《【書籍化&コミカライズ】小系令嬢は氷の王子に溺される》8
招待客のすべてがホールへ集まり、いよいよ國王一家のご場だ。
挨拶の列へと並び漸く回って來た自分の番に
「ヴィリアーズ伯爵家長のリリアーナと申します」
この場にマナーの先生が居られたら、完璧と褒めてくれるであろうカーテシーで挨拶を済ませ、不機嫌オーラを出しまくっている第一王子様を視界の端に留め(見ない様にし)、早々にまた壁の花へと戻るリリアーナ。
どうやら今日のお見合い予定は、氷の王子様こと第一王子ウィリアム様で間違いなさそうである。
このウィリアム殿下は剣の腕がめっぽう強く、自分より弱い者に護られるなど有り得ないと、自ら近衛騎士団へと団し、団員の育を始めてしまった猛者である……らしい。
らしいというのは、リリアーナは王子様達に全く興味が無く、そういった話を話半分にしか聞いていなかった為だ。
ひと通り挨拶が終わると、第二王子のオースティン様と婚約者である侯爵令嬢が中央のスペースへと向かい踴り出す。
それにつられてポツリポツリと踴り出す者が出始めた所で、漸(ようや)くブッフェにありつけるとばかりにリリアーナは足を進めた。
流石は王城のパーティーである。
味しそうな料理がズラリと並び、どれから頂こうか迷う程だ。
料理の前には數人の料理人がいるので、お願いして量ずつ綺麗にお皿に盛ってもらう。
壁側に並べられた椅子に腰掛け、早速盛ってもらった味しそうな料理達に舌鼓を打ちながら、リリアーナは観察を始めた。
今日は伯爵以上の爵位の方々しかいない為、通常のパーティーより若干見晴らしが良くなっている。
あくまでも第一王子様の見合いの場という事で、獨男はゼロではないが、ない。
殆どの令嬢が父親のエスコートで來ているからで、ヴィリアーズ家の様に兄にエスコートされる者は若干名といったところか。
あとはパーティーを盛り上げる為、既に結婚済みの者達も呼ばれている。
今日の主役の第一王子様は場からずっと、く気配が無いご様子。
不機嫌オーラというのか、近寄るな的な威嚇のオーラを発しておりますわね。
まだ王太子は決定していないものの、このままいけば第一王子のウィリアム様が立太子されるのはほぼ確定とされており、彼の婚約者=王太子妃(將來の王妃様)となるわけで。
王太子妃になる為には、七面倒な教育をけなければならないというのに。
まあ、皆様頑張って下さいませ。
何人の令嬢が、あの威嚇オーラをかい潛って行けるのでしょうね?
丁度お皿に盛られたものがなくなり、おかわりをすべく立ち上がった所で、何故か自分を含む適齢期の令嬢の名前が次々と呼ばれていった。
おかわりに後ろ髪を引かれながらお皿を使用人へと渡し、國王様達の居られる前方へとしだけ急いで向かった。
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