスキル〈弓技〉が必要だし。
これもその他と同じく〈アイテムボックス〉行きだ。
◆
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて6日目。
「また〈輝な大盾〉かい!」
こんなの2つあっても仕方がないじゃん!
問答無用で〈アイテムボックス〉に送る。
◆
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて7日目。
「なに、これ……?」
っていたのは長さが1メートルほどの長い杖だった。
◇◇◇◇◇◇
〈暁闇(ぎょうあん)の杖(つえ)〉
裝備推奨レベル:70
知 :プラス1000
敏 捷:マイナス70%
詠唱時間が1.3倍長くなる代わりに、消費MPが50%になる。
◇◇◇◇◇◇
「強いのかな、これ?」
敏捷マイナス70%とか、詠唱時間時間が1.3倍とかデメリットばかりが気になり、強い武に見えない。
まぁ、魔法使えないから〈アイテムボックス〉行きに変わりないのだけど。
◆
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて8日目。
「そろそろ〈魔導書〉よ、こい!」
と、念じながら寶箱を開ける。
「また〈輝な大盾〉だ!」
僕の中で〈輝な大盾〉は一番の外れ枠だ。
こんな3つあっても仕方がないでしょ!
◆
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて九日目。
「よりによって、2連続〈輝な大盾〉とか……」
流石に、ちょっとキレそうになる。
明日こそ〈魔導書〉がでることを願おう。
◆
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて10日目。
「次は〈雲雀の弓〉か……」
弓も僕の中では大外れだ。
なんで、こうも〈魔導書〉がでてこないのかな。
本當にこのダンジョンで〈魔導書〉がでるのか、疑いたくなってきた。
◆
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて11日目。
「おっ、短剣だ」
寶箱から出た武、そう口にする。
◇◇◇◇◇◇
〈漆黒(しっこく)の短剣(たんけん)〉
裝備推奨レベル:70
攻撃力:プラス650
敏 捷:プラス300
防力:マイナス20%
◇◇◇◇◇◇
防力のデメリットが気になるが、今の攻撃に當たらないように敵を倒すという僕のスタイルにぴったりの短剣だ。
僕のレベルが裝備推奨レベルの70になったら、使ってみてもいいのかもしれない。
それまでは〈アイテムボックス〉に保管しておこう。
◆
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて12日目。
今日、〈魔導書〉がでなかったら、今度の方針を見直そう。
道中のモンスターを倒しながら進んでいるおかげで、お金も溜まったし、このまま〈魔導書〉が出ないままだったら、お金を払って本屋で買ったほうが早いかもしれない。
「あ、本だ」
寶箱のっていたのを見て、僕はそう呟く。
もしかしたら〈魔導書〉かもしれないという期待を込めて、僕はステータスを表示させる。
◇◇◇◇◇◇
〈極めの書〉
ステータスの中で最も數値の高いステータスを10上昇させる。
◇◇◇◇◇◇
散々お世話になった〈極めの書〉だった。
パイラルダンジョンの〈極めの書〉と違い、『譲渡不可』の文言がないので、売ることは可能なようだ。
とはいえ、もったいないので自分に使うけど。
◆
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて13日目。
「いい加減〈魔導書〉來て……」
ヘトヘトになりながら報酬エリアまで來ていた。
このアレアトリオダンジョン、難易度が高すぎるから周回するにも、今までのダンジョンに比べて一苦労だ。
「また本だ……」
寶箱にっていたものを口にする。
といっても期待はしない。
どうせ〈習得の書〉や〈極めの書〉で、〈魔導書〉なんかではないはずだ。
◇◇◇◇◇◇
〈習得の書〉
スキル〈持久力強化〉を習得できる。
◇◇◇◇◇◇
「まぁ、ありがたいんだけど」
持久力が強化されたら、周回がもっと楽になるだろうし、非常にありがたいスキルではある。
だけど、やっぱり〈魔導書〉でなかったため、喜びは薄い。
◆
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて14日目。
手にれたのは〈輝な大盾〉だった。
「うわぁああああああああ!」
気が狂いそうだったのでんだ。
◆
アレアトリオダンジョンの攻略を初めて15日目。
「また、本だ……」
といっても、どうせ〈習得の書〉や〈極めの書〉なんだろうし、全く期待はしていない。
◇◇◇◇◇◇
〈魔導書〉
初級魔を學べる。
◇◇◇◇◇◇
「え……っ」
どうやら魔導書だったらしい。
実際手にれてみると拍子抜けしてしまい、実が湧いてこない。
「や、やったー」
とはいえ、嬉しいことには変わりないので腕をあげて喜ぶが、どうにも演技臭くなってしまった。
◇◇◇◇◇◇
アンリ・クリート 14歳 男 レベル:48
M P:136
攻撃力:164
防力:125
知 :115
抵抗力:114
敏 捷:1302
スキル:〈回避〉〈剣技〉〈必絶ノ剣〉〈鑑定〉〈魔力作〉〈アイテム・ボックス・特大〉〈索敵〉〈持久力強化〉〈封印〉
稱 號:〈結晶を集めし者・極〉
◇◇◇◇◇◇
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