《最弱な僕は<壁抜けバグ>でり上がる ~壁をすり抜けたら、初回クリア報酬を無限回収できました!~【書籍化】》―100― 続・三巨頭會議
「共同戦線だと……?」
誰かがそう言葉をらす。
僕もクランの垣を越えた共同戦線を張るなんて、考えたこともなかったため、驚きを隠せないでいた。
それからエックハルトによる共同戦線の概要が伝えられた。
まず、レイドダンジョン攻略組とモンスター討伐組に冒険者たちを分ける。
モンスター討伐組には、ひたすら外にいるモンスターを討伐してもらい、イベントポイントを貯めてもらう。
イベントポイントは譲渡可能なため、一箇所に集めてもらう。その上で、ポイントを鍵と換し、レイドダンジョン攻略組がひたすらダンジョンを攻略する。
メリットとしては、レイドダンジョン攻略組とモンスター討伐組を分けることで、お互い集中して戦うことができる。
レイドダンジョンにるための鍵を手するのに、最低1萬のイベントポイントが必要だ。
一人で、1萬ポイントを貯めてから、ダンジョンを攻略しようとしたら、一人にかかる負擔が大きすぎる。
だから、レイドダンジョン攻略組とモンスター討伐組を分けたほうが良いのはその通りなんだろう。
「ふむ、レイドダンジョン攻略組とモンスター討伐組を分ける案はすでに〈緋の旅団〉でも出ていた。だが、それはクランがそれぞれやればいいのであって、共同戦線を張る理由にはならないと思うが」
そう口にしたのは、〈緋の旅団〉のリーダー、ゲオルグだった。
確かに、聞いた限りだと共同戦線を張る理由にはならないようにじる。
「共同戦線を張る理由は単純ですよ。クランの垣を越えた最強のパーティーを作るためです」
対して、エックハルトさんはそう斷言した。
「最強のパーティーだと……」
誰かがそう言葉をらす。
確かに、興味深い単語ではある。
「えぇ、恐らくこのレイドバトルは厳しい戦いになる。そのためには、クランの垣を越えたこの町の最強のパーティーを作る必要があります」
確か、レイドダンジョンに複數人が一緒にれる鍵もあったはず。
ポイントがいくら必要なんだっけ? と思いながら、ステータス畫面を開き、レイドイベントのページに移する。
◇◇◇◇◇◇
〈レイドダンジョンの鍵〉
レイドダンジョン(中央)に場できる鍵(一人まで場可)
必要イベントポイント:1萬ポイント
〈レイドダンジョンの鍵〉
レイドダンジョン(中央)に場できる鍵(二人まで場可)
必要イベントポイント:2萬ポイント
〈レイドダンジョンの鍵〉
レイドダンジョン(中央)に場できる鍵(三人まで場可)
必要イベントポイント:3萬ポイント
〈レイドダンジョンの鍵〉
レイドダンジョン(中央)に場できる鍵(四人まで場可)
必要イベントポイント:4萬ポイント
〈レイドダンジョンの鍵〉
レイドダンジョン(中央)に場できる鍵(五人まで場可)
必要イベントポイント:5萬ポイント
〈レイドダンジョンの鍵〉
レイドダンジョン(中央)に場できる鍵(六人まで場可)
必要イベントポイント:6萬ポイント
◇◇◇◇◇◇
人數が増えるほど、比例して必要なポイントも増えていく。
ちなみに、7人が同時にれる鍵は存在せず、どうやらダンジョンに同時にれる人數は6人が限界らしい。
「すでに、我々で最強のパーティーの編を考えてきました」
そういって、エックハルトさんは用紙を皆に渡していく。
け取ると、そこには6人の冒険者の名前が書かれていた。どの人も、この町で強いことで有名な冒険者だ。
その中には、我らのリーダー、ロドリグさんの名前も當然のように書いてあった。
だが、肝心な僕の名前がない……。
「あ、あの……僕の名前がないんですが……」
恐る恐る僕は手をあげて、そう発言した。
「失禮ですが、アンリ様の現狀のレベルをお聞きしてもよろしいでしょうか?」
「64です」
正直に言ったほうがいいだろうってことで、僕はそう口にする。
「そのレベルですと、パーティーに加わるのは厳しいかと。このパーティーにいる冒険者は最低でもレベルが90近くありますので……」
そう言われると、僕からはなにも言えなくなる。
冒険者の強さをはかるのに、最もわかりやすいのがレベルに違いないからだ。
「くっはっはっ、諦めるんだな年。確かに、その歳でそのレベルはすごいが、上には上がいるってことだ」
〈緋の旅団〉のリーダー、ゲオルグにもそう言われてしまう。
だからといって、簡単には引き下がれない。
僕の目的は、貢獻度ポイントをたくさん集めて、強力な報酬を手にれること。
そのためには、なんとしてでもレイドダンジョン攻略組に加わる必要がある。
「その、急ごしらえで作ったパーティーだと連攜がうまくいかない可能があるかと思うのですが」
頭を絞り出して、思いついたいちゃもんをつけてみる。
「確かに、その可能はありますが、ここに書かれた冒険者たちは皆、一流の方々です。例え、急ごしらえのパーティーだとしても、連攜することは可能でしょう」
うぐっ、うまいことを反論されてしまった。
それでも、僕はまだ諦めたくない。
「イベントポイントを一箇所に集めるのは確かに効率的ですが、イベントポイントを使って、しいアイテムと換したい冒険者もなからずいるはずです。だから、イベントポイントを集めることに冒険者が反発する可能が高いと思いますが」
特に、僕の所屬する〈名も無きクラン〉は荒くれ者が多い。ポイントを奪われると知ったら、反発する冒険者は多いはずだ。
「確かに、その可能はありますね……」
と、エックハルトさんが顎に手を添え、一瞬だけ困った仕草をする。
「一応、我々のほうでイベントポイントを工面してくれた冒険者には相応の報酬を考えています。もちろん、どなたがどれだけのイベントポイントを集めたか記録した上で、それに見合った報酬を準備するつもりです。ですが、冒険者の中にはイベントポイントを我々に託したくないと考える方もいるのは確かでしょう。なので、この作戦を実行するには、あなた方の協力が必須なわけです。どうか冒険者たちが協力してくれるように、各パーティのリーダーに呼びかけてください」
そう言いながら、エックハルトさんは〈緋の旅団〉リーダーのゲオルグさんを見る。
すると、ゲオルグはそれに応えるように口を開いた。
「はっはっ、俺たち〈緋の旅団〉はなにも問題ないよ。このイベントは、この町の存亡を賭けた戦いだ。だから、皆、惜しみなく協力する」
ゲオルグさんが話し終えると、今度はロドリグさんに視線が集まる。
恐らく、一番の不安材料は僕たちが所屬する〈名も無きクラン〉に違いなかった。
「うちの連中には反抗的なやつも多いが、そういうやつは俺が直接ぶん毆れば言うことを聞くはずだ。だから、問題ないな」
実際、ロドリグさんの強さはクランに所屬する全員が知っている。そのロドリグさんの命令ってことだったら、皆大人しく聞くはずだろう。
「どうやら、どのクランも問題はなさそうですね。それでしたら、クランの垣を越えて共同戦線を張るってことよいでしょうか? なにか異議のある方はいらっしゃいますか?」
と、エックハルトさんが皆のことは見渡しながらそう口にした。
心、僕は納得していないが、下手に反論して不興を買う勇気もなかったので、大人しく黙ることに。
そして、異議を申し立てるものがいなかったため、クランの垣を越えた共同戦線が作られることがここに決定した。
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