《【書籍化】ファンタジー化した世界でテイマーやってます!〜貍が優秀です〜》26 現狀と同行者
今日はあと1話投稿できれば、ってじです。
日本中がこんな狀況になってたら會社も休みで無意味かもしれないが、一応電話はしておくべきだろう。
會社の番號を電話帳から出しかけるが、コール音が鳴り続け留守電に繋がった。もう一度かけてみても同じなので、今度は上司の番號を電話帳から出しかける。
何度かコール音が鳴り、電話が繋がる。
「あ、中居部長ですか?中野です。お疲れ様です。明日の出勤についてなんですが今お電話大丈夫でしょうか」
『中野。ボケたのか?今世界がどんなことになってるか知らないわけじゃあるまい。會社はどこも休みだ』
「え?あー。ちなみにどうなってるんです?お恥ずかしながら今日はテレビも新聞も見ていないもので」
『冗談だろう…?』
「いえ、本當なので是非教えてほしいです」
『はぁ。まず植の異常発生と異常長。野生の増加と見たこともない生が至る所へ現れた。これも知らないか?』
「あ、いえ、なんとなくは」
『そうか。簡単に説明するが、うちの會社は突然現れたツタに覆われていてることもままならない狀況だ。あとは飼い犬やら飼い貓、野鳥や園のもだったか?世界中でそういったが兇暴になったそうだ小型のはかなりの數が突然死したらしいが。社長の自宅で飼っていたのは大型犬だったからな。兇暴になった飼い犬に襲われ大怪我をして院だ。會社はもうダメかもな。まあうちだけではないが』
「そんなことになっているんですね。了解しました。あ、じゃあもし會社が再開するようなら連絡網とか回りますかね?ちょっと用があって明日も仕事に出れない連絡をするつもりで電話をしたもので」
『お前な…。今、非常事態宣言が出て外出を控えろとなっているんだぞ。外出したってどこもやってないしな。食材などは政府が配給してくれるらしいがそれも怪しいもんだ』
「ずいぶん大変なことになってるんですね…。わかりました。教えてくださりありがとうございます。部長も調にはお気をつけてください」
『ああ。中野、お前もな』
「はい。それでは失禮します」
電話が切れる。ふーむ。だいぶ大変なことになっているな。というか齋藤さんたちこの狀況知らなそうだな。知っていれば店員が戻るのを待つ、なんて世迷言を言っている高山さんと一緒にはいないだろうし。家族とかに電話したりしていないのか?
連絡先を換したことだし、一応連絡いれておいてやるか…。
部長から聞いた容を要約して齋藤さんへ送ってやる。コピーして森田さんにも同じ文面を送信。と。
これくらいしか出來ないが、まあ出來ることはやった。
それにしても…ホームセンターやってないよなぁ…。タクシーも無さそうだし。飲みと食べが手にったからマシか。
あ、一応先程のコンビニの會社にも連絡れておくか。
コンビニの會社の電話番號を調べかける。コール音が長かったが繋がった。なので先程の店舗で店員がいなくどうしても水分確保したかったためお金は多めにレジに置いて商品を貰った旨を話す。
すると営業が正常に戻った時點でまた連絡することがあるかもしれないと名前と連絡先を聞いてきたのでそれは教え電話を終える。
よし。これでいいだろう。戻るか。目的の照明は手にらなかったが…。
『ご主人様』
「ん、ああ。クロか。もう出てきていいぞ」
『ん。さっきの人たちはいいの?私が見張っててあげようか?』
「あー。その選択肢もありか。だがクロにはみんなを紹介したいし、進化もしてほしいんだ。このまま行こう。暗闇でも移は大丈夫か?」
『わかった。大丈夫』
ピロンッ。
齋藤さんたちかね。そういえば両親から心配をするようなメッセージってたな。
両親へ無事であること。そしてそちらは問題ないかと、返事をする。
んで齋藤さんはなんだろうか。
『両親に連絡してみたところ中野さんが言っている容とほぼ同じです。電車もいていないみたいですし、正直高山さんと何日も過ごすのは不安です。やっぱりついていっちゃだめですか?ミミも同じ意見です』
はぁ。まあそうなるわなー。でも俺も男だから警戒した方がいいと思うが、彼と比較すれば安全に見える、か?
