《【書籍化】Fランク冒険者のり上がり、俺だけができる『ステータス作』で最強へと至る【コミカライズ】》改裝する
「そっちの機は運び出して、買い取り業者に回してくれ。その後1階フロアは改裝して、2階は個人の部屋にするので清掃を優先で頼む」
現在、俺は借りた件に手をれるため業者に指示を出していた。
それというのも、この店は建ってから結構な年數が経っているので、建がボロくなっており、ところどころ隙間風やネズミが通るなんかもあった。
國に稅金を納めるため、俺とフローネの住居をここにしたのだが、住むところができたのなら、いつまでもパセラ伯爵家に居候しているわけにもいかない。
キッチンの方ではフローネが業者と真剣に打ち合わせをしている。
せっかくなので、壊れている調理道も含めて修理・メンテナンスをさせることにした。
そんなわけで、引っ越しのための作業に追われている俺たちだったが……。
「この荷は二階の部屋に運んでください」
俺たちの他に、業者に指示を出す人間を発見する。
「ガーネット、何をしている?」
俺が話し掛けると、彼は業者との會話を打ち切って走り寄ってきた。
「えっ、勿論引っ越しですけど?」
彼は首を傾げると當然とばかりに返事をした。
「お前もここに住むつもりなのか?」
「當然です! だって、フローネを買うお金の半分は私も出したじゃないですか?」
所有権は俺になっているが、オークション資金の半分は彼が出している。正當な主張に聞こえなくもない。
「実家の部屋の方が広いだろうに……。わざわざ住まなくてもいいんじゃないのか?」
こちらの住居には世話をしてくれる人間もいないのだ。わざわざ不自由な方に引っ越す理由がわからない。
「だって、私だって……と、一緒にいたいですし」
彼は顔を赤らめると俯き、ぶつぶつと呟く。
「なるほど、確かにガーネットはフローネと仲が良いからな。離れたくない気持ちは理解した」
あまりよく聞き取れなかったが『一緒にいたい』という部分は聞き取れた。
「だけど、家を出るとなるとパセラ伯爵が良い顔をしないんじゃないか?」
あの人は基本娘に甘い。先日、晩餐の時、俺が『フローネの住所登録で家を借りたのでそちらに住むことにします』と言った時も殘念そうにしながら何度も引き留められた。
俺でさえ、他に住むのを惜しまれたのだから、ガーネットもとなると許可が下りないのではないか?
「平気です。父様にも母様にも許可はもらいましたから」
「まあ、それならいいけどさ……」
彼の両親が了承しているのなら、俺から特に何か言うことはない。
「それにしても、一階フロアの改裝までするんですね?」
「ああ、俺たちが狩りをするとドロップアイテムが溜まっていくだろ? 棚を用意しようかと思ってな」
元酒場ということもあり、結構な広さがあるのだが、ここに店を出すつもりはない。古いテーブルなどは撤去して、しでも多くのアイテムを保管できるようにしようと考えている。
「なるほど、それにしてもフローネさんを購する費用に加えて、こんな件まで借りてしまうと、金銭が心もとないのではないでしょうか?」
「よくわかるな、今回の引っ越しと改裝ですっからかんになったよ」
「だったら、この後私と稼ぎに行きませんか?」
ガーネットがそんな提案をしてきた。
俺は建で働く業者の様子を窺う。皆やることがわかっているようで、忙しなくき回っている。
フローネを見ると、周囲の人間にバンバン指示を出しているので、ここは彼に任せても問題なさそうだ。
「そうだな、久々に二人で稼ぎに行くか」
「はいっ! えへへへへ、楽しみですね」
俺がそう返事をすると、ガーネットは微笑むと「今日はどこのダンジョンにお出かけしましょうかね?」とまるで遊びに行くかのように浮かれた様子を見せるのだった。
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聖女が來るから君を愛することはないと言われたのでお飾り王妃に徹していたら、聖女が5歳?なぜか陛下の態度も変わってません?【書籍化&コミカライズ決定】
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