《【書籍化】宮廷魔導師、追放される ~無能だと追い出された最巧の魔導師は、部下を引き連れて冒険者クランを始めるようです~【コミカライズ】》対話
週間ハイファンタジー1位!
週間総合3位!
皆様、応援ありがとうございます!
スケルトンとゾンビの群れを蹴散らしながら、デュラハンの下まで向かっていく。
自分たちを生み出した主へと近付いても、彼らの行ルーチンに変更はない。
これでもし、クリエイション系のカースドウェポンだとしたら、俺ってもしかしてお役免になるんだろうか。
そんなバカなことを考えていると、デュラハンの下へたどり著く。
デュラハンの弱點もまた、スケルトンと同じく核(コア)である。
ただし鎧の中は空で、核はのどこかにぷかぷかと浮いている。
どうやらカースドウェポンに大分神を侵食されてるみたいだな、これほど近付いても反応が無いとは。
だがさすがに向こうもこちらに気付く。
デュラハンはすっくと立ち上がり、こちらへ向かって剣を正眼に構える。
「ガルネリア、セリアを守れ。セリアは何かあったら俺に言うように」
向こうが使っているのはミスリルの剣だ。
俺も『収納袋』からオリハルコンの直剣を取り出し、構える。
相手よりいい得を使うことを、俺はまったく躊躇しない。
「――っ!」
「シッ!」
気力によって強化を施して前に出る。
対する黒いデュラハンは、俺のきをしっかりと読み切って空に剣を置いた。
中々いい勘をしている。
だから勝敗を分けるのは、得の差だ。
俺はオリハルコン製の剣で、相手の剣を半ばほどから斷ち切った。
そのまま柄で籠手を打ち、剣を取り落とさせる。
蹴りをれて吹っ飛ばし、地面から立ち上がる前に用意していた式を発させる。
「『超過駆(オーヴァーチュア)』アースバインド」
本來の何十倍にも強化された土魔法であるアースバインドが、蛇のようにぐるぐるとデュラハンのに巻き付いていく。
そして拘束から逃れようとするデュラハンに近づき、ぽっかりと開いている鎧の中を確認する。
核は……右足首の辺りか。
『収納袋』から取り出したミスリルの投げナイフを投擲する。
パリンとあっけなく、デュラハンの核は割れた。
そのままデュラハンはきを止める。
『サーチ&デストロイ君三號』を見ると、既に魔力反応はない。
だから殘っている鎧は、もうただのカースドウェポンのはずだ。
「浄化(ピュリファイ)をかけて呪い弱めとくか?」
「いえ、それをやると効果も弱くなっちゃうかもしれませんのでぇ。まずは私が一人でやります」
呪いを制できるかどうかのやり方は、死霊におけるアンデッドとのやり取りに近いがあるらしい。
本職の言うことには従っておこうと、俺は下がってセリアを見守ることにした。
れ替わるように彼は鎧に近付き、そっとれる。
隣では、ガルネリアが剣を持ち直立している。
彼は空っぽな眼窩で、セリアのことをジッと見つめていた。
「あのぅ、どうもぉ……」
「――いえいえ、そうではなくぅ」
「またまたご謙遜をぉ」
セリアはぶつぶつと獨り言を言いながら、へらへらと笑い出した。
気が狂ったのかと思う人もいるかもしれないが、安心してほしい。
これは彼の平常運転だ。
カースドウェポンの中には、多くの場合怨念が籠もっている。
優れた死霊士である彼は、その怨念と対話をすることができるのだ。
俺なんかは魔力をぶつけるか浄化をかける力業で呪いを制するが、彼の場合はまず対話から始める。
そのおかげで、彼にはカースドウェポンの怨念そのものを強めることもできる。
彼が手に持っている『無道(ノーライフ)ノ零(スクラッチ)』も、元は特に変哲もない、使っていると亡霊の聲が聞こえてくるくらいのカースドウェポンだった。
だが彼が対話を重ね自分や魔のを振りかけたりしているうちに、気付けば今のような魔道になっていたのだ。
