《【書籍化】『ライフでけてライフで毆る』これぞ私の必勝法》カラースライムの地帯
ブックマーク200件を超えました。本當にありがとうございます。
高い高い目標を見據えて、今日も頑張って投稿です。
楽しんでいただければ最上の喜びです✨
地帯を進むことしばらく。
あちらこちらに小さな池が散見されるようになり、どこか水っ気が増えてきた。
「あ!みて! なんか違うやつがいるよ!」
「ほんまや……違いか?」
前方に見えてきたのは、先程までのスライムより一回りほど大きいもの。
何より目立つのが、その。なんと、黃に染まっている。
◆◆◆◆◆◆◆◆
名前:イエロースライム
LV:7
狀態:平常
◆◆◆◆◆◆◆◆
「ほほう。イエロースライム……どう見ますか?プロゲーマーのカナさん」
「プロゲーマーじゃなくてプロストリーマーだって言ってるやろうに…………
えーとアレやな。上位個ってところちゃいます?レベルもサイズもでかい」
ああそっか、なんだっけ。企業と契約しているのは同じでも、選手として大會に出る形と、あくまで配信者としてだけ所屬するのとで違うんだって前に言ってたね。
「ふむふむなるほど。上位個ですか」
「せや。スライム系はや大きさが変わるのが常道。に合わせた屬を持つのも多いな。今回は雷でも撃ってくるんちゃうか?」
なるほど、雷ねぇ。魔法を使ってくるとなると、これまでみたいにカナが前に出続けるわけにもいかない……かな?
すっと、カナの前に立つ。言葉をわすこともなく、彼も後ろに下がった。
『言葉はいらないとはまさにこのこと』
『本當にゲーム初心者?』
『ゲーム力以前に親友力が段違いな件』
ふふふ。カナとの呼吸に心されるのは素直に嬉しいね。
さて、相手はどうくるか。
「とりあえず……『GAMAN』」
イエロースライムを見據えて、仁王立ち。どんな攻撃でも、私は揺らぎはしない。
それに対しての奴の行は、果たして魔法だった。
ふるふると震えた流線型ボディから、黃の球が飛んでくる。
明らかにバチバチとしているけれど、もう使っちゃったから避けることも出來ない!
「っ……あれ?」
「ん、どした? 『ファイアボール』」
構える私に、雷撃のボールが直撃…………したんだけど。
……あれ?思ったよりも、全然痛くない。
「いや、思ってた衝撃が來なかったというか、なんというか…………あ、燃えた」
「そりゃ當たり前でしょ。あんたの力いくつあんのよ」
釈然としない想いを伝えているに、イエロースライムはあっさり燃え盡きていた。
力を見てみる。 減ったのは……3パーセントってとこ?
……ああ、なるほど。
「3パーセントくらいしか減ってない」
「でしょ?たかだか30分の1程度の攻撃をくらった程度で揺らいでたまるかいな」
確かに。これまでけた攻撃、どれもそれなり以上には重かったもんね。弱いのだとこんなものか。
『おかしい』
『カラースライムの魔法、結構痛いはずでは……?』
『弱い攻撃扱いしている顔ですよこれは』
『ま、まあ単発単だからね』
『うーーーん』
「因みに、數値としてはどのくらいやった?」
「んーと、100いかないくらい」
「ああ、ウチがけたらワンパンやわ」
『100は普通に痛い』
『三桁が既に痛くないってなんなの?』
『カナは一撃なのかww』
『レベル1桁なのに既にもうHPに30倍の差がある親友ズ』
『極端がすぎる』
ほえー。もうそんなに差がついてたのか。
まぁ、こちとらHPに全振り。カナは聞いたわけじゃないけど多分1も振ってないだろうからね。
「ま、そういう訳やから……護ってや?」
「ふふっ。任せなさい。後ろにいてね」
どんとを叩いて、任せろとアピール。
大丈夫。攻撃は一本も通さないよ!
『あー尊い』
『小さい方が大きい方を背中に庇うのって、凄くロマンあるよな』
『わかる』
『わかる』
『(が)小さいほう』
「はいそこギルティ。神の裁きね?」
『ひぃ』
『自業自得』
『言葉、気にいってて草なんだが』
『まさかの正式採用』
『栄すぎるw』
どうやって無禮者を処してやろうか考えているに、前方にまた敵影がみえた。
今度は3匹。青、黃、赤の三……って。
「信號機かいっ!!」
背中から痛烈なツッコミが飛ぶ。
あはは、早いね。
◆◆◆◆◆◆◆◆
名前:ブルースライム
LV:7
狀態:平常
◆◆◆◆◆◆◆◆
◆◆◆◆◆◆◆◆
名前:レッドスライム
LV:7
狀態:平常
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初見の2匹は、そんなじ。多分だけど水擔當と炎擔當かな?
