《貓《キャット》と呼ばれた男 【書籍化】》32 泉の霊
・・・・・・(きみ)・・・(が、いずみ)・・・(のせい)・・・(か?)
・・・・・・(そうよ)・・・(ねこ)・・・(あなたの)・・・(ことは)・・・(ぐれた)・・・(から)・・・(きいたわ)
・・・・・・(ならば)・・・(はなしは)・・・(はやい)・・・(おねがいだ)・・・(やどりぎの)・・・(えだを)・・・(わけて)・・・(くれないか)
・・・・・・(だいしょう)・・・(に、なにを)・・・(くれる?)
・・・・・・(だいしょう?)・・・(せいれいは)・・・(なにを)・・・(もとめる)・・・(のだ?)
・・・・・・(はんりょ、)・・・(あい、)・・・(くれる?)
・・・・・・(きみは)・・・(とても)・・・(うつくしい)
・・・・・・(あり)・・・(がとう)・・・(では?)
・・・・・・(だが)・・・(おれには)・・・(むりだ)・・・(ほかの)・・・(ものは?)
泉の霊(ナイアド)は明らかに落膽したようだった。し考えて、彼はこう続けた。
・・・・・・(では)・・・(なまえ)・・・(くれる?)
・・・・・・(なまえ)・・・(あたえると)・・・(どうなる?)
・・・・・・(わたしの)・・・(そんざい)・・・(つよくなる。)・・・(あなたと)・・・(つながる)・・・(けいやく)
マートはし考え込んだ。あの老人とグレタとのつながりのようなものだろうか。以前、魔剣は霊魔法を使うには、霊と契約を結ぶ必要があると言っていた。もしそうなのであれば、、決して悪いことではないだろう。
・・・・・・(いいだろう)・・・(なまえを)・・・(あたえよう)・・・(いずみの)・・・(せいれい)・・・(である)・・・(きみのなは)・・・(みずにちなんで)・・・(ゆれうごく)・・・(なみ)・・・(といういみ)・・・(をもつ)・・・(うぇいう゛ぃ)
・・・(あり)・・・(がとう)・・・(ひとの)・・・(こよ)・・・(わたしは)・・・(うぇいう゛ぃ)・・・(ゆれるなみ)
泉の霊(ナイアド)の姿が、すこしゆらめいた。彼は手をばし、マートの左腕にれる。れたところに、水の波を連想させる文様が描かれた。
・・・(うぇいう゛ぃ)・・・(よんで)
そう告げて、泉の霊(ナイアド)はぼやけ、姿がみえなくなった。
「ウェイヴィ」
マートは左腕に浮かぶ文様にやさしくれながら言葉に出した。
輝く泉のそばに、一糸まとわぬしいが姿を現した。その姿は煽的であったが、同時に神聖なものもじられた。
「泉の霊(ナイアド)?貓(キャット)が呼んだの?」
ジュディは彼がなのを見て、すこし顔を赤らめつつもそう訊ねた。
「ああ、そのようだ。ありがとう、ウェイヴィ」
マートは、そのに近づき、軽く抱き合った。
「貓(キャット)よ、そなたとの絆に基づいて、私は姿を現した。そなたのむヤドリギの枝を授けよう」
「謝するよ、ウェイヴィ。そして、グレタにも謝を」
マートは、差し出されたヤドリギの枝をけ取った。
「貓(キャット)よ、我らの絆が長く続くことを願う」
ウェイヴィはそう言ってにこやかに微笑んだ。
場の雰囲気に気おされていたアニスが、ようやく落ち著きをとりもどした。
「貓(キャット)、泉の霊(ナイアド)となにか約束したのかい?」
「最初は、伴になってしいといわれたんだが、それは無理だと答えたんだ。すると、次に名前と契約ではどうかと聞かれた。それで、ウェイヴィという名前を彼にあたえたんだ」
「それは、ヤドリギの代償…に?」
「ああ、そうだ」
ヤドリギの代償と聞いて焦ったような顔をするジュディに、マートは微笑んで気にすることはないと首を振った。
「何も困ったことじゃないさ。ウェイヴィはとても魅力的だし。霊魔法使いとして、だれかと契約を結ぶ必要はあった。俺はウェイヴィと契約を結べてとてもうれしい」
ウェイヴィは、さらにをマートに絡ませるようにして、きつく抱きつき、微笑んだ。
「そ……そうなのね」
戸いながら、ジュディはそう言った。
「泉の水は活力の泉、疲れを癒す効果があるわ。貓(キャット)、どうぞ」
「ありがとう、ウェイヴィ」
マートはそういい、で汚れた手を綺麗に拭ってから、泉の水を掌ですくって飲んだ。ランペイジエイプとの戦いに疲れたに、冷たい泉の水が染み渡り、疲労がたちまち消えた。
「これは、すごい。他の3人に與えてもいいか?」
「貓(キャット)、あなたがむのならかまわないわ。でも、泉をで汚さないように注意して」
「ああ、わかった」
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