こんな風に、カースドウェポンは呪いや怨念を強めることで進化することがある。
だからカースドウェポンこそが最強の武だと主張する奴らも一定數いる。
ちなみに俺はそいつらとは逆の意見だ。
武は誰が使っても同じくらいの戦力になるの方が、絶対にいい。
一點の武って、誰かに代用させるのが難しいからな……。
大隊の中には鞭使いや鉄爪使いがいたんだが、あいつらが戦線離して武を誰かが使える狀態になっても、それを使いこなせる奴らがいなかったのだ。
俺は武にとって一番大切なのは、汎用だと思っている。
「終わりましたぁ、ふぅ疲れたぁ……」
「とりあえず使ってみるか。俺がもう一を片付けてくるから、その間に殘敵掃討しといてくれ」
「了解でーす」
もう一の魔の方は、俺一人で相手をしよう。
デュラハンとの戦いがあっさりしすぎていたせいで、どうにも消化不良だからな。
……俺ももしかして、バトルマニアに足を突っ込んでいるんだろうか。
エンヴィーたちの考えが移ったのかな……。
そういえばあいつらの方は、無事にやっていけてるだろうか。
エルルとサクラの仲が悪いのが、し気になるが……二人とも頭は良いし、そこらへんの分別はつけるだろう。
俺は俺の仕事を、きっちりとこなしますかね。
【しんこからのお願い】
もしこの小説を読んで
「面白い!」
「続きが気になる!」
「圧勝だね!」
としでも思ったら、↓の★★★★★を押して応援してくれると嬉しいです!
あなたの応援が、しんこの更新の原力になります!
よろしくお願いします!
優等生だった子爵令嬢は、戀を知りたい。~六人目の子供ができたので離縁します~(書籍化&コミカライズ)
子爵令嬢のセレスティーヌは、勉強が大好きだった。クラスの令嬢達と戀やお灑落についておしゃべりするよりも、數學の難しい問題を解いている方が好きだった。クラスでは本ばかり読んでいて成績が良く、真面目で優等生。そんなセレスティーヌに、突然人生の転機が訪れる。家庭の事情で、社交界きってのプレイボーイであるブランシェット公爵家の嫡男と結婚する事になってしまったのだ。嫁いですぐに子育てが始まり、最初の十年は大変だった事しか覚えていない。十六歳で公爵家に嫁いで二十年、五人の子供達を育てブランシェット家の後継ぎも無事に決まる。これで育児に一區切りつき、これからは自分の時間を持てると思っていた矢先に事件が起こる――――。六人目の子供が出來たのだ……。セレスティーヌが育てた子供達は、夫の愛人が産んだ子供。これ以上の子育てなんて無理だと思い、セレスティーヌは離縁を決意する。離縁してから始まる、セレスティーヌの新しい人生。戀を知らない令嬢が、知らないうちに戀に落ち戸惑いながらも前に進んでいく····そんなお話。 ◆書籍化&コミカライズが決定しました。 ◆マッグガーデンノベルズ様にて書籍化 ◆イラストは、いちかわはる先生です。 ◆9人のキャラデザを、活動報告にて公開
8 130崩壊世界で目覚めたら馴染みのあるロボを見つけたので、強気に生き抜こうと思います
仮想現実を用いたゲームを楽しむ一般人だった私。 巨大ロボを操縦し、世界を駆け抜ける日々は私を夢中にさせた。 けれどある日、私の意識は途切れ…目覚めたのは見知らぬ場所。 SF染みたカプセルから出た私を待っていたのは、ゲームのような巨大な兵器。 訳も分からぬまま、外へと躍り出た結果、この世界が元の場所でないことを確信する。 どこまでも広がる荒野、自然に溢れすぎる森、そして荒廃した都市群。 リアルすぎるけれど、プレイしていたゲームに似た設定を感じる世界。 混亂が収まらぬまま、偶然発見したのは一人の少女。 機械の體である彼女を相棒に、私は世界を旅することになる。 自分の記憶もあいまいで、この世界が現実かどうかもわからない。 だとしても、日々を楽しむ権利は自分にもあるはずだから!
