《【書籍化】宮廷魔導師、追放される ~無能だと追い出された最巧の魔導師は、部下を引き連れて冒険者クランを始めるようです~【コミカライズ】》満足
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『超過駆』とは『七師』としては全てが足りていなかった俺が、より強力な魔法を使えるようになるために編み出した技法の一つである。
これは既存の魔法に大量の魔力と僅かな気力を流し込み、本來よりはるかに強力なものに変えて放つ技法だ。
魔法というのは、一つの容れのようなものだ。
今回は一つのリュックとして考えてみてほしい。
『超過駆』は、そのリュックを気力という力でできる限り拡げ、開いた空間にめいっぱい魔力を流し込むようなものである。
リュックが破れるほどに拡げすぎてもいけないし、リュックかられ出すほどに魔力を注いでもいけない。
そもそも気力と魔力はとであり、反発し合う。
攻撃魔法を使いながら気力でを強化するのにすら、かなりのコツがいる。
魔法で強化をしながら気力で同時に強化をすることができる人間となると、この世界にも十人といないだろう。
それより更に繊細な気力と魔力のコントロールを行いながら、式を壊すことなく『超過駆』を発させることができる人間はほぼいない。
そもそもこの技自発表してからそれほど時間も経っていないし、使えるのはまだ俺くらいだと思う。
さて、そんな風にめいっぱいの魔力を注ぎ込んだクリエイション・スケルトンがどうなるかというと……。
今俺たちの前には、相対しているゾンビ集団に優るとも劣らないほど大量なスケルトン達の姿がある。
生み出したばかりなので、得の一つもない素手で、防も何一つつけてはいない。
俺がクリエイション・スケルトンによって生み出した數は二千。
一度の魔法で生み出せる數は、これが限界だ。
通常の出力で放った場合に出せる量は百前後なので、出力は大二十倍といったところだな。
「いつもの通りですかぁ?」
「ああ、逐次戦力を足していこう」
クリエイション・スケルトンで生み出された骨たちには自我はなく、ただ俺が指定した通りにくだけの木偶である。
知能も最低限で、五歳児程度しかない。
ただ魔法で造り出したスケルトンの場合、セリアがやっているようにいちいち契約を結ぶ必要はない。
クリエイション・スケルトンは命令に従うスケルトンを造る、という魔法だからだ。
そのため二千を同時にかしても、脳がオーバーヒートして死にかけるようなことにはならない。
まぁその分、本當に簡単な指示しかできないのだが。
敵を倒せとか前に進めといったざっくりした命令しか出せないので、二千を俺の思うとおりにかすことなぞできない。
だがここにセリアがいれば話は変わる。
彼が召喚した『葬送の五騎士』が居れば――。
「ゴルネザさんたちには一人五百ずつお貸ししますのでぇ、よろしくお願いします」
「ガガッ!」
俺はスケルトンの大軍に、一つの命令を出す。
その容は『上位種に従え』。
魔には、自分と同系統で、かつ上位種の魔には服従する習がある。
ゴブリンはゴブリンリーダーに従うし、オークはオークキングに言われるがままにく。
魔の生得的な習というやつだ。
セリアが召喚したスケルトンたちはスケルトンナイト・オーダー、當たり前だがスケルトンの上位種だ。
なのでこいつらは契約を使わずとも、上位種であるというただ一點だけでスケルトンを自在にかすことができる。
つまりこいつらは俺が生み出したスケルトンたちを、自分の手足のように使えるってわけだ。
「ガガッ!」
「「「ガッ!」」」
『葬送の五騎士』の面々は、皆かつては騎士団を率いていた立場の人間だ。
彼らは集団戦を行うことに慣れており、それこそ連隊規模のスケルトンを手足のようにることができる。
「あと、はいこれ」
「ありがとう……ございますぅっ!?」
俺が手渡した『いっぱいハイール君二號』を開き、彼は言葉を失った。
『収納袋』の中に『収納袋』がっているのを見て、セリアは彼にしては珍しく目を見開いて驚いている。
「え、これ……つまりはそういうことですか?」
「ああ、前から言ってた『収納袋』をれるための『収納袋』、ようやく完したんだよ」
セリアはパクパクと口を開いて、俺と袋を互に見ていた。
ふふふ……ちゃんとしたリアクションがあって、俺はとても嬉しい。
力を隠さないと決めたので、俺はサクラに裝備一式を渡すときにこれみよがしに『いっぱいハイール君』をお披目した。
けれどみんなからの反応は、びっくりするくらい薄かった。
『収納袋』から『収納袋』を取り出したっていうのに、『辺境サンゴ』のみんなは何故かそんなことはどうでもいいとばかりに俺のことをにらんでいたからな……。
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