《「もう・・・・働きたくないんです」冒険者なんか辭めてやる。今更、待遇を変えるからとお願いされてもお斷りです。僕はぜーったい働きません。【漫畫1巻+書籍2巻】》31 沒落の足音(子爵5)
次にエクス獲得に向けて王家より先にいたのは、ラードリッヒ子爵家だった。
愚かなる男であられるラードリッヒ子爵にれ知恵をした者が原因だ。
執事はあれからエクスの登用について手詰まりをじて躍起になっていたため、屋敷への警備が疎かになってしまった。
日に日に子爵からの無茶ぶりは増えるし、エクスの魔道は効力を失っていくしで、処理能力が低下してしまったから仕方ないのだが。
チリンチリン!
いつものように子爵の呼び出しベルが鳴って駆けつけた執事は驚いた。子爵の隣には、見知らぬ目付きの悪い客が平然と立っていたからだ。警護の隙を突いて侵したネズミのような男は薄気味悪く笑ってきた。
執事は、迂闊にも愚かな主に、悪そうな何者かの接を許してしまった事に、後悔しながらも子爵の話を聞く。
「イエスマン、いったい欠陥魔導師の件はどうなっておるのだ!」
「そ、それがその子爵さま・・」
執事は答えに窮する。
あれから何度かエクスと話してみて、雇用主が子爵さま以外ならなんとかなるかもしれないようながあったが、子爵さまの嫌われっぷりは絶的だった。
「渉の経緯など聞いていない。いつ來るのかと日時を聞いている。姫様への再會の日も間近に迫っておるのだ!私が考案して作らせた姫様へのプレゼントを早急に200個を準備せねばならん」
「は、はい」
執事は事態の深刻さに青ざめる。もしや、200個は確定なのだろうか。
「この際、欠陥が無理なら他の者に作らせてもいいぞ。もしやそれも探しておらんのか?」
「それが、その・・エクス以外には無理でして。今回は待ってもらい、もう素直に謝るしかないかと」
子爵は今思いついた事を、何故探していないのだ?となじるが執事は言われる前から探していた。ただ、見つからなかっただけだ。
ここ數日の調査で分かった事もある。
エクスが秒で作った謎アイテム『涼しい棒』の代替になりそうな魔道は、どうやら伝説級の失魔道に匹敵するらしい。姫様が食いついたわけだと。
「ふんっ、話にならんな。ウラカル、貴様は何かないか?」
子爵の脇に控えていたウラカルと呼ばれた怪しい男が、馬鹿にしたような口調でってきた。
「くくく、そんなの攫ってしまえば全て解決するだろう?」
「ううむ」
「なっ!?そんなのは有り得ません!」
執事は、怪しい男の常軌を逸した提案になぜか悩み始めた主に唖然とし、バカを殺するような目で睨むが、スラム街の王ウラカルはどこ吹く風だ。
「なぁに、地下の部屋を與えて丁重にもてなすんだよ。その、そいつも考え方も変わるさ」
「ううむ」
「は!?なにを、馬鹿な話を!」
子爵さまの顔が変わる。
「いや、悪くない。しょせん平民一人などどうとでもなる。しかし、攫うのはちと外聞が悪い」
「ヌルいな」
「子爵さま?」
こ、これは。この顔は。
いつも無茶ぶりを思いつかれる時のお顔だ!と執事は天を仰いだ。
「おおっ、そうだ!良い事を思い付いたぞ。攫うのが拙いなら、向こうから喜んで來させればいい!ハニートラップを仕掛けるのだ。欠陥魔導師はモテない男だろうから、むしろ喜んで働くに違いない」
ご満悅の子爵さま。
「んぐ!?ハニトラですか?」
「……」
意外にも子爵さまの思いついた良い事に被弾したのは、スラム街の王ウラカルだった。まさか撃たれるなど思ってもみなかったのだろう。俺の仕事はさっき説明したよな?という視線で子爵を見つめるが些細な事は気にされないお方だ。
執事がざまー見ろと見つめる。
というのも悪者には専門分野があるからだ。街に、暴力に、金勘定、薬。
一見すると無法者の彼らだが、強者で結託して弱者から効率よく搾取するために、互いのテリトリーを侵さないという不文律がある。
よって暴力に特化しているウラカルにの伝手など無かった。かといって他の仲間に弱みをみせれば、今回の味しい話を全て持って行かれてしまう。
「どうだ、ウラカル!素晴らしい案だろ?」
「は、はあ」
「……」
上機嫌な子爵さまと、困った顔のウラカルに、全てを諦めたイエスマン。
「では、ウラカル。ハニトラで進めよ」
「わ、分かりました」
スラム街の王ウラカルを、思わず敬語にさせる凄腕の子爵さまだった。
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