8 198T.T.S.
2166年。世界初のタイムマシン《TLJ-4300SH》の開発された。 だが、テロ組織“薔薇乃棘(エスピナス・デ・ロサス)”がこれを悪用し、対抗するICPOは“Time Trouble Shooters(通稱T.T.S.)”の立ち上げを宣言した。 T.T.S.內のチーム“ストレートフラッシュ”のNo.2い(かなはじめ)源とNo.3正岡絵美は、薔薇乃棘(エスピナス・デ・ロサス)の手引きで時間跳躍した違法時間跳躍者(クロックスミス)確保の為に時空を超えて奔走する。
8 168Fog HOTEL
運命のように迷いついた先のホテルは普通のホテルではなかった。 そこに居た従業員には大きな秘密があったのだ。 だが、誰がそのホテルに私を導いたのか 私の運命を左右するホテルでの出來事は誰が導いているのか。 謎と恐怖の先にあるものを手にした時に人はどうなるのだろか? どうぞ心の準備が出來ましたら、ページを進めて下さいませ。 恐怖と人々の思いが絡まったラビリンスから出れますことを願っております。 主な登場人物 ~Fog HOTELの従業員~ 優 ジェネラルマネージャー リーダー的存在 戦略を立てるのが好き。 恵吾 シェフ 副リーダー的存在 仲間の仲介役。 光 ベッドメイキング 誰にも束縛されず自由を愛している。 快 ウエイター 臆病者でいつも仲間の顔色を気にしている。 零士 ウエイター 喧嘩ぱやいが、誰よりも熱い思いを隠している。 青空 ベルボーイ いつも笑顔でいるが、本當の自分を隠している部分もある。 歩夢 バトラー いつも落ち著いた雰囲気で、信仰深い。 不定期ですが小説が出來次第、隨時アップしていきますので楽しんでいただけたら嬉しいです。コメントなどはお気軽にして頂けたら作品の參考にさせて頂きます(⁎ᵕᴗᵕ)⁾⁾
8 141悪役令嬢は麗しの貴公子
私の名前はロザリー・ルビリアン。私は、前世の記憶からここが乙女ゲームの世界であることを思い出した。そして、今の私がいづれ攻略対象者達に斷罪される悪役令嬢ロザリー · ルビリアン公爵令嬢であることも。悪役令嬢だけど、せっかくこんなに可愛く、しかも令嬢に転生したんだからシナリオ通りになんて生きたくない! 私は、これから待ち受ける悲慘な運命を回避するため令嬢であることを偽り、公爵令息に転じることを決意する。そして、なるべくヒロインや攻略対象者達とは関わらないでいこう…と思ってたのに、どうして皆私に関わってくるんです?! 出來れば放っておいてほしいんですが…。どうやら、フラグ回避は難しいようです。 (*'-'*)ノはじめましてヽ(*'-'*) 悪役令嬢(男裝)ものは書くのが初めてなので、不定期更新でゆっくり書いていこうと思ってます。誤字 · 脫字も多いと思いますが、興味があったら読んでみて下さい! よろしくお願いします!
8 50香川外科の愉快な仲間たち
主人公一人稱(攻;田中祐樹、受;香川聡の二人ですが……)メインブログでは書ききれないその他の人がどう思っているかを書いていきたいと思います。 ブログでは2000字以上をノルマにしていて、しかも今はリアバタ過ぎて(泣)こちらで1000字程度なら書けるかなと。 宜しければ読んで下さい。
8 127