しっかりとカナの前に出て、スライムたちを牽制する。
「……來い。 『GAMAN』」
仁王立ち。使った瞬間に、三の敵意が一気に向けられたのをじた。
三のスライムから、一斉に魔法が飛んでくる。
大丈夫。どれもまっすぐに私狙いだ。
「とっ……カナ!」
「はいよっと……『ファイアブレス』」
三つとも、確実にけ止めた。
同時に背後から火炎が放され、青と黃のスライムを燃やし盡くす。
「チッ!やっぱ赤は火耐もちかい!」
「『解放(リリース)』 任せて。 天罰!!」
生き殘っていた赤のスライムを、線が貫いた。
無事に倒しきれたようで、後には何も殘っていない。
「やったね!」
「ナイス連攜!」
三とも支障なく処理を出來たことを喜び合い、ハイタッチする。
えへへ。楽しいね。
[只今の戦闘経験によりレベルが9に上がりました]
「お、レベル上がったよ?」
「ウチもこれで7やわ」
「順調だね!」
『レベルアップおめでと』
『鮮やかだった』
『お互いが求める頃には既にいているの凄いよね』
『ほんそれ』
「みんなもありがとー。どんどん行くよ!」
「このままエリアボスまで行くで!」
おー、と小さく右手を突き上げる。
し歩くと、また前方にスライムが見えてきた。
今度は、黃が2匹と、緑、青、赤の総じて5匹。
◆◆◆◆◆◆◆◆
名前:ウィンドスライム
LV:7
狀態:平常
◆◆◆◆◆◆◆◆
「おー結構多いね?」
「それがこのエリアの特徴や。気を付けんと屬スライムの波に飲まれてまう」
「なるほどー。まぁでも?」
「問題なしってな!」
即座に『GAMAN』を使用。
スライムの攻撃は直線的でしかないようで。立ち位置さえ気をつければ、問題なく私がすべての攻撃をけ持てる。
そうして出來た隙を、うちの大魔が逃さず燃やし盡くして。
最後に殘る赤いスライムは、聖屬のカウンターで消し去った。
「完璧や!」
「流石カナ!」
「ユキも抜群やで!」
「えへへー」
一切の危なげなく、五のスライムも処理。
この分ならこのエリアは全く問題ないね。
『この二人、盤石すぎる』
『本當に2人か?』
『怖いもんないな』
『相良いのもあるけど、凄いわ』
コメント欄の盛り上がりが、また私にさらなる元気をくれる。
これは本當に、エリアボスまで屆いちゃうかもしれない。
さあ、この調子でいけるところまで行ってみようか!
カナは事前にかなり調べるタイプ。
ユキは初見のワクワクを大事にしたいタイプ。
格は異なる2人ですが、そこは大親友。全く問題は無いのです。
皆様からの(ブックマーク含む)応援のポイント、何よりも力になっております。本當にありがとうございます!
高校生男子による怪異探訪
學校內でも生粋のモテ男である三人と行動を共にする『俺』。接點など同じクラスに所屬しているくらいしかない四人が連む訳は、地元に流れる不可思議な『噂』、その共同探訪であった--。 微ホラーです。ホラーを目指しましたがあんまり怖くないです。戀愛要素の方が強いかもしれません。章毎に獨立した形式で話を投稿していこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。 〇各章のざっとしたあらすじ 《序章.桜》高校生四人組は咲かない桜の噂を耳にしてその検証に乗り出した 《一章.縁切り》美少女から告白を受けた主人公。そんな彼に剃刀レターが屆く 《二章.凍雨》過去話。異常に長い雨が街に降り続く 《三章.河童》美樹本からの頼みで彼の手伝いをすることに。市內で目撃された河童の調査を行う 《四章.七不思議》オカ研からの要請により自校の七不思議を調査することになる。大所帯で夜の校舎を彷徨く 《五章.夏祭り》夏休みの合間の登校日。久しぶりにクラスメートとも顔を合わせる中、檜山がどうにも元気がない。折しも、地元では毎年恒例の夏祭りが開催されようとしていた 《六章.鬼》長い夏休みも終わり新學期が始まった。殘暑も厳しい最中にまた不可思議な噂が流れる 《七章.黃昏時》季節も秋を迎え、月末には文化祭が開催される。例年にない活気に満ちる文化祭で主人公も忙しくクラスの出し物を手伝うが…… 《八章.コックリさん》怒濤の忙しさに見舞われた文化祭も無事に終わりを迎えた。校內には祭りの終わりの寂しさを紛らわせるように新たな流れが生まれていた 《九章.流言飛語》気まずさを抱えながらも楽しく終わった修學旅行。數日振りに戻ってきた校內ではまた新たな騒ぎが起きており、永野は自分の意思に関係なくその騒動に巻き込まれていく 《最終章.古戸萩》校內を席巻した騒動も鎮まり、またいつものような平和な日常が帰ってきたのだと思われたが……。一人沈黙を貫く友人のために奔走する ※一話4000~6000字くらいで投稿していますが、話を切りよくさせたいので短かったり長かったりすることがあります。 ※章の進みによりキーワードが追加されることがあります。R15と殘酷な描寫は保険で入れています。
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