白い犬…狼か。全真っ白のハスキー犬みたいだ。

えー。しかもふっさふさで飼い犬？ってくらい並みがよろしい気がするのだが、野生だよね？めっちゃ大きいし。今にも飛び掛かって來そうなほどの剣幕だし。

大丈夫？狼だと思ったら飼い犬でしたとかいうパターンじゃない？

まあ首ないし、テイムはしてみるんだけどな。

そんなことを考えてるうちに、クー太たちは両サイドに別れて駆けていき、クレナイは俺の橫で待機している。

白い狼はクー太たちに目をくれず俺に向けて威嚇している。睨み合うこと數秒、クー太とランが飛び出した。

白狼が前に出る形でそれを避け、こちらとの距離が近づいたのでいつでも移できるよう腰を落とす。なかなか自分からかない。視線はこちらだが、全を警戒しているようだ。

クー太たちはし離れて威嚇しているが、クレナイがどこにいるかわからない。流石は蛇である。あんなが大きいのに気配を消すのがうまい。まあクレナイなら上手くやるだろう。俺はランがいる側にしずつ移し一気に駆け出す。

「ガァッ！」

白狼も噛みつこうとこちらに突っ込んできたので鼻っ柱を叩くつもりで左手を振る。が、噛み付かれそうになったのですぐさま腕を引き戻して白狼と距離を取る。

めっちゃ怖いわ。あれ噛まれたら腕千切れるんじゃね？

まあテイムしたいし、逃げてもあちらの方が速いから逃げられないだろうからな。

気合いれて行きますか。

クー太とランがこの隙にも飛びかかろうとして牽制しているため白狼は俺に追撃をかけるようなことはしてこなかった。もう一度橫に回り込むように飛び出し今度は手を出さず噛み付きを避けに蹴りをいれる。

「ギャンッ」

よし、はいった！蹴りがはいりバランスを崩した瞬間クレナイが飛び出し腳に噛み付いた。クー太とランがすぐさま飛び出し當たりをかまし白狼が倒れ、俺はすぐさま駆け寄り、當たりをする勢いで白狼に取り付き押さえつける。

「このっ！大人しく仲間になれ！」

暴れようとする白狼のに乗り、地面に押さえ、クー太とランはそれぞれの手足に噛み付き、クレナイが口元にを巻きつけ拘束している。

程なくして白狼はグッタリとしたので、殺してないよな⁉︎と思ったが、アナウンスがはいった。

《白狼が仲間になりたそうにしています。テイムしますか？》

【Yes or No】

よっしゃ！Yes！

《白狼が仲間になりました。テイムした魔獣に名前をつけてください。変異をテイムしたことにより職業【テイマー】のレベルが上がります。職業【テイマー】のLvが上昇したため、基礎スキル【テイム】のレベル、個名【中野　誠】のLvが上昇します》

