《【書籍化】キッチンカー『デリ・ジョイ』―車窓から異世界へ味いもの輸販売中!―【コミカライズ】》異世界モテモテ記
人は、己にない能力や質を持つ者に惹かれやすく、同じ目的や趣味を持つ者と心が通いやすい。男が特別な関係を築く場合、どちらのタイプを選ぶかで未來は変わる。
なら、どっちでもいいさ。失敗したなーとじたらバイバイすりゃーいいだけだ。しかし、結婚はそうは問屋が卸さない。
結婚っつーのは、一生を共にするための契約だ。一般的には、ほど軽くは考えない。
だから、長考する。損得やや夢や希や……。
「それがさっ、第二王子と第三王子がフィーちゃんを取り合っててさ。候補の中から嫁を選ぶ立場なのに、ふたりがフィーの婿候補みたいな構図になっちゃて、大混らしーんだよね」
「うはーっ。他の嫁候補たちがかわいそうじゃん」
「そーでもないよ。さっさと決定して、殘ったほうをさっさと寄こせ! ってじで構えてるらしいって」
「……つえぇ」
「あったりまえだろ? どう転んだって、フィーと結婚できるのはひとりだけなんだからね。他の候補たちにとっちゃ、殘った王子の爭奪戦のほうが本戦って気分だろーさ」
「んで、當のフィブは?」
「王子たちの売り込みの嵐に辟易して、々と厳しい條件を突き付けてるみたいだ」
「條件って、婿になりたいならっつーやつ?」
「うん。あれを獲ってこい。これを作ってみろ。私がこう尋ねたら、どう答える? ってな合に」
マギーが羅列するあれこれを聞いて、俺の脳に『竹から生まれた月出のお姫様』語が過った。
これじゃ、どっちが王族かわからねぇな。
「はぁ~……。フィブも王子たちもモテモテだな」
「何? そのモテモテてのは?」
「あー、引く手あまたってのかな?」
それなりにこっちの世界で生活してても、お年寄りだけの暮らしの中じゃモテモテなんつー言葉は出てこなかったか。
「モテモテ~~。面白い響きだね。フィーが帰ってきたら、使ってみよーっと」
マギーに大うけしたらしく、連呼しながら笑ってる。
閉店してて人がいないからいいが、誰も通らないとは限らない。それも、野外用テーブルセットが謎に設置されているってのに、マギー姐さんは大木に向かって腕組して立っているんだ。
お菓子屋の主人に続き、店員まで妖さんとなんつー噂が立ったら危ないんじゃねぇ? なんぞとちょい心配だ。
「うまくいくといいな……」
「え? トールは反対してたんじゃないのかい?」
「碌でもない男はダメ! って言ってただけだ。その點、フィヴは慎重だってわかったしな」
「あははっ。フィールとは大違いだね」
そりゃ、実兄とは違うさ。別に、何があろーと嫁に行くな! とは言わん。
それに加えて、俺たちとは違う理でり立っている世界だ。俺が、こんな奴は認めねぇっつーても、あっちじゃそれが必要な資質だったりするかもだし。
ただなぁ。が最優先じゃない気がして、鳩尾あたりがグルグルする。
「料理や菓子だけしか注目してねぇ王子たち、ってのがなぁ」
「あー、それはねぇ……。でもさ、フィーも結婚より商売ってじだからねぇ。あっ、ちょいと待ってて!」
マギーは、連鎖的に何かを思い出した様子で店に戻っていった。
何事かと思いながら、森の爽快としさを堪能してると、片手に何かを持ちながら走して來た。
「これっ! フィー店長が試食してくれとさ。できれば、師匠にも味見してしいと言いつかってんだけど、頼めるかい?」
フィヴなら試食でも籠にれて運んでくるが、ちょいがさつさが目に付くマギー姐さんだ。木皿に乗った試作商品をそのまま持って走ってきた。
見た目は、鮮やかなオレンジの丸い蒸しパンだ。
俺は木皿ごとけ取ってキッチンカーに引きれ、紙皿に移し替えてラップした。
空になった木皿をマギーに返しながら、「焼いたんじゃねぇよな?」と問いかけた。
「そうそう。らかい焼き菓子を目指したんだけどさ、思うように膨らまなかったり、甘いパンになったりしてさ。それで……ばぁさんが作ってた蒸しパンを思い出して」
あ、それだ! 近頃のかわいい蒸しケーキやパンじゃなく、昔ながらの蒸しパンってなんだ。ふわっふわっつーらかさじゃなく、気泡が多くてクッションが増してるっつー……語彙がすくない己が恨めしい。
「じゃ、これはマギーが中心に立って作ってみたってことだな?」
「ふたりで始めようってところで、いきなり城から召喚がかかったんだよ。だから、材料の配分はフィーで作業はアタシ」
「頑張ってんなー」
「まっ、嫁修行のひとつだと思えば、ね」
またをよじりながら照れるマギーに笑い、お返しにとデュクセルソースを詰めた鉄の小鍋を渡した。
こいつは窓を通しても変質しないし、それを確認してからは料理換の際に使う容としては便利だった。フィヴたちも、中を移し替えて洗って返してくれ、今じゃ木皿と鉄鍋の行き來で換はなり立っている。
焼いたにかけたりすると味いと伝えると、マギーは目を輝かせて作り方を教えろと要求してきた。それを了解し、フィヴたちによろしくと言って、その日は終った。
わずかに未來へと前進する世界と日常。
何かが発見されれば、それはその世界の知識になる。
菓子だって香辛料の塊みてぇなソースだって、別世界の俺たちが教えたからと言って、それを作れる奴がいなきゃ夢まぼろしと変わりはしない。
だから、レイもフィヴも努力する。自分たちの世界に付かせるために。
「結婚かぁ……」
そして、また現実は未來へと進む。
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