《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》努力の形
「ど……どうしてここに?」
四人の姿を見た俺は一気に酔いが醒めていく。
「それはこっちのセリフだ。ゴブリンしか狩れないお前がなんでここにいるんだ?」
ウォルターは相変わらずきつい目付きで俺を見てくる。
「おい、ウォルターこいつの元見てみろよ」
レッドがそう言うと四人は俺の元に注目する。
「シルバープレート……。ってことはゴブリンを卒業したのか。二階にいるってことは今日が初討伐なんだな?」
「あ、ああ」
その問いに俺は頷く。
俺たちの間に微妙な空気が一瞬流れるが、その空気を壊す人間がいた。
「やったねティム君。卒業おめでとう」
満面の笑みを浮かべて祝いの言葉を口にしたのはグロリアだった。
「まあ、おめでと」
続けてマロンもぼそりと呟くのが聞こえる。
「なんだいあんたら、いつまでも立ってるんじゃないよっ!」
そのままウォルターたちが立っていると、さきほど料理を運んできた恰幅の良いが注意してきた。
「すみません、私たちの同期が初めてコボルトを討伐したと聞いたので祝っていたんですよ」
グロリアが言い訳を口にするとは納得した顔をした。
「なんだい。あんたら同期かい? だったらそこに座んな」
「えっ? ちょっと……」
俺は慌てて異議を唱えようとするのだが……。
「ほら、椅子を一つ運んだからこれで平気だろ。ちょっと狹いかもしれないけど我慢しな」
そのまま立ち去ってしまった。
気まずい雰囲気が流れる。
「それにしても隨分と長い間上がってこれなかったのに急にだよね。本當に良かったよ」
酒とツマミが運ばれてきて各々がチビチビとやる中、グロリアが気を使って俺に話し掛けてくる。
「いや……別にたいしたことじゃ……」
すべてはスキルが手にったお蔭なのだが、コボルトを倒すくらいこの場にいる人間は全員とっくの昔に達している。褒められても素直に喜ぶことはできない。
「はっ、その大したことないコボルトに一年も時間を掛けやがったくせにな」
ウォルターはテーブルにコップを暴に置くと口元を拭った。
「確かにな。よく考えたら俺たちは最初の二週間で討伐したよな」
レッドも相変わらずの調子で俺をからかってくる。いや、酒がっているせいか普段よりも視線が絡みついている気がする。
「別にティムがコボルトを討伐できるようになろうがなるまいがいいじゃん」
マロンはつまらなそうにそう言うと炒った木の実を口に放り込んだ。
「そんな言い方おかしいよ。ティム君だって頑張ってるのに」
グロリアが悲しそうな顔をする。
「はっ! 頑張ってるだって? どう頑張ればゴブリンごときに一年も苦戦できんだよ?」
「コボルトを討伐した程度で満足しているような奴には俺たちの努力なんてわかんねえよ」
レッドとウォルターが口々に俺を責め立てる。
「うっ……それは……」
グロリアも同じパーティーで行しているので思うところがあるのだろう。
だけど、俺はウォルターを睨みつけた。
普段の俺なら言いたい放題言われても我慢していただろう。酒を呑んで酔っ払っていたせいもあるが、俺が努力していないという言葉だけは聞き捨てならなかった。
「なんだぁ、ティム。いっちょ前に文句でもあるのかよ?」
「スキルを手にれて恵まれている環境にいた奴が努力したって? 仲間に恵まれて時間を掛ければそのぐらい……」
できて當然。その言葉を飲み込むと俺はコップの取っ手を強く握りしめる。
これ以上は言っても無駄だ。こいつが俺の気持ちをわかることは一生ないだろう。
「二人ともいい加減にしな。酒がまずくなるよ」
「んだよぉ、マロン。こいつは今俺たちの努力を否定したんだぞ? 黙って引き下がれるかっ!」
「それはこっちのセリフだ!」
俺がウォルターを睨んでいると、マロンが詰まらなそうに言った。
「だったら勝負すればいいじゃん」
「「勝負?」」
俺とウォルターの聲がはもる。
「ティムが最近急長したのはスキルが手にったからでしょ? だったら、ティムとウォルターどっちの言葉が正しいのか比べてみればいいよ」
マロンはそう言うと勝負の條件を口にする。
「準備期間を一ヶ月設けて、その間にそれぞれが自分のやり方で努力する。そして勝負に負けた方が謝る。これでどう?」
「俺は構わないぜ、そこの腰抜けはどうかわからねえがな?」
「俺だって構わないさ」
俺はウォルターの挑発に即座に応じた。
「はい、それじゃあ決定。これ以上は騒がないことね」
それからグロリアは何度も話し掛けてきて空気を変えようとするのだが、既に酒を楽しむ気分ではなくなっていた俺は、しすると席を立ってその場をあとにした。
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