《白狼との戦闘により個名・中野誠のレベルが上がりました》

《白狼との戦闘により個名・クー太のレベルが上がりました》

《白狼との戦闘により個名・ランのレベルが上がりました》

《白狼との戦闘により個名・クレナイのレベルが上がりました》

おお！テイム＋全員レベルアップ！倒さなくてもレベルアップするのか！

『ご主人様…。重たいです…』

「ん？あ、すまんすまん。それと名前はハクでいいか？」

『いえ。負けて配下になったのです。謝罪は不要ですよ。ハク、ですか？はい、よろしくお願いしますね』

「おう！よろしく。にしてもずいぶん綺麗な聲だな」

『ふふ。ありがとうございます』

とても的な綺麗な聲だ。

クー太たちはとっくに噛みつくのをやめて離れている。ただやっぱ手加減できなかったのかハクの手足からはが滲んでいた。

「傷は大丈夫か？歩けるか？」

ハクは起き上がり確かめるようにし歩く。

『ええ。多痛みはありますが、行に支障はありません』

「なら良かった。これからよろしくな。ステータス確認してもいいか？」

『はい。確認していただいて大丈夫です』

「了解。それとこっちが俺の仲間のクー太、ラン、クレナイだ。よろしくな」

ハクは近づいてくるクー太たちに鼻を近づけ匂いを嗅いでいるようだ。てかクー太たちと比べるとハクは大きいな。初めて會った灰狼よりも斷然大きい。

クー太達が小型犬サイズで、クレナイは長いからなんとも言えないがクー太を三匹繋げたくらいだな。でハクは大型犬を更に一回りか二回り大きくしたじか。

立ち上がったら俺より大きそうだ。

そしてふさふさだ。

あとででさせてもらおう。

んじゃ魔たちが流している間にステータスチェックだな。

まずは俺のから。

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個名【中野 誠】

種族【普人】

職業【テイマーLv3(使役上限數♾)】

別【男】

狀態【　】

Lv【9】2UP

・基礎スキル:【拳Lv3】【防Lv1】

【速読Lv2】【造形Lv2】

【料理Lv2】【毒耐(中)Lv3】

【神耐(中)Lv7】UP 【回避Lv1】

【テイムLv3】UP【蹴Lv1】new

・種族スキル:【無特化】

・特殊スキル:【ステータス鑑定】【ボーナス(特)】

【テイム(特)】

稱號:【適応する者】【魔を屠る者】

【魔に好かれる者】

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レベルが戦闘で一つ上がって、職業が上がって一つと。神耐が上がっている…。上がりやすいなー。こうポンポンレベルが上がると神弱いって言われてるようで複雑だな。

それとスキルの詳細が変わってないか一応チェック。

テイムは変化なし。いやレベルが上がるとテイム枠が一つ増えるのが変化といえば変化だが、俺には関係ないしな。

新しく出た蹴はなんだろう。蹴り技の威力があがるとかかね。

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【蹴】

・腳をつかった攻撃時補正あり。Lv1腳強化

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【拳】の腳バージョンかな？

この強化って頑丈になるのかね。

次はクー太だな。

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個名【クー太】

種族【魔貍(亜)】

別【オス】

狀態【進化可能】

Lv【★10】3UP

・基礎スキル:【噛み付きLv4】【當たりLv2】

【気配察知Lv2】new

・種族スキル:—

・特殊スキル:—

・稱號:—

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ん！？レベルのとこに星マーク！狀態のところが進化可能に変わってるんだからレベル上限ってことだと思うが…。いや、その前に気配察知をみよう。

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【気配察知】

・五が鋭くなり、気配に敏になる。

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まあそのまんま、と。

んで星は？

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【★】

・レベル上限に達した証。

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やっぱレベルマックスってことだな！進化ができる！まあ狀態のところにも進化可能とは書いてあるからな。

よし、ステータスのチェックが終わったら進化だな！

お次はラン。

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個名【ラン】

種族【魔貍(亜)】

別【メス】

狀態【　】

Lv【9】3UP

・基礎スキル:【噛み付きLv4】UP【當たりLv2】

【気配察知Lv1】new

・種族スキル:—

・特殊スキル:—

・稱號:—

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クー太と同じで三つもレベルアップして、気配察知も覚えたか。

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個名【クレナイ】

種族【大赤蛇()】

別【オス】

狀態:【　】

Lv【7】4UP

・基礎スキル:【噛み付きLv3】UP

・種族スキル:【皮】

・特殊スキル:—

・稱號:—

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クレナイは新しくスキルは覚えずレベルアップのみだな。

にしても全員レベルが結構あがったな。

ハクが強かったのか、変異だから経験値が多かったのか。

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個名【ハク】

種族【森狼(亜種)】

別【メス】

狀態:【　】

Lv【8】

・基礎スキル:【噛み付きLv3】

・種族スキル: 【群狼】

・特殊スキル:—

・稱號:【変異】

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ふむふむ。森狼って名前の亜種だったのね。森狼って名前だと緑を想像するが、灰と白ってどうなのよ。緑の狼もいるかな？後ここ雑木林じゃなく森扱いなのかね。どうでもいいか。

レベルは高いな。クレナイが怪我せずに済んで良かった。

んでみんな覚えてる安定の【噛み付き】。

それと【群狼】と【変異】か。

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【噛み付き】

口と牙を使った攻撃時ダメージ量上昇。Lvが上がるほどダメージは上昇する。

【群狼】

群れの仲間が多いほど能力が上がる。

【変異】

や格、的特徴が異なって生まれた変異。

その種族とは異なった種族スキルを覚える。

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