あーもう。ここで突き放すことができれば送り屆けたり、友達を探しにいったりなんてしてやってないわ。くそ。
『今日は野宿になるが、それでもいいならばさっきの通りに來れば居る』
そう返事をしてやると、すぐ向かう旨が送られてくる。
はー。何やってんだ俺は。頭をガシガシ掻きながら待つ。
「クロ、おいで」
クロを近くに呼びでる。意外とすべすべしていてり心地はいいのだ。はぁ。クー太たちに會って癒されたい。
數分クロをで、どこが1番気持ち良さそうにするかわかってきた頃、突然クロが影に隠れた。そしたらすぐ足音が聞こえてきた。
「中野さんお待たせしました!高山がトイレに行ったタイミングで出てきたのでし遅くなりました」
「よ、よろしくお願いします」
「おう。森田さんも俺の方に來て本當によかったのか?」
「高山さんなんか怖いんです…」
そ、そうか。同意して付いてきたなら構わない。
「あ、そうだ。ライトとか持ってるか?攜帯のでもいいが」
「ありますよ!私もミミちゃんもライトは腰にずっと下げていましたよ?それにコンビニから電池も取ってきました」
へえ?登山にライトって必要なの?まあいいか。持ってるなら都合がいい。
「森に向かうがいいか?」
「はい!」
「え…?」
おい。森田さんそれは初耳ってじだぞ。
「齋藤さん、森田さんにちゃんと伝えたのか?驚いているが」
「え?あっ。ごめん!中野さんについて行こうとしか言ってなかった⁉︎ご、ごめんね?」
「はあ。森田さん、これから俺は森に用が有って戻る。嫌なら來なくていい。ただ危ない目に遭わせないようにはする」
「は、はい。ついて行きます」
「了解。じゃあ移しよう。あ、齋藤さん、移しながらステータスとクー太たちのこと説明してやってくれ」
「わかりました!それとメイとか齋藤とか呼び捨てでいいですよ?なんか呼び辛そうです」
「わ、私も、森田でもミミでも…」
「ん?そりゃあ助かるがいいのか?まだ會ってたいして経っていない人間にそんな気を許して大丈夫か?」
「大丈夫です!私の勘も大丈夫と言ってます!」
「わ、悪い人じゃないのはわかります」
…まあいいが。
「んじゃメイとミミって呼ぶな」
「はい!」
「よろしくお願いします」
それから來た道を戻る。その間テイムの事やクー太たちのことをメイが説明していた。初めは驚いていたようだが拒否反応はなさそうだ。ミミも順応早いかね。
一通り説明が終わったみたいなのでクロを出すことにした。
「メイ、ミミ。今から1匹、俺の仲間を出すから驚くなよ?」
「出す?」
「は、はい?」
「クロ、おいで」
呼びかけるとスルスルーっと外に出てきて俺の橫に並ぶ。
「大黒蛇のクロだ。よろしく頼むな」
「クロちゃんっていうの⁉︎かっこいい!」
メイがクー太たちの時みたいにクロに駆け寄った。
コイツ…魔が好きなのか?キャラ変わってんぞ。
ミミは取りすこともなく、ジーっとクロを見ている。
「ミミ。クロは安全だぞ?」
「あ、いえ、そうじゃくて…綺麗だな、と…」
あぁ。メイと同類ね。りょーかい。
「とりあえずそろそろ森だ。2人は後ろについてきてくれ」
「わかりました!」
「は、はい」
「そういえばクロ」
『ん?』
「ここら辺でどんな魔を見た?貍はいなかったか?」
『知らない。赤いのと緑のばっか』
「緑?」
『そう。私とクレナイと一緒』
え、なに?緑の蛇もいるの?みたことないし聞いたことないけど。いやまあ蛇と言ったら確かに緑っぽいイメージはあるけど、赤と黒以外もいるのか…。結構んな種類がいそうだな…。
日が暮れた森にるのは結構怖いな。貍か蛇を何匹がテイムしてから行こうかね?二人の護衛も必要だし。
森にる手前で止まる。
「メイとミミはここで待っててくれ。クロは2人の護衛。すぐ戻る。クロ頼むな」
『わかった』
「「え?」」
説明するのが面倒なんでそれだけ行って駆け出す。クロはなんとなくわかってくれたのだろう。
あまりクロ達と離れないよう森の外縁からし森の中へ耳を澄ませながら駆ける。襲ってくればよし、驚いて逃げるなら音がするだろうからその音に向かって走って蛇や貍ならテイムだ。
ん?ガザガサって音が聞こえる。こっちか。攜帯のライトを音のする方へ向ける。
「え…?」
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