《【書籍化&コミカライズ】追放悪役令嬢、只今監視中!【WEB版】》297:クロエの告白の裏側
イエラオ殿下は、こめかみを押さえている。こちらの意図を測りかねているようだ。
「あのね、クロエ嬢。いくら何でも、その言い訳は通用しないと思うよ。聖教會の教義では前世なんて存在しない。僕らだってぎりぎり話をけれられるのは、貴たちが元は異世界の人間だからなんだしさ……
それにヨルダは、モモに呼びかけて彼が封印されたクリスタルまで導いたって、兄上から聞いたけど?」
うん、信じたくないのもしょうがない。事実がどうとかではなく、カラフレア王國の歴史の幹に関わる生き証人を名乗る事は、非常にまずい事なのだ。それでも敢えて口にしたのは、イエラオ殿下がモモを救う突破口を持っていると見ての事だ。
「あれはただの抜け殻ですよ。恐らくモモ嬢は、『ゲーム』の知識でクロエ魔化の経緯を知っていたので、なる聲をヨルダのものだと勘違いしたのでしょう。『ゲーム』のクロエに呼びかけたヨルダの聲も、言ってみれば自分自なのだから同じ事です」
追放された道中で聞いた魔の聲がヨルダではなく、私自のものであったように。誰の心にも『魔』は存在する……それを認められないから、あたかも別人からの聲のように錯覚してしまうのだ。
「……あとこれ、言っちゃっていいのか分かりませんが。
ヨルダをクロエに転生させたのは、初代聖……チェリー=ブロッサムです。あ、正確には異世界に飛ばされて、日本人としての生を終えたヨルダの魂を、こちらに引き戻して転生させた張本人で」
「待って待って、もう僕一人で抱え込んでいい案件じゃなくなってるんだけど!?」
解説する私を、イエラオ殿下は悲鳴を上げて遮った。まあ、よりによって王家の祖先でもある救國の聖が、封印したはずの魔を転生させたんだからね……
「ご安心を。聖様が危険人を野放しにする訳ないでしょう? わたくしに與えられたのは、斷片的な報のみ。さすがに三人分もの人生の記憶と人格を引き継げば、頭がパンクしてしまいますわ」
「一何故、初代聖はそんな事を……」
「チェリー曰く、『やり直したかった』そうです。二人は親友で、良きライバルでもあった。それがあんな結果になってしまった事を、チェリーはずっと後悔していました。ヨルダに救済と贖罪のチャンスを與える……そのためにかつての自分の再現として、『し子』モモを送り込んだのです。
聖にとっての誤算は、異世界から魂を引き寄せる際に他にも數名持ってきてしまった事。そしてこの世界の未來で起こる様々な可能が『ゲーム』として存在していた事……」
神域でチェリーから聞かされた事を殿下に伝えると、最初は疑わしそうだった様子がだんだん真剣に聞きってきた。
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※書籍報は活報告にて隨時更新していきます。
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